Photo by sono_note 「リスティング広告かSEOか」とか言ってる場合じゃないよね?という話 14 川手 遼一 2020年5月21日 00:12 多分そろそろ「リスティングとSEO、今この状況下で優先的に力をいれてやるとしたらどちらをやるべきか」的なテーマが議題に上がってくるかと思いますので、今日はこの件について一広告運用者として、個人的に思っていることを先に書いておこうと思います。(長いです)— 川手 遼一 (@RKawtr) May 20, 2020 正直ケースバイケースなのですが、結論を先に言うと「どちらも大事」です。ただ「じゃあどちらにも取り組めばいいのか」というと、決してそういうことではなく、どちらも相互にうまく連携させたりしながら、「より良いもの」を世に送り出していくということが、とても大事なのです。— 川手 遼一 (@RKawtr) May 20, 2020 正直ドメインの歴が浅いと、かなり「良質なコンテンツ」を作っていかないといけないですし、それにはプロのアドバイスやら、SEO のための専用ツールやらも必要となってきます。また「良質なコンテンツ」をある程度、数を作っていく必要性もあります。これを当初から内製でやりくりするのは困難です。— 川手 遼一 (@RKawtr) May 20, 2020 新規事業の場合、「市場の全ユーザーがその商材を知らない」といったケースは珍しくありません。なのでまず広告を出してみてサイトへの流入を図り、LPの反応を見てみる、もしくはデータを集計してみてネックポイントを探る、そもそも市場にニーズがあるかを確認してみる。そういった際に広告は有効です— 川手 遼一 (@RKawtr) May 20, 2020 一番悲惨なのは、市場にニーズがないのにSEOに注力し、力の入ったコンテンツを量産してしまったり、「広告費をかけられないから」と粗製濫造に、少ないメンバーで質の低いコンテンツを量産してしまうケース。最終的には"作ること"そのものが目的化しているコンテンツ工場コースです。— 川手 遼一 (@RKawtr) May 20, 2020 話を戻します。リスティング広告や facebook 広告などの SNS 広告を開始し、ビジネスも軌道に乗り、月に数十万円でスタートして、売り上げ、粗利もうなぎ上りで、10倍、20倍と広告費が増えてくるケースは多々あります。しかし、この間に広告だけやっていると悲惨な事になります。— 川手 遼一 (@RKawtr) May 20, 2020 広告だけやっているとどうなるかというと...オーガニックで上位掲載されるコンテンツや、SNSでシェアされたりコアな層にしっかりと読まれるコンテンツを作れる人が組織にいない...なんてことになりがちです。特に広告運用に特化した広告運用者に外注している場合など。— 川手 遼一 (@RKawtr) May 20, 2020 「広告費を払うために稼ぐ」サイクルにハマってしまう訳です。例えば数千万の粗利が毎月入ってくるけど、広告費として毎月数千万払う必要がある...みたいな。ちょっと極端な例ですが。少数でビジネス展開している場合、結構きつくなってきます。— 川手 遼一 (@RKawtr) May 20, 2020 例えばオーガニックにも注力しておけば、関連キーワード検索時に上位掲載されるコンテンツを作っておける可能性が増えます。もしかしたら見込み顧客がそこから流入しコンバージョンしてくれるかもしれませんし、後にそれらのユーザーに対してリマーケティング広告でアプローチする事も可能です。— 川手 遼一 (@RKawtr) May 20, 2020 「じゃあそうなったらSEO だけでええやん」と思われる方もいるかもしれませんが、「リスティング広告」もやるべきです。というのも SEO は決して安定しておらず、常に順位変動の可能性が存在するからです。一方でリスティングは特異な事例を除き、基本的に安定した長期出稿(流入確保)が可能です。— 川手 遼一 (@RKawtr) May 20, 2020 SEO にもしっかりと注力しつつ、リスティングによる上位出稿を展開し、SEO が崩れてもリスティングでカバーできるような環境を構築しておくことが一番望ましい理想的な形ではないかと思います。— 川手 遼一 (@RKawtr) May 20, 2020 ではここまでの話を聞いて「じゃあリスティングと、SEO、つまりはブログをやろう!メルマガを書こう!両方やろう!」と思われる方も多いかと思いますが、それも違います。— 川手 遼一 (@RKawtr) May 20, 2020 特に今回のコアアップデートで思い知った人も多いと思いますが、Google は別にテキストコンテンツだけを評価して上位掲載しているわけではありません。特にここ数年顕著なのが、動画です。つまりは YouTube です。数年前から特にですが、最近は特にやばいです。— 川手 遼一 (@RKawtr) May 20, 2020 この動画の中では「ネクタイの結び方」を例に紹介していますが、「不動産投資」とか「ヨガ」とか、特にモバイル端末での検索結果上位に動画が差し込まれるケースは多いように感じています。上位というか、1位のケースもあります。— 川手 遼一 (@RKawtr) May 20, 2020 これはおそらくラリー ペイジが語った「完璧な検索エンジンとは、ユーザーの意図を正確に把握し、ユーザーのニーズにぴったり一致する答えを返すものである」に近づこうとしている動きの1つだと思われます。つまりは答えはテキストではなく、画像でも、動画でも、なんでも「答え」であればいいのです。— 川手 遼一 (@RKawtr) May 20, 2020 また最近は検索する前に「答え」を出すための技術、レコメンド機能も優秀です。「YouTube のオススメとか、Google ディスカバーの精度とかがヤバイ」と思う時の"ヤバ"さの正体は、「検索する前に"答え"を出そうとする」"ヤバさ"なんですよね。— 川手 遼一 (@RKawtr) May 20, 2020 そういった「良質なコンテンツ」が世に出された瞬間に拡散される仕組みも、割と最近は充実してきているので、出した瞬間にコンテンツの手応えもわかりやすくなってしまっていたりするのではないかと思っています。— 川手 遼一 (@RKawtr) May 20, 2020 コンテンツの形式はユーザーに合うものが一番ですが、今世にあるコンテンツの形が常にユーザーにとってベストとは限られないと思います。「もっと動画で知りたい」みたいなケースは今後増えていくと思いますし、そしてそれが検索結果画面に反映されます。— 川手 遼一 (@RKawtr) May 20, 2020 最後に、リスティング広告に絡めてお話をしたいと思います。自分は今のリスティング広告の形、ショッピング広告と一部のオプション除きテキスト主体で構成されている形は、 Google が理想としている形ではないと考えています。つまり改良の余地ありと。— 川手 遼一 (@RKawtr) May 20, 2020 どのような形になっていくかについては細かく別途 note に書いていますが、多分テキストはなくなるような検索結果も出てくるのではないかと思います。だって広告文読んでないケースなんてザラでしょうし。それが良いか悪いかは別として。https://t.co/wddVzxF50q— 川手 遼一 (@RKawtr) May 20, 2020 今はまだレスポンシブディスプレイ広告で動画が追加できる程度ですが...。直近でギャラリー広告が無くなることが告知されましたが、ベータ版として提供が開始されている画像表示オプションを皮切りに、ちょっとずつ画像や動画がリスティング広告として出てくるのではないかと思います。— 川手 遼一 (@RKawtr) May 20, 2020 ただその時になってから「動画」だー、「画像」だー、「ブログ」だーとか言ってても遅いわけです。「バナーをアレンジしてそれっぽいものを作るだけじゃダメだ!YouTube のサムネっぽいやつの方がいいんだ!」とか遅すぎます。なので先にちょっとずつ手を出しておく。そういう狙いもあったりします。— 川手 遼一 (@RKawtr) May 20, 2020 だから結論、どちらも大事です。そして SEO コンテンツ =テキストコンテンツ、ではないです。そして長期的に見るとSEO 資産、それらの構築ノウハウは、リスティング広告にも将来的に今以上に影響を与えそうな気がします。— 川手 遼一 (@RKawtr) May 20, 2020 ただし、事業や会社がどのようなフェーズにあるのかはしっかりと考えて着手する必要性がありますよね。色々手を出しても処理しきれなかったりしますし、注力するのであればエンドユーザーが「どんな情報」を「どんな形」で求めているかと考える必要性があると思います。— 川手 遼一 (@RKawtr) May 20, 2020 ダウンロード copy #マーケティング #リスティング広告 #運用型広告 14 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート