マルチカメラ収録のタイムコード同期について勉強中(前編)
ノウハウの蓄積にと思い、マルチカメラ収録のタイムコード同期について勉強中です。専用の機械を買わずに、とりあえず家にあるものだけでできないかということでやってみたところ、方向性としては実現のめどがつきました。
1. LTCを発生させる
2. カメラ(GH2)のマイクインに(LTCを)音声入力
3. 撮影(録画)
4. 録画データを専用ソフトでエンコード
5. 映像編集ソフトに取り込む
6. ワンクリックで映像同期完了♪
現状は、映像編集時に音声の波形をたよりに同期をさせていますが、これが実現すると、素材の同期をとってタイムラインに並べる準備作業から開放され、即座に編集に突入できて大変便利なはず。
「4」の専用ソフトは有料で購入する必要があるのですが、今回はとりあえずトライアルで「Tentacle Timecode Tool」というソフトを使ってみました。
ただ、ドイツのTentacle Sync社に問い合わせたところ、「このソフトはスタンドアロンライセンスとして販売しない。(ハードの)Tentacle Sync本体を買ってね」と釘を差されてしまったのですが、それでもトライアルはさせてくれました。
結論から言うと、「Tentacle Timecode Tool」はとても優秀でやりたいことが一瞬でできました。
有線のシステムではありますが、専用機のTentacle Sync本体を買わずにやりたいことは実現できちゃいました。あとはソフトの正規版をどうやって入手するかですね。
<手順>
とりあえずラフに、PCでLTCを(音声として)再生し、それを分岐して1本をiPhoneに、1本をGH2に入力。iPhoneのタイムコード表示アプリを使ってタイムコードを表示、それをGH2で撮影。
映像ファイルの音声トラックにはタイムコードがオーディオとして記録される。
タイムコードがオーディオトラックに録音された映像ファイルを、編集に適した形式に変換するソフトが必要。
今回は、「Tentacle Timecode Tool」というソフトをトライアルで使用。
ファイルのTC(タイムコード)は「not found」になっているが、オーディオのTCにはタイムが記録されている。
これをワンクリックでいい感じにエンコードしてくれる。
エンコード後の3つのファイルを映像編集ソフトに取り込み「タイムコードで同期」という処理をしてみたところ。
すでに同期が取れた状態でタイムラインに並んでいる。
マウスでカチカチっとクリックしながら、映像を切り替え(スイッチング)しているところ。
別々に撮った映像ファイルだけど、別のカメラに切り替えても、タイムが同期しているのがわかる。