グランドピアノの蓋を締めて録音するときのマイク【最終章】結局DPAの4099に
グランドピアノは蓋(屋根)を開けて演奏してこそ開放的な音を味わえるわけですが、何らかの事情で閉じたままPAや録音をしなければならなくなったときにどうするか。過去に何度かnoteを書きました。
未だに検索経由などで読んでくださっている方がいるようですが、最終章として後日談を書いておきます。
結局DPAの4099に
ピアノの中に設置するマイク。現在はDPAの楽器用マイクロホンCORE4099を使っています。
CORE4099はライブステージ用のマイクなので、それだけだとちょっとオン気味ですが、オフマイクも立てて混ぜることで録音用の音になります。
雰囲気を出すためにリバーブも使っていますが、防音室作ってから、オフマイクの音を積極的に音作りに活用できるようになったのは大きいです。
この動画の中で弾いているピアノもCORE4099で録音しました。
試行錯誤を経て思うこと
結局PAの世界で言うところの定番マイクに落ち着きましたが、今までの試行錯誤は無駄だとは思っておりません。
かぶりの問題、もしくは、演奏者が普段はピアノの蓋を締めた状態の音のほうが慣れているので弾きやすいという問題があり、このテーマは度々実験してきました。
もちろん、DPAの4099があればそれにこしたことないのですが、過去記事で使ったグースネックマイクもかなり好印象でした。
おそらく、蓋を締めたピアノの中って、かなりゥワンゥワンと中で音がこもって渦のように回っていて、その中にマイクをさらす場合、音を忠実に拾うマイクよりは、ピアノっぽい音の帯域は誇張してくれて、それ以外の帯域がバッサリと無いようなマイクが相性がよく、そういう意味では、やや音が細いかもしれないスピーチ用のグースネックマイクが健闘したのだと思っています。
全閉の場合、安いマイクのほうが勝つかも、ということです。(知らんけど)
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