11月に観た映画で良かったものを列挙する

今月は映画をやたらと観ている

最近、ちょっと事情があり、「起きてなきゃいけなくて、他の作業はできないけど、動画を観るくらいはできる」みたいな時間が夜中に発生している。その時間を活用し、家で眠っていたiPadを掘り起こし、映画を観ることにした。

私はAmazonにお金を落とすのは嫌いだけど、仕方なくAmazon Prime会員になり、PrimeビデオのアプリをiPadに入れて、映画を観ている。

で、以前のnoteの記事で、私は定期的に映画を観まくる期間の波がくるということを書いたが、今がまさにそれの状態。履歴をみたら、11月に15本の映画を観たことになってた。

今日は金曜日で、noteを更新する日だったけれども、全然記事を書いてなかった。書きたいことは他にあったのだけれども、もうすでに時間がギリギリなので、今日中に更新できるように、最近見た映画で良かったなと思ったものを書いておく。

プライベート・ライアン(1998)

スピルバーグ監督作品。トム・ハンクスなどが主演。第2次世界大戦時のノルマンディー上陸作戦を題材にした映画。戦闘シーンの映像と音響は圧巻。

一番好きなシーンは最後の戦闘前に皆がくつろいでいるところから、いよいよ敵が来て戦闘が始まるぞ、みたいな雰囲気に切り替わるところ。

スピルバーグはエンタメだけではなく、こうした戦争もの・民族ものみたいなシリアスな映画を撮っていて、私はそれらをあまり観ていなかったので総復習。

ちなみにタイトルの「プライベート」は、「個人的な」って意味じゃなくて「二等兵」という軍事用語。

ブラック・クランズマン(2018)

1979年に、アメリカのおコロラドスプリングスで、黒人で初めて警官になった人物が、白人至上主義の団体クー・クラックス・クラン(KKK)に潜入捜査をするという、ウソのような実話を基にした話。

ブラック・ジョークが笑えるシーンもあるけれど、やはり民族・人種差別は相当根深い問題なんだと改めて実感させられる。最後の、近年の実際の映像は衝撃的。

そして映画として、緊迫感の作り方やブラック文化の面白さを描いている点も良かった。

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017)

またスピルバーグ監督作品。そしてまた主演トム・ハンクス。スピルバーグはトム・ハンクスが大好き。

1971年の実際の話を映画化したもの。ベトナム戦争が泥沼化していた時に、政府はベトナム戦争は負けるとわかっていたという分析の文書が流出し、それを報道する人たちの話。

ストーリーもめっちゃ面白いけど、切迫感や緊張感を、躍動感をもって作り出す映画の技法が素晴らしい。

黒い司法 0%からの奇跡(2020)

黒人差別が激しいアラバマ州の1980年代に、若い黒人弁護士が、冤罪の死刑囚の再審を進め救おうとする話。そしてコレも実話。

これを観てると、アメリカの黒人差別というのは本当にとんでもない話なんだというのがわかる。警察も裁判所も完全に腐敗している。

ある事件が起きたときに、犯人がなかなか捕まえられない警察のメンツを保つために、「黒人だから」という理由で逮捕。証拠もでっちあげの証言だけで、裁判所もそのまま死刑判決を出す。面会に来た弁護士に対しても、黒人だからという理由で全裸の身体検査を要求する。事件を調査していると脅迫の電話がかかってきたりする…みたいなことがずっと続く。

原作はこの映画の主人公である弁護士が書いた本なのだが、この本にはもっとヒドいことが書かれてるらしい。《ブラック・クランズマン》でもそうだったけど、本当にアメリカの黒人差別はメチャクチャなんだというのがわかる。

ミュンヘン(2005)

またスピルバーグ監督作品。まぁ、総復習中だから仕方ない。

実話を基にした話。1972年のミュンヘン・オリンピックで、イスラエル選手団が、パレスチナの武装集団に殺害された事件から始まる。そこからイスラエル政府のスパイたちが、パレスチナの重要人物を次々に暗殺していく、という話。

こういう話を観ていると、私たちはとても平和な国に暮らしているなぁ…という思いがこみ上げてくる。国を追われた人たち、国を守ろうとする人たち、国を立ち上げようとする人たち…それぞれが、それぞれの正義をもって、それでも人を殺し合っていく。でも、その人たち一人一人にも、それぞれの人生がある…という描かれ方もしている。ものすごい重い映画だけど、見ごたえが素晴らしい。

グラン・トリノ(2008)

クリント・イーストウッド監督・主演作品。

独り身になったガンコ爺さんが主人公。隣の家に「モン族」の一家が引っ越してくるところから始まる。最初は差別的な目で見ていたが、あることをきっかけにこの一家と仲良くなる。しかし、モン族のギャングとトラブルが起き始める…という話。ストーリーも面白かったし、笑えるシーンもあった。ちょっとシリアスなシーンもある。

イーストウッド、じいさんになっても渋みがあり、本当にすごい俳優なんだなとわかる。

マイ・インターン(2015)

今日挙げた中で、最も平和な映画。主演はロバート・デ・ニーロ!年取ったな~。

定年退職して妻に先立たれた老人が、生きがいを見出すために、シニアインターンプログラムを福祉事業でやっている、ベンチャー企業で働き出すという話。そこで若い女性のCEOの秘書になり、次第に、この二人の友情(恋愛ではない)が深まっていく…という話。

脚本・監督のナンシー・マイヤーズは、メイキングで「恋愛でない男女の関係もあるはず」と言っていたけど、まさにそんな関係性をとってもハートフルなかたちで映画化していて、心温まった。

これからも映画をちょくちょく観ていきたい

いやぁ…ホントにブログって感じ。

私は映画はてんで素人だし、単に自分が気に入ったものしか観ないけど、まぁ日記みたいなこのブログに残しておこうと思ったわけです。これからも映画はちょくちょく観るぞ~。

(おわり)

最近聴いてる音楽

N-qia《light》(2017)

ヴォーカルはNozomi、トラックメーカーはSerphという、日本人のユニット・バンド。エレクトロニカ+キレイめなメロディみたいな…こういうジャンルってなんか名前ついてるんですかね?

リリース元のnobleというレーベルが、他にあんまり聴いたことないまさにこういうジャンルの総体みたいなレーベル。

Masakatsu Takagi《Ketle》(2001)

上記のSerphのようなジャンルは、(今やオーケストレーションとかやってメジャーになった)高木正勝が切り開いた道っていう感じもする。恐ろしいことにこれ、20年以上前か…。

MonoNeon & Madib《Fallin》(2020)

まさにファンキーとはこのことを言うのか、というサウンドのベース。奇抜な格好だがベースの実力はピカ一。右利きなのに、左利きのようなスタイルでベースを弾くところも謎(幼少期にベースをこれで弾き始めたから、らしい)。以下のサイトに詳しい情報があった。へぇ~。

(おわり)

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