#99 格好良く働く事の大切さ
同じ業種の中でも割のいい仕事とそうでない仕事がある。
①医療→産婦人科 :勤務時間が読めず、訴訟リスクが高い
②車 →ソフトウェア:バグとの闘いで長時間勤務が状態化
③建築→電気設備設計:単価の割に専門性が高く仕事量が多い
人間だれしも楽をして稼ぎたい。その結果として、街を見れば耳鼻科と眼科は山ほどあるのに、産婦人科はほとんど見かけない。自動車のハード設計をやれる人は多いが、ソースコードを書ける人はほとんどいない。建築家になりたい人は居るが建築の電気をやりたい学生はほとんどいない。
どんなに人が足りていなくても、需要が増えて業務量が倍になっても、特に大企業では組織を分けた瞬間にその部署内での解決を求められるので、会社内で人材が異動することはほとんどない。異動するのではなく、新卒を取ることか中途採用をすることでしか人工が増えていかない。しかし、花形部署ならまだしも、対外的に見て魅力がない部署であれば新卒採用も難しく事態は悪化する一方だ。そしてブラックな企業や部署と呼ばれていく。
このように少しづつ産業のピラミットが”現場から”壊れ始めているのが日本の現状ではないかと思う。人間の痛風と同じように中枢は元気でも調子が悪くなるのは常に末端から。自動車でいうと自動車本体からでなくサプライヤといわれる部品を供給する側の実力が低下することによって中枢の自動車メーカーも機能不全になっていくことが予想される。そう。日本社会と同じ様に大企業も高齢化しているのだ。
衰退した体(大企業)を維持するのも大事だけれど、新しい生き物(スタートアップ)が生まれないことを危惧して政府も支援に力を入れる。しかし中々新陳代謝が起こらない。こんな混沌とした社会&会社の中核を担う30代、40代は何をやるべきなのか?本当に悩ましいが、私の答えは自分が”格好良く”働くこと。
その理由は、格好良く働くには"自分への自信"と"他人への配慮"がいるからだ。普段、誰が見ている訳ではないけれど、やりたいこと、やれること、そして求められることを、格好よくやっていれば、自ずと自分にも周りにも、良い結果が待っている。何となくそんな気がしている。