お金が出せる状況下にないDTMerが、アートワークを依頼することができるか。

絵の力はすごい。
TwitterのTLを眺めていて、リツイートなんかで流れてきた絵をぱっと見ただけでも「こいつぁすげぇや…」となることが多々ある。

…そう、絵は受け取る側がなにもしていなくても見れるときは見れる。(絵師さんへの敬意は必ず払おうね)対して音楽は、再生をしてもらわないと作品を聴くことができない。楽しもうとするのに一手間かかる。
『別に1回クリックかタップするだけじゃん』とか思うかもしれないけど、音楽は聴かないとほぼほぼ情報が入らないから、結果的に未知のものに突撃していかなければならなくなる。人間は知らないものに興味を惹かれない(例外あり)どころか、恐怖すら覚える人もいる(例外ry)ので、1クリック、1タップがなかなか重い。世界広げてぇなぁ…

その距離を縮めるものこそまさに『絵』である。いわゆるアートワーク。ジャケットイラストもそう。
しかし、絵師さんも絵で活動してるわけだし、依頼するにはもちろん対価が必要。
でも口座持ってないだとか学生だとか金欠で死にそうだとかいろんな事情でお金が出せない…そんな人のための代替案を考えてみる。
…でも、まずは絵の効果とかから。

絵って音楽にどんな効果があるんだ？そもそも効果あるの？

めちゃくちゃある。信じられないくらいある。こうかはばつぐんだ。
まず、作品を知らない人の興味を惹きやすくなる。これが強烈。絵があったら
「これは良い絵、曲もどんなもんか聴いてみよう」となる。かもしれない。これだと曲が絵の付属品になってるみたいな感じあるけど。うん。すまん。でもそういうことだから！
視覚的情報で人が掴めるチャンスが広がるのは、音楽を作る人にとっては本当に大きい。絵の話じゃないから詳しくは言及しないけど、映像だとさらにブーストがかかりやすい。
次に、曲に追加の雰囲気付けや世界観の補助ができる。これはそういうのを強く意識する作曲者なら、前述の「リスナーを惹きつける」より重要になるだろう。
もちろん曲名でも世界観や雰囲気を決定づけることはできるけど、それには限界がある。曲コメやTwitterなんかで楽曲の設定を流すのもあるけど、それはもちろん読んでくれない人がいる。むしろそっちのほうが多いかもしれない。
絵は違う。見た瞬間その全てが目に入ってくる。情報がすっと脳に入ってくる。偶然でも目に入るチャンスも、文字の情報より圧倒的に多い。
あと、文字だとどうしても受け取る人の想像やらなんやらに任せないといけなくなる部分が出てきてしまうけど、絵だとそんなものはあんまりない。全部景色として描いてある。めちゃくちゃわかりやすい。最高。考察勢は…がんばってください。
とにかく、想定してた印象が伝わりやすくなるということ！ただし絵担当と考えのすれ違いが起こってたらその限りではないので気をつけなければならない。
最後は、曲が覚えてもらいやすくなるということ。情報が増えるので、それはそうなんだけど、曲の存在を覚えてもらうのは超重要。以上！他にもあるかも。

ここからは依頼の対価の代替案。

対価の代替案達

代替案その1：その人だけの音楽を作る。
ジャケ絵に対する対価として、描いてくれた絵師さんだけの音楽を贈ること。芸術品vs芸術品だから、多分釣り合ってると思うんだ。うん…
DTMerらしいから、自分が自分だと思えるかなりベストの方法ではあると思う。ただし、品質はしっかりしておかないといけない。そこはしっかりしておこう。一般に公開する曲じゃなくて、個人に贈る曲だからなおさら…
曲の方向性については、制作を始める前に絵師さんと擦り合わせておこう。BGMに使うかどうか、ジャンル、雰囲気、長さ(調節できるなら)、拡張子の種類などなど…
当たり前だけど、1曲分の仕事量がそのままごっそり自分に「仕事として」乗っかってくるから、しんどいアンドしんどいになることも覚悟しなければならない。楽曲の同時進行スキルも必須になるから、それができないならやめておいたほうが賢明な方法である…。

代替案その2：大交渉ステージ
交渉で相手を丸めてなんとかする方法。正直やめておいた方がいいと思うけど…
まず、仕事を受けた相手はもう二度とあなたからの依頼を受けてくれなくなることを覚悟しなければならない。それどころか今の仕事をキャンセルされるかもしれない。
あと、友人じゃないと厳しいし友人でもダメな人はダメ！その辺はしっかり諦めをつけよう。
…なんで対価の話するのに対価ゼロでなんとかする方法を提示してんだろ…

代替案その3：「絵師さんのオススメ」をやってみる
あなたが熱中してるものがあるように(なかったらすまんかった)、依頼した絵師さんにも熱中してるものがあるはず。…はず！
もしかしたら依頼した絵師さんがいわゆる「沼」に沈めたい人かもしれない。そうは見えなくても隠れて沼に嵌めたい人かもしれない。
もしそうだとしたら、その「沼」に喜んで飛び込んで行こう。コンテンツの悪口とか民度を下げるような行為は禁止。相手の信頼を思いっきり損ないます。
沼にがっつりハマったあなたを見て沼に沈めた本人の反応は大体2種類。
喜ぶか、「ああ、また犠牲者が生まれてしまった…」と遠い目をするか。が多いと思う。
前者だったら勝利。後者だったらあんまり勝利じゃないかもしれない…
それ以外の反応だったら…わからん！それぞれの解釈でがんばれ！

(対価じゃないけど)代替案その4：自分で描く。
これが最強。自分のことは自分でやる。それが無敵。
自分の曲だから解釈不一致も絶対に起きない。最強。
…ただ、もちろん欠点もある。
ヤバい労力が必要になる。あと絵のスキルも必要。
もし自給自足しようと考えているなら、その辺自分と相談しよう。

終わりに

かなり頭をひねっても、正直これくらいしか出てこなかったし、書いてる途中に思いついた順番で記したからなんか歪な感じがするけど、まぁそもそもこの記事の主旨があんまりよろしいものではないし、良いんじゃないかな、と思ったり。
他人に頼むには対価が必ず必要ということは、必ず頭に置いておかなければならない。
アマギフ！とか欲しいものリスト！！とかも考えたけど、ちょっと主旨から離れるかなと思ったり、そもそもそれができるならお金出せるだろと思ったので除外しました。うん。

最後に。

可能な限り早く、お金を出せる環境を整えておこう。

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