エンジニア目線で見るランクル250がお買い得な3つの理由
14年ぶりにランクルプラドがフルモデルチェンジした。オフロードで世界的なブランド力と販売力を誇るランクル。その良さは様々な記事で紹介されているが、車を開発するエンジニアの立場から見た切り口でご紹介したいと思う。
1.原価率が高い
レストランの原価率と同じように、車にも材料費というものが存在する。手っ取り早い方法は車両価格÷質量で1kg当たりのコストを出す方法。トヨタ車、LEXUS車の中間グレードで比較すると、LEXUSは3割程度割高であることが分かる。ランクルはプリウスやアルファードと同等のお買い得さだとわかる。
ハイブリッドの様な最新鋭のパワートレインではないが、車両重量が重たいランクルの様な車両は、ブレーキ、エンジン、エアコンなどに使っているモーターやユニットのサイズが普通の車両よりも大きかったりする。例えていうなら、部屋のエアコンが1サイズずつ大きい感じ。
LEXUSはディーラーのサービスを含めてにお金を払っている感じだが、圧倒的なブランド力+車両価値が低価格で買えるのがランクル250の魅力の1つ目
2.フレームって作るのが難しい
フレーム車。車がスキではない人にとってはなじみがないが、普通の車両は折り紙の様に鉄板を張り合わせて箱を作った構造に対して、ランクルはフレームという土台に箱を載せているという構造になっている。
このフレーム、長さが約4mくらいあるのだが、これを作るのって意外と難しい。鉄半を張り合わせる場合は少しづつずれを調整できたりするのだが、フレームだと、溶接をするときのひずみを調整できる遊びがない。
なので、このフレームという土台を作るには溶接の順番、仮止めの方法などのノウハウが必要だ。半世紀以上フレームを作り続けてきたメーカーにしかできない構造なのだ。
3.開発者のマインドが統一されやすい
お客様は意識しないが、結構大事なのが、この開発者のマインド。1つの車を作るには、ランクルの様な新規車種だと500人~1000人のエンジニアが携わることになる。
どんな車両かがぼやけていると、設計するときにどうしたらいいかを設計者が悩むのだ。例えば特性を決める時に、高速道路、一般道、オフロードすべてを快適に走行できるのがベストだが、どうしてもどれかを優先する必要が出てくる場合がある。
ランクルの様にオフロードだ!と決まって入れば迷いがない。そして数万点におよぶ部品の形状やシステムの特性を決める時にこの軸がぶれない事が車1台になった時に”ランクルブランド”という目に見える形になる。
まとめ
作り手からみたランクルもいろいろな良さがある。自分もランクル抽選販売を申し込みました。あたるか外れるかはわかりませんが、すごく楽しみ。