キュアラメールに憧れて
ひとことで言えば
「勉強をがんばった娘がご褒美におもちゃを買ってもらえた話」
なのだけど、
ひとことでは表せられないほど、親子ともに沢山の経験をした出来事でした。
そんな日もあったなと、やさしいけど泣き虫な娘が頑張った経験を覚えておこうと思いnoteを書いてみます。
子どもの話だと思って侮ってはいけない。
彼女は人生を賭けて熱意を注いだ結果、とてもすばらしい体験をしました。自分自身の意志と努力で。
大人の自分も、
子どもたちに向かって胸を張って仕事や家事や勉強を「頑張ってるよ!」と言えるようにしっかりしようと奮い立ったエピソードです。
長女はプリキュアがお好き
いやまぁディズニーも大好きだしYoutubeも大好きだし名探偵コナンも…
と、大好きなものがたくさんある普通の5歳の女の子が我が家にはいます。
保育園に通って、たくさんのお友達と毎日遊んで、土日は家族とめいっぱい遊んで、習い事のダンスを楽しむ。
という、幼稚園受験をするような勉強熱心な性格・環境ではなく、いたって普通の家庭・普通の女の子だと思います。
そんな娘が特に好きなのがプリキュア。プリキュアでした。
出典:作品情報 | トロピカル~ジュ!プリキュア | 東映アニメーション
毎週日曜の朝にやっている女の子向けのアニメ番組のアレです。
娘も保育園のおともだちも気がづけばプリキュアが大好きになってるというアレです。
娘はディズニーなどのおもちゃやドレスは沢山もってますが、プリキュアのおもちゃは数100円でGETできるガチャガチャなどの小さなものしか持っていませんでした。
なので、去年は10月の誕生日やクリスマスのプレゼントでプリキュアのおもちゃをもらえてご満悦な様子でした。
ついに始まるお勉強
そんなプリキュア好きな娘も、昨年4月からお勉強する習慣を身に着けようとがんばり始めました。
といってもいきなりお受験モードみたいなことではなく、
憧れの小学生のお姉さんを意識してか自分でやってみたいと言いだしたのがきっかけでした。
なので、楽しく学んでいけるように、継続できるようにとルールを決めて頑張ってみることにしました。
それが、「平日毎日ちょっとだけ」というルール。
月~金は曜日ごとに決めた科目をがんばる。
土~日は習い事やお出かけして遊んだりして楽しんでほしいからお休み。
そんな感じで、勉強がはじまりました。
そして「お勉強が終わったら毎日ごほうびシールを貼り、ノートがシールでいっぱいになったら好きなおもちゃを買ってあげる」という約束もしました。
頑張ったご褒美を目指してがんばる、という新しいモチベーションも手に入れて、娘はがんばり始めました。
そんな簡単にはいかない
といってもそんなに要領よくトントン拍子に事は進みません。
ひらがなが上手に書けない
すうじの計算が上手にできない
ピアノが思ったように弾けない
えいごの小文字と大文字がよくわからない
つまづく度に、
悔しかったり悲しかったり怖かったりでグスグスと涙を目にためて(時には大声を出して)、でも逃げずにリビングで頑張っていました。(書斎でリモートワークをしている自分にも届くほどの大声が聞こえると流石に心配して応援しに見に行きました)
ママと一緒に頑張っているお勉強は、
15分ほど終わる日もあれば30分かかる日もあり、やる気に満ち溢れているときはそれ以上の時間をかけて没頭する日もありました。
短い時間とはいえ、4歳が毎日毎日しっかり継続して努力する姿は親としては成長を感じられてとても嬉しかったです。
正直、この年頃は勉強より遊んだりいろんな経験を楽しんでもらえれば十分と思っていたのですが、本人が勉強を楽しんでいる様子だったので夫婦で応援していました。
ご褒美のタイミング
頑張っている娘はきっとプリキュアのおもちゃを欲しがるのだろう。
そんな風に思っていましたが、そのタイミングは中々に難しいと感じてました。というのも、プリキュアは毎年2月に新シリーズの放送が開始されるからです。
新しいプリキュアがすぐに始まっても、買ってもらったおもちゃを大切にして遊んでくれるので本人の気持ち次第ではある…というのが妻と僕の見方でした。
ただ、どうせなら長く楽しんでほしいなという気持ちもあり悩みどころでした。世の親御さんたちも、同じようなことで悩んでいるのではないでしょうか。
※誕生プレゼントに買ってもらったラテは今でも大事なお友達のようです。
そして1年が経った
なんとなんと、僕が思っていた以上に楽しんで真面目にお勉強をし続けた娘は、1年かけて目標の半分以上のシールが溜まっていました。
ひらがな・かたかなは読み書きバッチリで、接続詞の勉強になり
足し算と引き算を両手の指で数えてできるようになり
ママと練習した曲は両手で弾けるようになり
英語は簡単な日常会話を真似するレベルになりました
2月に始まった新しいプリキュアを楽しみにしながら、しっかり頑張った結果に驚くばかりでした。(新プリキュア放送くらいからは、土日も勉強するようなペースにアップ)
このままのペースで勉強をすすめて、そろそろご褒美を買えるかな…と思った矢先に、娘に衝撃が走りました。
人魚、変身するってよ。
ラストスパートは一瞬で
かわいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!
と叫び踊りくるった娘は、人魚のローラが変身したキュアラメールというキャラクターに一目惚れしました。
絶対にキュアラメールのおもちゃがほしい!
と意気込んだ娘はこの1週間、今まで以上の熱意で勉強に取り組み、ノートいっぱいのシールを泣きながら喜んで貼っていました。
お勉強をして泣いてしまった時には
「悔しかったり、悲しかったり、怖くて泣いてしまうのはいいよ。
けど、お勉強は泣いてもできないから。わからなくても泣かないで一緒に頑張ってみよう。」
と、少し厳しく聞こえる言葉をかけて、できるだけ丁寧に教えてあげたりもしました。
そんな娘ががんばり続けた結果が、シールだらけのノート2冊に表されていて誇らしかったです。
そして娘は朝8:50にキュアラメールに変身する
もうそんな頑張ったなら喜んでおもちゃ買うわ。
と、昨日は雨の中こっそりトイザらスに言って、本日発売の新商品をギフト包装で買ってきました。
※プレゼントを貰った時の描写は難しく、とにかく泣いて喜んで踊ってずっと変身してました。
そろそろ目が覚めた娘がプリキュア放送待機するので、僕は朝ごはんの支度に取り掛かろうと思います。
憧れたキャラクターのおもちゃを発売日に手に入れて、初登場の放送を待ち構えている娘の目は輝きまくっている(トロピカっている)と思います。
自分で頑張って手に入れたという努力、成功の体験は素晴らしいものでした。娘が憧れて、熱意の源になったプリキュアに感謝です。
さて一体何回録画を見直して、何回変身するのやら。
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