それなりに形から入る
人はなぜ、なにか新しいことを始めようとしたときに、道具だけ買って結局やらないのか。
人はなぜ、本屋さんで話題の本を見つけ、衝動的に買って結局積読にするのか。
このように同じ過ちを何度も繰り返しては、性懲りもなくまたやらかすのが、人という生き物、あるいはアルロンという人なのだろう。てへぺろ。
「形から入る」の典型的な失敗例である。
一方で、形から入って良い方向に進んだケースもある。
たとえば、今やっている草刈バイト。
刈払機こそ従来から使っているものだが、前掛けやバイザー、刈払機用ハーネスなんかは新品を用意してもらった。
高級品ではないが、ピカピカのニューアイテムというものは、やはりテンションが上がる。
もしこれが草刈おじさんのお下がりのボロッボロでくっちゃくちゃのみすぼらしいやつだったら、多少なり仕事のモチベーションは下がっただろう。
「形から入る」が成功する要因とは。
それは、行動の自由度ではないだろうか。
行動の自由度が高い→形から入ると失敗しやすい
行動の自由度が低い→形から入ると成功しやすい
こんな感じがする。
どういうことか。
「行動の自由度」というのは、自分の意思で使ったり使わなかったりできるかどうかと言える。
個人で買ったものは、必要不可欠なものでないこともあり、別に使わなくても問題ない場合がある。
しかし、仕事用のものは使わないと仕事にならない(使わざるを得ない)。
だから、行動の自由度が高いと、買って満足しやすい=結局使わないのではないだろうか。
逆に、必要に迫られている(行動の自由度が低い)場合、買って満足する確率は下がる気がする。
今使ってるシャーペンの芯がなくなったから、新しいのを買う。
時計の電池がなくなったから、新しいのを買う。
替えのパンツを忘れたから、新しいのを(こそこそと)買う。
先の仕事用品の例も、それがないと仕事ができない、つまり必要だから成功したと言える。
ただ、好きなデザインや商品へのこだわりとかはどうしてもあるから、それなりに形から入るのもまた大事なのかもしれない。その方がモチベーションは上がるだろうから。
これ、ゲームとかでもあるよね。
「攻略に必要だからピカチュウをゲットしたい」
のか、
「かわいいからピカチュウをゲットしたい」
のか。
行動の自由度は、前者が低く、後者は高い。
前者は一生懸命ピカチュウを探すのだろうが、後者はたぶんトキワの森での出現率5%に心が折れる(ちなみに、ピカチュウがいてもいなくても、どっちみちカスミで苦戦する)。
でも、ピカチュウが大好きでピカチュウと一緒に冒険したい勢なら、ピカチュウは重要なモチベーションとなる。形から入っても失敗しないだろう。
まとめると、
形から入って失敗するのは、真に必要ではないから。
モチベーションのためには、それなりに形から入ることも大事。
といったところか。
これを意識するようになって、本当にマジでリアルに無駄な買い物が減ったので、ぜひ参考にしていただきたい。
なお、この記事にオチはない(最後に「ところで、この前買った○○がまだ未開封の状態なので、人はやはり同じ過ちを繰り返す生き物なのだ」みたいなことを書きたかったけど、本当にないので書けなかった)。