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Shampooとはなんだったのか

Shampooは 90年代にちょっとだけ流行ったロンドンの女の子アイドルデュオだ。いや、アイドルという言い方は彼女たちには心外かもしれない。デビュー当時まだ18歳くらいだったジャッキー(左)とキャリー(右)は、パンクな感じがウリで、ちょっと不良っぽい曲を投げやりに歌い、ファッションもx-girlやヒステリックグラマーをお団子頭で着こなしていた。
彼女たちより少し年下だった私は彼女たちに憧れてその髪型を真似したりしたけれど、なんとなく篠原ともえっぽくなってしまったことを今でも覚えている。
ちょうど90年代の東京ではソフィア・コッポラをはじめとするガールズカルチャーが注目を集めはじめていて、今までとは違う、自己主張する女の子たちが次々と現れていた。でも彼女たちは現代(2017)の女の子たち(タビちゃんとか)とは違って、世の中を変えようなんてこれっぽっちも思っていなくて、ただただここから、この街から逃げ出してどこか遠くに行きたい、そういうことだけを考えて反抗しているだけにみえた。
私だって頭は空っぽだったし、女は愛嬌を地で行くこの田舎町から一刻も早く抜け出して自由になりたかった。あの時求めていたそういうもの全ての象徴がShampooに思えたのだ。
だから、t.A.T.u.やMe & Myと一緒にして欲しくないという強い気持ちがある。Shampooが偉大なアーティストだったとか、楽曲が素晴らしいとか、そんなこという気は全然ないんだけど。
ちなみにShampooが来日してから数年後、私は晴れて自由の身になることができたのだが、その頃には渋谷にはもうShampooはおらず、代わりにSPEEDが暴力的な高音を響かせる世界になっていた。
完全に取り残された私はあれからずっとShampooを卒業できないままでいる。 #shampoo #girlpower #girlsculture

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