最近聴いてる音楽(23年6月)

おまけコーナーがメインを侵食する

このnoteは私が雑談的な記事を書くために始め、そしてついでとして末尾に必ず「最近聴いてる音楽」というおまけコーナーを設けて、自分が最近見つけていいなと思った曲を紹介していた。

でもいつしか「最近聴いてる音楽」を書くのも結構楽しくて、2022年は頑張って毎週何らかのnote記事を書いていたのとついでに、このコーナーに書けるようないい音楽を見つける努力もしていた。

2023年に入ってからはnote記事を書くモチベーションも少しずつ下がり、今年はまだ1本しか記事を書いていない。でも音楽は引き続き聴いてるので、「最近聴いてる音楽」だけは書ける状態。なので、今回の記事はこのおまけコーナーがメインになった記事。

最近聴いてる音楽

Hania Rani《Hello》(2023)

ハニヤ・ラニはポーランド出身の作曲家・ピアニストらしい。上記は2023年の曲とのことで、かなり新しい。元はクラシカルな音楽を主体に活動していたらしいが、そこからはみ出てシンセの音色なんかも使いつつエレクトロニカに少し寄っている。こういう聴きやすいけど、ジャンル分け不可能な音楽はとても良い。

でもこの手の音楽っていうのはピアノを主体にしているから、ちょっと間違えるとヒーリング・ミュージックになる。つまり、心を沈めるために聞こう!みたいな。そのあたりのバランス感覚は難しいけど、この曲くらいはギリギリ、ちゃんとエレクトロニカ寄りの良い音楽になってると思ってる。

Snail's House《gemini》(2023)

私が天才だと思っている若手トラックメーカーのSnail's Houseの、これも最新の2023年のアルバムからの一曲。上記のハニヤ・ラニと並べて聴くと、ピアノを主体にしてちょっとエレクトロニカがかっているところが雰囲気似ているわぁ。まぁ聞き流してしまえばリラクシング・ミュージックにもなってしまうのだが。

Snail's Houseは、"Kawaii Futre Pop"というジャンルを作り出した天才だと思っているが、最近はいまいちで、マンネリズムに陥ったり方向性を変えようとして逆にオリジナリティが薄れたりする部分を感じていた。ただしこの曲含めて、この曲が収録されてるアルバム《Lumi》は、いつもと異なる音色を使いつつ、それでいてメロディの良さとリズムトラックのこだわりを忘れず、オリジナリティがしっかりと残って新しい方向性がある感じ。

Tycho《Dive》(2012)

急に10年前の楽曲。でも最近見つけた。Tychoはよく調べてないけど、ハウス系のトラックメーカーっぽい。私はハウスはあまり聴かないのだが、ピンポイントで好きな曲はあったりする。この曲もそんな感じで、たまたま見つけた好みの曲。

まず第一に、シンセに対するリバーヴの使い方が結構すごい。あと途中でちょっとギターの音色が出てくるのがファンクっぽくてグッと来る。ピッチが安定していないシンセも、夜に聴くと気持ちが沈む感じがあって好きだ。リズムも聴く側のテンションの上下を上手くコントロールしてくれる。

あと何と言っても、この曲って長い。8分以上ある。こういうダンスミュージック系でここまで長い曲というのは少し珍しい。大体はポップスと同じで4~5分くらいのイメージ。でも好きな音楽はずっと続いてても良いと思ってるので、8分というボリューム感は凄い。お腹いっぱいになる。

Saib《Casablanca Funk》(2019)

Saibというのはモロッコのトラックメーカーだそう。たまにはこういう、典型的なサンプリング系のヒップホップを聴くのが気持ちいい。

本当にたまたまファンク系の音楽の関連で出てきて見つけたのだが、日本でも少しずつ知名度が上がっている様子。サンプリングしたフレーズに自分の演奏の、(超絶かっこいいブルースな)ギターを重ねるという、作り方もこれまた典型的な、それでいてしっかりとハイクオリティに仕上がって飽きさせない。

(おわり)

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