変形性股関節症患者の特徴
こんにちは!
noteとExthera-Schoolを運営している小林です。
今回のテーマは「前もって知ってほしい変形性股関節症患者の特徴」になります。
こちらの記事を最後まで読むと
今回は「変形性股関節症患者の特徴」について共有していきます。
疼痛や可動域制限などといった特徴があり、場合によっては手術を行って人工関節にする方も少なくないです。
なぜ変形が進んでいくのか?
股関節に負担がかかることで変形が進んでいくが、膝OAよりも解像度が低い感じがあります。また弱化・抑制されやすい筋肉があり、運動療法の展開が必須になります。
ここも膝OAよりも理解が少ない印象であり、股関節OAの理解には重要な内容でもあります。
変形性股関節症患者の病態や筋機能の理解度を増やしていき、治療アプローチの展開を広げていきましょう。
では始めていきます!
変形性股関節症とは?
変形性股関節症は1次性と2次性があります。明らかな原因が不明な1次性と臼蓋形成不全の形態異常のように要因がある2次性のうち、2次性が多いとされています。
臨床的な症状としては疼痛・可動域制限・運動制限・歩行障害であり、変形初期の場合は疼痛の訴えが強く、変形が強くなると歩行障害やADL障害を伴ってきます。
股関節外転・外旋の可動域制限から始まり、爪切り・スボンを履く・靴下を履くといった開拝動作が制限されてしまいます。変形性股関節症患者やTHA患者は、開拝動作の獲得が満足度に大きく影響してくるとされています。
2つの病態モデル
変形性股関節症には主に2つの病態モデルがあります。
①臼蓋形成不全からのモデル
臼蓋形成不全があると骨頭の不安定性につながります。股関節を安定させるように大腿骨頭の被覆率を上げるために骨盤を前傾させます。骨盤前傾位で常に生活をしていくため、メカニカルストレスを受けやすくなります。累積していくストレスによって変形性股関節症へと進行していきます。
②脊柱後弯からのモデル
不良姿勢アライメントで脊柱が後弯すると大腿骨頭の被覆度率が減少して、代償的な臼蓋形成不全が生じます。最終的には臼蓋や関節へのメカニカルストレスにつながり、変形性股関節症へと進行していきます。
リスクファクター
変形性股関節症へとつながるリスクファクターも存在します。
患者によってなぜ変形性股関節症になってのかは異なってきますが、一般的には臼蓋形成不全が関与する2次性が多いです。
関節軟骨の変性が始まり、体重増加のようにさらに負荷や圧力が増加すると骨棘が形成され大腿骨頭や臼蓋が変形します。
モーメント
変形を予防していく、進行を進めないようにするにはモーメントを攻略する必要があります。関節モーメントが強く生じることで変形や疼痛にもつながってきます。
膝OA
まずは変形性膝関節症(膝OA)からみていきます。
膝OAの変形に最も大きく関与するのがKAM(外部膝関節内反モーメント)であり、膝OAの進行との関与が強いです。
上記のように膝OAには内反モーメントを攻略することが重要なポイントですが、股関節OAはどうでしょうか。
ここがさっぱりわからない…
という方も少なくないと思います。
ここから先は股関節OAのモーメント、筋機能を中心に共有していきます。
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