ソロギター:詠人
Create:2024/5/23
Update:2024/5/23
概要
【Song】
詠人
【Artist】
北島三郎
【カテゴリ】
Kids アニソン
【曲の紹介】
作詞:大地 土子
作曲:大地 土子
NHK Eテレ
おじゃる丸のオープニング曲です。
歌うのは
演歌界の大御所、
北島三郎さんです。
アレンジ
1.方向性
オリジナルを踏襲
2.チューニング
6弦のみ1音下げ
DropDチューニングを採用。
3.曲の分析、アレンジポイント
(1)キーがDメジャー
主なコードはD
5弦開放弦A音
6弦開放弦D音
となるDropDチューニングを採用
→6弦D音を使う
ここは迷いナシでした。
(2)構成
TVで流れるサイズを参考にしています。
イントロ
Aメロ
Bメロ
Cメロ
Cメロ
アウトロ
1分30秒ほどであり
長すぎず短すぎず
ソロギター向きと考えます。
(3)リズム
リズムがハネています。
「ターンタ ターンタ」
主にメロディ部で
裏拍の音が出てきます。
(4)ベース部
シンプルに1小節に2個、4個と配置
原則、コードのルート音
+
特徴的なフレーズ(下記参照)
(5)特徴的なフレーズ
イントロ
言葉で表すと
「たんたたんた たんた たたた」的な
フレーズ
ボーカルと同時に鳴っている箇所
→ベース部にて表現
ボーカルがない箇所も
統一感を出すねらいで
ベース部と同じ音の高さとしました。
(6)コード
イントロ2,3小節目と最後
どちらもメジャー感はありつつ
フワッとした印象を受けます。
ここにコードA、コードDをあてると
直線的なイメージとなり合いません。
Root 3rd 5thだけでなく
他の音も含まれているようですので
いくつか検討しました。
追加する音の候補は以下の通り。
6th
7th
M7th
9th
sus4
アウトしている感がないので
スケール内の音を候補としました。
「イントロ2小節目」
直前が16 分音符の上昇系高速フレーズであり
あまり複雑な押弦は避けたいところです。
(弾きにくさの回避)
ベースがA音→コードA
2弦開放弦B、コードAにとって9th音
3弦開放弦G、コードAにとって7th音
開放弦であれば弾きやすいため
第一案はこれを重要視して
採用しようとしました。
→コードA7(9)となります。
しかし
オリジナルではD音が鳴っており
この印象が強く、
この音がないと成り立ちません。
コードAに対してのDは
4th、11thに該当しますので
次は、これを含めたコードを探しました。
その候補が以下となります。
メジャー系
Asus4
A7sus4
マイナー系
Am7(11)
Am7(9,11)
※11thはM7ではNG、m7ではOK
A7(9)sus4も考えてみたものの
構成音がAGBDとなり
GonAともとれます。
→コードGっぽい
コードAでのsus4の浮遊感を
重要視した方がよいと考え
最終的には
9thのB音を含めずに
2小節目はA7sus4
に落ち着きました。
「イントロ3小節目」
さらに広がって浮遊感があります。
本来はさらに高い音にしたいところですが
すでにD音1弦10fと高音域であり
これ以上高いと
弾きにくくなります。
最終的に
2小節目を引き継ぎ
A7sus4としました。
ローポジションで鳴らしても
違和感がさほどなかったので
ローポジションを採用しました。
「最後」
<候補>
DM7
DM7(9)
D9
D6
D6(9)
ローポジションであり
複数の選択肢がありました。
最高音はD
その下に音を配置が良いと感じたため
B音→コードDにとって6th音
少し変則フォームですが
押弦はしやすいため
D6を採用しました。
4.弾き方の注意点
ゆったりとしたテンポで
音数も少なめ
一部、ベース部での忙しい箇所の
運指が注意です。
あらかじめ
押弦する指、フォーム
前後関係、運指を
決めておいたほうが良いです。
5.所感&次に向けて
これまで採譜してきた曲は
アップテンポだったり
装飾の音を付加したり
のような曲が多かったのですが
詠人はその逆で
ゆったり、音数が少なめです。
弾いていて
スカスカになる箇所があり
全体的にどのようにバランスをとるのか
これが課題となりました。
あまりに簡単すぎると
弾いていても面白くないので
少し難しい箇所、チャレンジする箇所も
必要かなと感じました。
またコードをどうするか、
の課題もありました。
ノーマルな
メジャーコードやマイナーコードでは
違和感がある場合
どの音を加えるのか
再現性はあるか
弾けるのか、押弦できるか、しやすいか
これらを模索することになります。
詠人は
全体的にシンプルな譜割りである中
最初と最後に特徴的なコードが
鳴っています。
色々な選択肢があり
アレコレと試す
これもまたソロギター化するときの
楽しみのひとつと感じています。
・音のバランス
・採用するコード
・弾きやすさ
・再現性
・取捨選択の基準
いずれにしても
引き出しを増やして
柔軟に対応できるようになりたいです。
終わりに
オリジナルに
少しでも近づくように
アレンジしました。
楽しんでいただけると幸いです!
もしサポートいただければ、ソロギターのスキル向上や動画のクオリティ向上ための費用に使わせていただいたいと考えております。(書籍やソフトウエアの購入など)よろしくお願い申し上げます。