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変形性膝関節症への新しい治療法

 変形性膝関節症に対し、2023年6月1日から新たに末梢神経ラジオ波焼灼療法が保険適用され、徐々に話題になってきています。そこで今回は、アバノス・メディカル・ジャパン・インクの「COOLIEF 疼痛管理用高周波システム」をご紹介いたします。本商品は、変形が軽度で手術までには至らない患者や高齢あるいは併存疾患のため手術リスクが高い変形性膝関節症患者に適した疼痛緩和治療です。特に、本商品を用いたラジオ波焼灼療法では、1万5000点が算定可能となっています。

COOLIEF 手技イメージ

 手技としては、まず局所麻酔薬をターゲットとなる神経に注入して除痛効果を確認した後、超音波ガイド下に上外側膝神経、上内側膝神経、下内側膝神経の3カ所に針を刺し、ラジオ波を1カ所当たり2分半流して末梢神経を焼灼し、除痛効果を得るものです。これまでの保存療法では効果の持続時間が短いことや、手術療法では10~30年間効果が続く一方で、約2週間の入院が必要といった患者の負担が大きいものでした。それに対し、上述した療法は手術よりも低侵襲で、手技にかかる時間は30分~40分程度、効果は約2年続きます。その上、得られる効果は関節内注射に勝ると報告されており、保存療法と手術療法の間を埋める新たな治療選択肢として患者負担の軽減に繋がるでしょう。
 海外では既に除痛効果が薄れた患者に対し、繰り返し同療法を行う安全性と有効性が示されておりますので、本商品を一度試してみてはいかがでしょうか。

[原稿提供]
アバノス・メディカル・ジャパン・インク

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