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来年も、いや、来年は【創作大賞2024授賞式レポ】

どうも、創作大賞を愛し、創作大賞に愛された男、アルロンです。ジャースティス!

先日、創作大賞2024の授賞式に出席しました。その様子を帰宅即執筆した(なるべく記憶が鮮明なうちに書きたかった)ので、ぜひ読んでみてください。

※「4.懇親会」は、少し記憶があやふやのため、時系列が前後するなどしている可能性があります(お酒も入っていたので。すみません)。あとめっちゃ長いです。予めご了承ください。



1.受賞通知

メールアプリの調子が悪く、受賞を知ったのはメール受信の次の日だった。

仕事の休憩中、なにげなくメールアプリを開いたら、2日か3日分くらい新規メールが溜まっていた。件名を見て一つずつ開いていく。

【件名:Endless SHOCK 大千穐楽ライブビューイング会員限定プレリザーブ先行(抽選)開始のお知らせ】
はいはい、まだ時間あるから、帰ったら応募しよう。

【件名:取引残高報告書電子交付のお知らせ】
はいはい、株の取引きのやつね。

【件名:創作大賞2024ベストレビュアー賞受賞のお知らせ】
はいはい、創作大賞のベストレビュアー賞を受賞したのね。


創作大賞のベストレビュアー賞を受賞したのね!?


五度見くらいした。ピンポイントで悪質な迷惑メールではないようだ。正真正銘、note株式会社からの受賞通知だった。めちゃくちゃ嬉しかった。

しかし、妙に冷静だった。どこか「あ、やっぱりな」という気持ちが強かったのだと思う。だって、感想書くのめちゃくちゃがんばったから。


家に帰り、すぐに飛行機とホテルを予約した。

さて服装はどうする?
人生で初めて「ちょっとしたパーティー 服装 男性」でググった。優柔不断なので当日まで迷いに迷ったが、スーツ+白Tシャツという無難キレカジスタイルに収束した。


2.会場入り

結論から言うと、遅刻しかけた
飛行機の時間が遅れたために、到着がギリギリになってしまったのだ。

空港からホテル、ホテルでチェックイン&キャリーケースを置き、ホテルから会場へ。ぜえぜえ言いながらエレベーターに駆け込み、両ひざに手をつき、床を見つめ、肩で息をした。こんなにみすぼらしい受賞者もいないだろう。

時刻は開始5分前。会場ではほとんどの出席者がすでに到着しており、楽しく歓談しているではないか。もうこの時点で出遅れた感がハンパない。

そんなギリギリすべり込みセーフ男に声をかけてくれたのは、右隣に座っている、同じベストレビュアー賞の神崎さやかさん、その隣のコッシーさん、僕の左隣の青豆ノノさん。「来ないのかと思いましたよ!」とハラハラさせてしまったようだ。大変申し訳ございませんでした。

幸い、開始時間が少し遅れたので、御三方とは名刺交換&軽く歓談ができた。


3.授賞式

授賞式は、厳かな雰囲気で始まった。その空気感も相まって、受賞者の皆さんは(アルロンも含めて)非常に緊張していたことと思う。

だが、司会進行を務めたnoteの志村さんの「加藤代表の名前を噛む」という高度なムーブにより、会場は温かい笑いに包まれた。おかげで、肩の力が抜けたという人もいただろう。

メディア賞の受賞者は、シックでスタイリッシュなトロフィーが手渡され、その場で写真撮影をし、壇上でスピーチ。受賞の喜びを思い思いに語ってくれた。とても胸に響く言葉や、しっかり笑いを誘う場面も多く、ほとんどの人が楽しめたのではなかろうか。いやぁ、皆さんスピーチもお上手で。

入選者は、メダルを首にかけられ、その場で写真撮影(最後に、代表でtiicoさんがスピーチ)。読者賞の受賞者も同様だった(最後に、代表でフジワランドさんの奥さん(代理出席)がスピーチ)。
すごいなぁ。トロフィーやメダルが授与されるなんてこと、人生でそうそうないからね。

そして、最後にベストレビュアー賞。全員が順に登壇し、代表として野やぎさんがスピーチ。100作品の感想書くって、改めてすごいなぁ。

最後に、志村さんの挨拶があり、受賞者全員で記念撮影。からの顔出しOKの人だけでの撮影、ベストレビュアー賞受賞者だけでの撮影など、プチ撮影祭りがわっしょいわっしょいと開催された。


4.懇親会(長文です)

授賞式の後、別会場で懇親会が開かれた。

ただ、ベストレビュアー賞10人が懇親会の会場に入ったときには、皆さんもうすでに交流を始めており、歓談に歓談を重ねている。

ほかのベストレビュアー賞の皆さんも、さっさと飲み物を手に取り、トークの輪の中に入っていってしまった。


完全に出遅れた。


孤独が一気に襲いかかってきた。僕は、会場の中心で、生まれたての仔鹿さながらにぷるぷる震えた。アニメ『幽☆遊☆白書』のOPテーマ曲『微笑みの爆弾』の歌詞に「都会まちの人ごみ 肩がぶつかって ひとりぼっち」というものがあるが、まさにそんな感じだ。コミュ障の力をなめるなよ。

隅っこの方によたよたと移動したが、我が肉体は相も変わらずぷるぷるしたまま。そして、そんなこととはお構いなしに「乾杯!」の声が上がった。懇親会のスタートだ。とりあえず喉がカラッカラだったので、ウーロン茶を一気飲みした。喉は潤った。
さて、これからどうする。人に話しかけるのめちゃくちゃ苦手マンことアルロンである。この状況を脱するだけの精神力は、残念ながら持ち合わせていない。


そこに、天使がひらひらと舞い降りてきた。
noteの金子さんだ。
厳密にはすたすたと歩いてきたわけだが、救いの天使であることに変わりはない。

金子さんは、「絶対アルロンさんとお話しようと思ってたんです!」と言ってくれた。惚れてまうやろ。
note社内でアルロンが話題に上がることもあったようで、たくさんの応募作品の感想を書いたことをとても褒めてくれた。ありがとうございます。
僕は僕で純粋に創作大賞を盛り上げたかった旨を伝えると、金子さんは非常に喜んでくださった。がんばってよかったなぁ。

少し話した後、金子さんがエレベーターホールで写真を撮ってくれた。

そーれ、ココ!👉🌏(撮影:note社 エンジェル金子さん)

さらに、食べ物や飲み物を取りに行くのに同行してくれたり、「話したい人いませんか?」と架け橋になってくれたり、至れり尽くせりだった。もはや介護の域に達している。僕はいつの間にか、生まれたての仔鹿から、よぼよぼのおじい鹿になっていたらしい。

そんなおじい鹿の第二の世話人が、だれあろう野やぎさんだ。
ポケモンの話題でアルロンの緊張を解き、ほかのベストレビュアー賞の人たちのところへ連れていってくれた。老老介護ならぬ獣獣介護である。

もう一人で登校できる小学1年生よろしく金子さんに「行ってきます!」と告げ(金子さんは母親然とした優しい笑顔だった)、野やぎさんの後を追う。


連れてこられた場所では、ベストレビュアー賞の豆島 圭さん、吉穂みらいさんとお話させてもらった。おじい鹿でもすんなり受け入れてくれた。ありがたやありがたや。
三人で話していると、「授賞式の会場で写真を撮りたい方はどうぞ」と場内アナウンスが流れた。ベストレビュアー賞全員で移動し、写真撮影をした。

そこで、ミーミーさんとようやく顔を合わせることができた。ミーミーさんは、最も会いたいnoteクリエイターの一人だったので、ベストレビュアー賞の中に名前を見つけたとき「あ、ミーミーさんいるじゃん!」と歓喜した記憶がある。お互いに「感想書いてくれてありがとうございました~! めっちゃ嬉しかったです~!」と褒め合った。

ベストレビュアー賞受賞者全員での記念撮影は、一生の思い出となった。ただ、はそやmさんとはお話ができずじまいとなってしまったのが、唯一の心残り(写真撮るとき隣だったのに……)。残念すぎる自分のコミュ力を呪いたい。

錚々たる名が連なったベストレビュアー賞(撮影:アルロン)

で、懇親会の会場に戻ってきたわけだが、またしても輪からはずれ、初期配置である隅っこに来てしまった。「アルロンはねぇ、最初にいた場所に戻ってくる習性があるんですよね~」とムツゴロウさんが天から解説してくれているだろうか。

そこに現れたのは、やはり野やぎさんだった。「だれか話したい人いたら、一緒に行きましょう~」だって。すごいなこの人。コミュ力ハンパないって。本当に同じ偶蹄目ですか?


好きな女子の名前を明かすかのように「あの、長瀬ほのかさん……」と答えたら、野やぎにいさんはずいずいと進み、気がつけば長瀬さんのもとへ。
長瀬さんのことは、過去にnoteクリエイター紹介で書いた。以降、noteとXでちょいちょい交流させてもらっていたのだが、このたび念願の初対面と相成った。

実は、長瀬さんとアルロンは地元が同じなのである。学校こそ違うが、地元が同じというだけで狂喜乱舞するアルロンは、推しと同じ土地で生まれ育ったことがとにかく嬉しい。なお、アルロンの1コ先輩にあたるので、長瀬パイセンのいうことは絶対。焼きそばパン、マヨネーズつきで買ってきやす、姐さん!

地元の話以外にも、ちゃんとエッセイの話もした。長瀬さんの文章は、面白いことを淡々とぶち込んでくるところが好きで、本人もその辺を意識しているそうだ。
今回の受賞作品『古生物学者の夫』は、その“長瀬節”がふんだんに盛り込まれている上、じんわりと心に沁みる温かさもある。ぐうの音も出ないくらい素晴らしい作品であることは、もはや説明するまでもない。
たとえば僕が古生物学者と結婚していたとしても、こんな文章は書けないだろう。テーマだけでなく文章自体の求心力が強いので、鬼に金棒、虎に翼、長瀬にマグマである。

ちなみに、(受賞作品は当然として、)僕のお気に入りは、やはりハゲムーンとハゲジュピターかな。


パイセンと話した後は、noteの中の人こと武田さんとお話をした。金子さんから「アルロンさんと話したい社員がほかにもいるんですよ~!」と紹介してくださった。天使が天使を連れてきたのである。武田さん、大学の頃に好きだったコに似てた。

感想を書くきっかけや大変さ、noteへの思い、noteを始めたきっかけなんかも話した。この辺まで来ると、酒の力も相まって、アルロンもそれなりに饒舌である。

懇親会の間、金子さんや武田さん以外にも、平野さんや志村さんともお話ができた。noteの皆さんは、全員もれなく共通して創作大賞への熱い思いを持っていた。特に、事あるごとに「ベストレビュアー賞の皆さんのおかげです!」と言ってくれたのは、受賞者としてこの上ない喜びである。

僕自身、「創作大賞を盛り上げたい」という純粋な気持ちでnote読み企画を実施した。その気持ちがnote社の皆さんにもしっかり伝わり、共鳴したのだと思う。繰り返しになるが、がんばってきて本当によかった。


武田さんと会話していたとき、近くに西アズナブルさん、コニシ木の子さんのニシニシコンビがやってきた。

西さんは、昨年の創作大賞でメディア賞を受賞したレジェンドだ。へっぴり腰になりながら、名刺を交換した。名刺がステッカーになっており(サイズ感としてはビックリマンチョコのシールに近い)、西さんの書いたイラストが載っていてとてもかわいらしかった。あまり話せなかったのは残念。

そして、noteの一部界隈で神格化されているコニシさん。同じベストレビュアー賞ということだが、あまりのビッグネームにこれまた腰がへっぴりした。でも、気さくな人で、すごく話しやすかったので助かった。共通の知り合いnoteクリエイターの名前を挙げまくり合うなどして、会話は盛り上がった。
コニシさんは「大人が本気で遊ぶこと」について、それはそれは熱く語っていた。役に立たない記事でいい、意味のわからない文章でいい、書くことを楽しむことが大切なのだと。完全に同意。楽しくないとnote読み企画なんてできなかったし、小説も完結できなかったと思う。こういう情熱を持っている人だからこそ、信者(言い方が悪い)も多いんだろうな。

ちなみに、「コニシ木の子」という名前は、死んだばあちゃんにめちゃくちゃ似ている(#なんのはなしですか)。


ややあって、武田さん、西さん、コニシさんと別れ、またしても初期配置に戻ってきたアルロン。だからそれじゃダメだってばよ!

「ちょっと休憩しようと思っただけだし!」と自分で自分に言い訳をし、一時的にひたすらフルーツを貪るマシーンと化した。おいちい。

ビタミンは補給十分。しかしまたしてもぼっちである。ええい、こうなったらヤケ酒だ。トリスを寄越せ!
そう考え、アルコール飲料の置いてあるテーブルに向かい、のそのそと缶ハイボールに手を伸ばしたとき、

「アルロンさん!」

と呼ぶ声が。

顔を上げると、な、な、長瀬パイセンじゃあないっすか!!!

長瀬パイセン、メディア賞を受賞した双葉社の担当さんと話していて、なんとアルロンを紹介してくださった。おかげで、「メディア・出版社の人と名刺交換する」という高難易度ミッションをクリアすることができた。ありがとうございます、長瀬パイセン……!(本当に頭が上がらなくなってしまった)

担当さんに「私、アルロンさんに二つ名をつけてもらったんですよ」と話すパイセン。そう、noteクリエイター紹介にて【噴火の演出家エルツィオーネ・レジスタ】という二つ名を(勝手に)つけたことを覚えていてくださっていたのだ。担当さんはすごく笑ってくれて、「自分のやったことがウケるのって嬉しいなぁ」と改めて実感した。いつかこの人たちを唸らせるエッセイを書いてやるぞ。

そして、長瀬パイセンとツーショット撮影(無料)をさせてもらった。嬉しい。パイセン、アイコンのイラストよりずっときれいな人です。


そんなこんなで、気づけばお開きの時間となってしまった。うぐう、もっと話したかったなぁ。スロースターターにもほどがある。

帰り際、「会場に飾られていたお花、ぜひ持って帰ってください」とエンジェル金子さんに声をかけられた。が、おそらく北海道へたどり着く頃には儚く散ってしまう運命さだめと見受けたので、丁重にお断りした。

後ろ髪を全力で鷲掴みにされながら、名残惜しさとともに帰路に就く。その晩は、興奮か後悔か、3時間くらい寝つけなかった。


5.良かった点と反省点

【良かった点】名刺をこだわった

授賞式に出席したときのために、名刺を作った。実はnote社の方でも作ってくれていたのだが(ありがとうございます)、こだわりの名刺だったので自作の方を配った。

アルロンの名刺のこだわりは、宣材写真を撮ってもらい、それを名刺に載せたことだ。宣材写真も名刺も今年やりたいことだったので、非常に満足している。
写真がいきなりドーンとくるので、名刺交換の際のインパクトはすごかったと思う。「すごいですね!」「かっこいい!」「アイドルのブロマイドみたい!」など、皆さん素晴らしいリアクションで嬉しかった。

名刺はこだわって作った方がいい。

※名刺交換した人へ:この記事では載せませんが、表面の写真公開はOKです。ぜひ載せてやってください(アルロンは基本フリー素材です)。ただし、裏面は個人情報満載なので、紛失や拡散などは絶対にしないようにお願いします。

ちなみにこの名刺には、下のイラスト(アプリ『ONE PIECE BASE』で作成)の元となった写真が載っている。

尾田栄一郎風アルロン

↓名刺ケースにも個性を

サイホーン(ポケモン)のシールを貼った


【反省点】もっと自分から話しかけた方がよかった

マジでこれに尽きる。

こういうところで積極的にいけないの、本当につらい。でもそういう性分だから、なかなか直せないのもまた事実で。
そこで、自分なりの攻略法を考えた。


  • note社員さんやコミュ力強者を頼る

一人じゃ無理なら、だれかの力を借りればいい。僕の場合はエンジェル金子さんや野やぎさんに介護してもらったのだが、助けてくれる人は必ずいる。だから、自分からなかなか話せない人も、頼ることを恐れないでほしい。


  • 話しかけるきっかけを用意しておく

今回、昨年の受賞者もちらほら出席していた。その中には、すでに書籍化しているせやま南天さんや秋谷りんこさんもいて、僕はお二人の本を持っている。ということは、その本を持っていってサインをお願いするなど、なにかきっかけがあるとよかったと思う。
ハードルは決して低くないが、それでも「ノープランで話しかけに行く」よりはよっぽど楽だと思うので、事前にきっかけを用意しておくことをおすすめしたい。




めちゃくちゃ長くなってしまった。それだけ濃厚な時間だったということで、ご容赦願いたい。

創作大賞の授賞式に出席するなんて、ものすごい光栄なことだ。書くモチベーションが爆上がりしたし、書くことがもっともっと好きになった。

来年も、いや、来年授賞式に出席するぞ。
メディア賞受賞者として、あのシックでスタイリッシュなトロフィーを手にするために。

貴重な体験をありがとうございました。




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