ステレオバーを使ったマイクセッティングには、マイクスタンドが1本で済む」こと以外にもいろんな利点がある。
ステレオバー活用例。ステレオバーを使ったマイクセッティングには、「マイクスタンドが1本で済む」こと以外にもいろんな利点がある。
プロのレコーディングエンジニアは、ほぼ直感で適切な位置にマイクをセッティングできるが、そこまでの経験値のない私たちは、ステレオバーの助けを借りて、左右のマイクの状態を追い込むのは有効な手段だ。
下の図を見てほしい。
今回の例はマイクを直接ステレオバーに固定する方法なので、左右のマイクの仰角(ぎょうかく)とダイヤフラムの高さが揃う。
幅も固定なので、可動性があるのは、マイクの開き具合の角度だけということになる。
このように、ステレオバーという「添え木」を使うことで、二本のマイクの向きや角度などのズレをできるだけ少なくすることができ、2本のマイクに入る音の状態を揃えることができる。
2本別々のスタンドでマイクを立てる方が自由度は高いが、ステレオバーを使って左右の条件を揃えたステレオマイクの音を知っておくのは良いことだと思う。
K&Mのステレオバー「23550」は最大約17センチ幅にマイクをセッティングできるが、場合によってはやや狭く感じる。
今回の写真に登場しているシルバー色のステレオバーは、作りも頑丈で約30センチ幅にセッティングでき、首のところで角度をつけることもできる。