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ピアニスト榎本玲奈さんの演奏を2曲公開しました(キース・エマーソン、ヒナステラ)

東京・渋谷区「けやきホール」にて収録した、ピアニスト榎本玲奈さんの演奏を2曲公開しました。

以前、榎本玲奈さんのコンサートを拝見した際、「彼女から発せられる音のエネルギーをどうやったらマイクで捉えることができるんだろう」と思いながら観てしまったのですが、今回そのチャンスが訪れました。

キース・エマーソン: プレリュード・トゥ・ア・ホープ

ジャズ的な美しい響きの中に、救いを求めるような精神的な世界。無観客でのホール収録がとても心地よかったです。

ヒナステラ: クレオール舞曲 第5番

変拍子の嵐のような曲。ロックコンサートにも通じるような高揚感。2分45秒とは思えない時間旅行。弾く方も大変だと思いますが録音するこちらも真剣勝負です。

おまけ(現場写真)

今回、初めてホールで使ってみたAston Microphones「spirit」2本にのための自作ステレオアダプター。

ゴツい見た目

マイク2本を同一線上に向かい合わせにセットしてあるのですが、マイクの正面を90度ずらして固定しています。マイクの指向性スイッチの切り替えにより、【MS方式】【ブルームライン】【XY方式】の3種のステレオマイクテクニックが使えるスグレモノです。

このマイクアダプターについては、以前noteを書いていますので、よかったらこちらもどうぞ。

そして、はじめてホールに持ち込んでみた自作デッカ・ツリー(Decca Tree)です。

デッカ・ツリーとは、クラシック音楽界の名門レーベル、イギリスのデッカ レコードでステレオ録音用に使われていたマイクの設置方法で、大きなT字型の器具の端に配置された3つの無指向性マイクで、上空から音を収録します。

自作デッカ・ツリー(Decca Tree)についても以前noteを書いていますので、よかったどうぞ。

ピアノはベーゼンドルファー model 225。セミ・コンサート・グランド・ピアノ(セミコン)ですね。


榎本さんの素晴らしい演奏もあり、楽しい録音になりました。

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