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南沢奈央を、推す。

女優の、南沢奈央さんが好きだ。
最近、noteで「南沢奈央」という文字を発見し、しばらく鳴りを潜めていた南沢奈央愛がふつふつと燃えたぎってきた。

テレビを積極的に観ないタイプなので、恥ずかしながら出演作を視聴したことは少ない。舞台も、Endless SHOCKとライオンキングしか観たことない。彼女を認知したきっかけは、正直覚えていない。

だが、好きになったきっかけは、しかと覚えている。僕が北海道・十勝で役場職員として働いていた頃、TBSの「十勝が教えてくれた3つのこと。~17歳の農村体験 未来への種まき~」という番組で、南沢さんが実際に十勝を訪れていた(もう10年も前になるのか……)。

このときは直接お目にかかること叶わずであったが、放送から半年後、またとない機会に恵まれた。なんと、札幌で開催される「農と学びの連携を考えるフォーラム2015」に、南沢さんがゲストパネラーとして参加するというのだ。

僕は当時、まちづくりに携わる仕事をしていた。まちづくりというものは非常に幅が広く、こと十勝においては、第一次産業はまちづくりの根幹と言っても過言ではない。当時はまだ20代前半の生気あふれる若者だったので、このフォーラムは今後の仕事に役立つだろうと、意気揚々と参加を決めた。厳密には南沢さんを一目見たかったからに過ぎないのだが、少なくとも「農と学びの連携を考える」という言葉には惹かれるものがあった。

フォーラムの事務局を担う会社は、いつもお世話になっている会社だった。その会社の社長である近江さんという人は、農村体験の主催であり、このフォーラムのコーディネーターを務めることになっていた。僕は近江さんとは以前からの知り合いで、仕事で何度もお世話になっている。このことも、自分とフォーラムとのつながりを感じるには十分で、かなりモチベーションが高くなっていた。ちなみに、先の番組内で近江さんが南沢さんと楽しげに会話しているのを観て、少なからず羨望したことについては否定しない。


フォーラム当日。できるだけ前の方、中央の方の席に着き、提供されたよつ葉のカフェオレに舌鼓を打っていると、フォーラムの第1部が開始された。この時点で南沢さんは未登壇だったが、内容は単純に興味深く、メモ用ノートがあれよあれよとインクで埋まっていく。こんな調子で第2部も過ぎ、これから第3部が始まろうとしていた。

「メディア関係者以外の撮影はご遠慮ください」というアナウンスの後、会場中央の扉が結婚披露宴のように開き、その向こうから、み、み、南沢さんがやってきた!
会場中央の扉から真っ直ぐステージに続く道を、スタッフに連れられて歩く南沢さん。通る際、中央寄りの席の人たちに笑顔を振りまいている。す、すてきだ……!
僕はまさにその中央寄りの、南沢さんの導線のすぐそばに座っていたので、間近でそのお姿を堪能……いや拝見することができた。そして、僕のそばを通ったとき、南沢さんはこちらを向いて微笑みかけてくれた。か、かわいい……!
このとき、ばっちり目が合った。いーや、絶対に目が合った。ほんとなんだって!

興奮冷めやらぬ中、フォーラムの第3部が始まった。実際に農村体験をした南沢さんの話は、非常に勉強になったし、胸に響いた。特に「農村での時間が人を成長させる」という言葉は、今でもよく覚えている。彼女は僕と同じ年齢なのだが、ここまで自分の感じたことを言語化できるのかと、非常に感心した。第3部でも、気づけばノートは走り書きだらけとなった。

そのときのノート



僕が女優・南沢奈央を好きな理由は、もちろん見た目の麗しさがその一つだ。しかし、それだけに惹かれたわけではない。
強いて表現するならば、「知性」「品性」だろうか。

先ほども挙げた、自分の感じたことを言語化する能力だけでなく、物事に対しての真摯な向き合い方、新たな発見に気づく聡明さ。物書きとしての素質を備えているからだろうか、とても魅力的に映る。

彼女は、どちらかというと控えめなタイプに当たると思う。派手というよりは地味で、正午の太陽のように元気で明るくまぶしいタイプの人ではないと思う。夜の月のように優しく静かで、だけれど決して輝きが褪せているわけではない、そういう華やかさを備えた人ではないだろうか。そういった知的で気品のある人に、僕は惹かれるのかもしれない。

読書家であり、昨年は自著を出版するなど(未読なのでぜひ買って拝読しようと思う)、文学にもゆかりのある彼女。僕が物書きとしてそこそこ名が売れるようになった暁には、ぜひ「南沢奈央×アルロン 特別対談」を開催したい所存である。




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アルロン
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