ゲンガー_ミミッキュGX

ホラーハウスGXと手札の特性

2021/10/02追記
裁定変更されたらしいので以下の考察は過去のものとなりました



初めまして、Riki-MKGです。
  Twitterで時々公式に問い合わせたQAを貼りつけているのですが、Twitterだとどうしても流れてしまうので、定期的にまとめることにしました。

  今回は拡張パック「タッグボルト」に収録されたゲンガー&ミミッキュGXについてです。


  相手に「ホラーハウスGX」を使われると、手札のカードを出して使うことができなくなります。そのため、何もできずに番の終了を宣言することも多いのではないでしょうか。

  しかし、実は例外が存在したのです。

Q.相手のゲンガー&ミミッキュGXがGXワザ「ホラーハウスGX」を使った次の自分の番、自分は手札にあるケララッパの特性「やまわたり」を使うことができますか。
A.はい、できます。
また、この場合、ケララッパのカードはロストゾーンにおくことになります。(2018/12/10)

 なんと、ケララッパの特性「やまわたり」はホラーハウスGXの影響下であっても使用することができるのです。
   手札のポケモンの特性を使うことは、「手札のカードを出して使う」に該当しない、ということなのですが、日本語のテキストで理解するのは難しいため、英語版のテキストを見てみましょう。

  「ホラーハウスGX」の第1文は次のように訳されています。

Your opponent can't play any cards from their hand during their next turn.

  「ホラーハウスGX」は"play"(出して使う)を禁じていることがわかります。
  ケララッパ の「やまわたり」も見てみましょう。

Once during your turn (before your attack), if this Pokémon is in your hand, you may reveal it. If you do, look at the top card of your opponent’s deck and put this Pokémon in the Lost Zone. If that card is a Supporter card, you may put it in the Lost Zone. If your opponent has no cards in their deck, you can’t use this Ability.

  めっちゃ長いですね。日本語のテキストと違った書き方になっているので再翻訳してみます。

自分の番に1度(ワザを使う前に)、このポケモンが自分の手札にあるならば、あなたはそれを公開しても良い。そうした場合、相手の山札の一番上のカードを見て、このポケモンをロストゾーンに置く。見たカードがサポートであるならば、あなたはそれをロストゾーンに置いても良い。相手の山札にカードが存在しない場合、あなたはこの特性を使うことができない。

  要するに、特性「やまわたり」は、"play"ではなく、"reveal"(見せる,公開する)することによって使用するのです。
 したがって、「やまわたり」は「ホラーハウスGX」に阻害されず、その効果の発動をすることが可能なのです。
 同様に使えるカードとして、タブンネ(BW6)の特性「せわやき」があります。
(※英語テキストを参照することについては2nd-playerさんのツイートを参考にしました。)

 手札にあるポケモンの特性の使用は「手札からカードを出して使う」に該当しないことがわかりましたが、手札から使える特性であれば何でも使えるわけではありません。
  メテノの特性「ほしふり」の場合を見てみましょう。   

Q.相手のゲンガー&ミミッキュGXがGXワザ「ホラーハウスGX」を使った次の自分の番、自分は、メテノの特性「ほしふり」を使うことができますか。
A.いいえ、できません。(2018/12/15)

 メテノの特性「ほしふり」も「やまわたり」や「せわやき」のように手札から使用する特性です。しかし、特性「ほしふり」の目的となる効果は「このカードを手札から直接バトル場に出す」ことであり、この「手札から...バトル場に出す」行為が、「ホラーハウスGX」の禁じている「手札のカードを出して使う」に該当してしまいます。
 したがって、「ほしふり」は「ホラーハウスGX」に阻害されて効果を使えない、ということです。
 そういえば、ナイトユニゾンに収録されるデンヂムシの特性「バッテリー」も同様ですね。問い合わせた訳ではありませんが、「(手札の)このカードを特殊エネルギーとして...つける。」行為が「手札のカードを出して使う」に当たるはずです。
  「ホラーハウスGX」の影響下で、ゾロアークGXの特性「とりひき」が使えるのに対し、サーナイトGXの特性「ひみつのいずみ」や、メガニウムの特性「そうじゅくハーブ」が使えない、というのと同じ解釈です。



  いかがでしたでしょうか。今後もこのような解説をつけていくかどうかは不明ですが、時々更新していく予定です。この記事について質問等ありましたらツイッター@rk_pklsまでお願いします。



オマケ
(いつか解説するかもしれませんが難しいので初心者はスルーしてくだい)

Q.前の相手の番、相手のアローラゴローニャGXがGXワザ「ヘビーロックGX」を使って、自分のポケモンが[きぜつ]しました。
次の自分の番、自分のポリゴン2のポケパワー「ダウンロード」を使って、自分の手札のサポート「ヒガナ」をトラッシュすることはできますか。
A.はい、できます。
ただし、この場合、GXワザ「ヘビーロックGX」の効果で、自分は手札からカードを出して使えないため、手札にある基本エネルギーをつけることはできず、サポート「ヒガナ」をトラッシュして、ポケパワーの効果を終了します。(2018/12/19)

2019/3/29追記 
上記の裁定について再度問い合わせたところ、これは間違いだったようです。

以下のとおり、回答を訂正させていただきます。

Q.前の相手の番、相手のアローラゴローニャGXがGXワザ「ヘビーロックGX」を使って、自分のポケモンが[きぜつ]しました。
次の自分の番、自分のポリゴン2のポケパワー「ダウンロード」を使って、自分の手札のサポート「ヒガナ」をトラッシュすることはできますか。

A.いいえ、できません。(2019/3/27サポートデスク回答)


 


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