*ご挨拶&目次&グース群島用語辞典*
こちら挨拶に使ったテキストノートですが、再利用で、目次と用語辞典を展開します。ごあいさつ→目次→用語辞典の順に並べてあります。
*ごあいさつ*
はじめて長編小説を書きました。十万字ぐらいでしょうか。処女作にしてはすごいボリュームになってしまった。(追記*リライトしたら総文字数22万5千字ぐらいまで増えました…)
バジルの鉢の「たまごろう」を枯らしてしまって、色々な事を思いました。気づいたら長編小説が一冊書き終わっていました。第一稿はあまりにも暗くて、試しに読んでいただいた方が鬱をもらってしまって具合が悪くなってしまう始末。
しかし、お話の骨組み自体は、個人的に「一回描いてみたかったようなお話」に書き上がっていましたので、読者を意識してラノベ風に、キャラをきっちり立て直して、リライトしてupすることにしました。
この物語には、難しい言葉は、あまり出てきません。なるべく伝わりやすいよう、等身大で、そして作中「つまりこういうことだ」という結論は出さないように書いています。もしかしたらそれが伝えたい事なのかもしれません。
作中、主人公は悩みます。
しかし、宣言しておくと、この物語はハッピーエンドです。
あ、お話はファンタジーです。文ぐらいは好きなファンタジーを書こうと思って。だって、肩あてとか、装備とか、漫画だと全コマ描くのめんどくさいじゃないですか!?
「さぁ、物語がはじまる!」
<目次>
‐記号の意味‐
☆→イラスト付き本編 ★→MAP表示回
●→本編(文だけ)*→外伝的な伝承の物語
☆序幕‐01話-「ミカダさんの視えないトモダチ」
●第一幕-02話-「王様のラブレター」 ●03話-「チチカ島市場にて」
●04話-「異国の少女」 ●05話-「凪の海」
●06話‐「”視えない”ヒトたち」 ●07話‐「”家族”」
●08話‐「勇敢な舟護《ふなもり》」 ●09話-「青翠だった」
●10話‐「浸水」 ●11話‐「お母さんの魔法の庭」
●12話-「碧雁」 *「碧雁の言い伝え」(外伝)
☆13話-「Bでいい」【年賀状付】【一休み】
●14話-「流れて散って、結んで光って」
☆★第二幕‐15話「トオイトオイ…あれっ!?」
●16話‐「天にはモーヌの実」 ●17話‐「水面《みなも》は遠く」
●18話‐「たびびとよねむれ」
☆19話-「おはようって難しい」【一休み回】
●★20話‐「視える≒ラク?」 ●21話‐「でこぼこの二人」
●22話‐「紅い蠅が視ていた。」 ●23話-「ひとりぼっちとひとりぼっち」☆24話‐「蒲公英色の朝だった」
●★第三幕‐25話「どうして俺は”ここ”にいる」
●26話‐「碧いひかりの道しるべ」
●27話‐「ミカダさんのあんまり不思議じゃない冒険」
●28話-「問いの窟」 ●29話-「どうしてわたしは”ここ”にいる」
☆30話-「忘れ物の旅。どこかへ。」
●31話-「剣か盾か、花か光か」 ●32話-「灰の回廊」
●33話-「”色の消えた世界”」 ●34話‐「護りの灯よ、彼の人を照らせ。」
●35話‐「歩き出そう、あんまり変わって見えないセカイ」 ●36話-「邂逅」
☆★第四幕-37話「波、時めく」
●38話-「”生き物”」
●39話‐「降りしきる青、大地を、翠を、空を育み」 ●40話-「毛布の中」
●41話-「はじまりの祠にて、あべこべのわたし」
●★42話-「鍵《アケル》の森」 ☆43話-「わたしは灰かぶり姫」前編
☆44話-「わたしは灰かぶり姫」後編 ●★45話-「この星の親友たち」
☆46話-「ミカダさんの結構不思議な冒険」
☆47話‐「ようこそ異国の不思議なお茶を」
●48話‐「ちっぽけなわたし、一歩前へ」
●49話‐「灯のじょうろ、チカチカと瞬く」
●★50話‐「大きな智慧の木の下で」
☆51話‐「あなたが好きな、花も、空も」 ☆52話‐「ふたり」
☆★53話‐「出発の岬」
*終幕*
☆54話-エピローグ前編「春うらら、トトバル島」
☆55話‐エピローグ後編「彼の人からの小包」
☆56話-最終話
☆ミカダさんのそんなに不思議じゃないあとがき(有料マガジン)
<用語辞典>
結構造語が出てくるので、出来るだけこの世界の辞典も同時に書きすすめながら更新していきます。こぼれ話なんかもこちらです。
【グース群島】《ぐーすぐんとう》
このミカダさんが住む”地球”では、赤道付近に細かな島々が無数に点在しています。グース群島は、わたしたちの”地球”でいうヨーロッパやアメリカ大陸の規模の一番人口が密集している海域です。
【舟守】《ふなもり》
船乗りの上位職の位置です。”祝福の試練”という難関をくぐり抜けた、船乗りだけが就業できます。積み荷を司る国家職です。
【祝福の試練】《しゅくふくのしれん》
船舶知識、実技、座学。すべて験されます。こちらの地球の話で言うと、建築士などの国家試験が、もう少し難しくなったような試験です。時間や納期、責任感の概念が、試練の中で一番問われます。大の大人でもかなりの難関。
しかしこの試練の何が試練かというと、試練に出場する為に必要な装備をそろえるのが骨だったりします。”王”の計らいでこちらの世界でいう奨学金のような制度や安価で揃えることのできる古装備屋も用意されていますが、ミカダさんのサイズだと特注になるので、特に揃えるのは大変だったと思います。
【海語商工会】《うみがたりしょうこうかい》
舟守、船乗りたちを総括して、積み荷の仕事を回してくれる機関。中規模以上の島には必ず”支店”が存在して、この世界では貴重な”無線”で連絡を取ってもらえたりします。
【海の贈り物誌】《うみのおくりものし》
海の国家職についてる人々の憧れの冊子。すぐれた功績を残した舟守のインタビューが載っていたり、新型の舟特集。おいしい魚の食べ方なんかも載っています。わたしたちの世界でいうと「新建築」とか、その辺の位置の雑誌でしょうか?
ジルバ号《じるばごう》
ミカダさんの血と汗と貯金の結晶。この世界でも、舟を一艘購入するのは、大変なことです。
ジルバ号に限らずですが、この世界には、ソロで回る”小さな舟”の仕事用に設計された、コンパクトな機帆船が存在します。船室はこちらの世界でいうと3畳ぐらいのサイズで、なかなか快適。
蝶々猿《ちょうちょうざる》出典:01話‐冒頭のゴーンゴーン半島にて。
耳のところが2重に分かれ「蝶」のように見えることから、こう呼ばれる。蝶々猿のオスは、奥さんに代わって子育てをする習性があり。温厚。語呂が決まりやすいので、揶揄する時なんとなく引き合いに出されますが、蝶々猿は優しいんだよ?ミカダさん。
【恒刊:星の書】《こうかん:ほしのしょ》出典:01話‐どこかの語り部の台詞
*謎に包まれた書物*掲載されているお話は雑多で、一見取るに足らなそうで、素晴らしい。役立ちそうかと思いきや、まったく活用出来ないような記事やお話の寄せ集めだと風のうわさで聞いたことがあります。もしかしたら、あなたもどこかで読んだことがあるかもしれませんよ?
【トオイトオイ島】《とおいとおいとう》
グース群島よりはるか遠い、緯度の高い位置にある小さな美しい島。島全体は300km2ぐらいしかないです。御神木”智慧のカシ”、そしてそのカシの木の手前に塞がるように茂る”護りの森”から先は神域として、結界で囲まれて大切に祀られています。後述する羅針盤の儀式はこの島で執り行われます。全ての海が見渡せる島。と言われています
【羅針盤の儀式】《らしんばんのぎしき》
舟守経験9年目から受けられる昇格の試練。トオイトオイ島で行われます。祝福の試練と違い、羅針盤の方は軍資金そこまで必要ありません。これまでやってきた実績もカウントされますので、真面目に働いてきた舟守へのご褒美みたいな感じです。いや、難しいんですけどね。
【水上守】《みなさきもり》
舟守のさらに上位。扱える積み荷の重量が格段に増えます。簡単に言うと一級建築士みたいなやつ。関係ないんですがこちらのネーミングは、うちのフォロワさんでお名前がきれいでいいなぁって思う方がいまして、一部字面をお借りしています。
【水上守の羅針盤】《みなさきもりのらしんばん》
ペンダントタイプの方位磁針です。カシの木の下で拾えるどんぐりが意匠に施されており、舟守の父を持つ子供たちは、この羅針盤に憧れて、舟守を目指したりします。よく子供が黙って持って行ってしまうのでお父さんも大変なやつ。どんぐりは、この世界では”全ての叡智が詰まった木の実”という位置です。
曉曉饅頭《ぎょうぎょうまんじゅう》03話-チチカ島市場のラインナップ
す。すみません、この行を書いてる時(わたしが)餃子が食べたくて。。多分大きな大きな小籠包の皮をぱりぱりに焼いた感じの食べ物です。
琥珀《こはく》と琥珀草《こはくそう》
琥珀草を蒸して醸成した液をたしなむ、嗜好品の一種。琥珀はこちらの”世界”でいうと「珈琲」です。醸成に非常に手間がかかるため、草の方を求める一般人はあまりおらず、さらにミカダさんみたいに少量で求めたとしても、用途は、燃やして遊ぶぐらいしかないものです。燃すときれいな黄色い光を放ちますが、あまり知られていません。
*この”世界”の色名*
カラーの知識がある方は、もうお分かりかなと思うんですが、この世界の色名は、すべて”日本の伝統色の名前からつけられています。色名の名前はカッコいいのが多いですし、1話にひとつイメージカラーの名前が出てくるようにしてあります。お話をイメージしやすいようにです。ほんとは縹《はなだ》色とかの難読系も好きな色なので使いたかったんですが。分かりにくくしたくて挟んでるわけではないので…。→日本の伝統色_和名大辞典
舟守のチーフ《ふなもりのちーふ》をはじめとする舟守の装備のことなど。
装備設定は絵で描くものに影響がでるやつなので、一通り意味を考えたりしました。この”世界”の装備はあまり装飾的なタイプのものはなく、式典用の装飾付きの装備はそろえると非常に高額なため、貸し装備屋が存在します。
舟守の装備は、動きやすさを第一に考えられており、INするシャツは、いろいろな柄があります。縞々は一番人気。ただ、客商売なので、配色やメッセンジャーバッグ。先がとがったデッキシューズやなんかは、配達の時の見栄えも考えてデザインしてあったりします。舟の上では違うシューズに履き替える舟守も多いです。
この世界の動物たち。
第一稿では、まったく見たこともない架空の生物なんかも登場してたのですが、どうしても冗長になってしまうし、異世界設定でドヤァしたくて書いたものではないので、リリース用のは、読者の方がこちらの世界のもので連想しやすい名前に置き換えてあります。「ニャー/ねこ」「ヌーイ→いーぬ/犬」こんな感じ。小説スゴイですね!動物が下手なのがばれないですね!
ジルバの色の仕組みについて。
基本的に”色”の三原色の方の原則で書いてあります。光る物体の色味の話なのだから”光”の三原色の方じゃないの?と思う方がきっと多いだろうなと思うんですが、光の方は、「緑」は最初からある3要素として登場しますので、絵の具みたいに、混色で緑は生まれません。
画像出典:http://www.maruni.jp/chishiki/insatsu/study02.htm
キャラが病気の展開って読者だって読んでて苦しいわけなので、病気の設定を考える時、目に浮かぶ色味だけは美しいような病気にしたいな。と思い、文章内に2色以上出てくるやつがいいなぁと色の三原色に決定。しかしこれだと、病気が進行すると黒が混ざってしまいますよね。黒くなっていく展開は、わたしが書いてて苦しすぎて、途中で色の三原色の真ん中が黒ではなく白に設定を変えてしまった。アオグサレ病という名前は、その設定のブレのなごりで残してあります。
暗痣紅色《くらざこいろ》06話‐冒頭_空の色の描写で使った色名。
なるべく1話に1色テーマカラーの日本の伝統色の名前を挟むようにしてあるんですが、06話のこの”暗痣紅色”は造語です。ビタッとくる色名がなかったので。
星守《ほしもり》07話‐「”家族”」に登場。
もっと簡単に説明出来る方法があったんですが、平たく言うと「透明なおかもち」が船室の天井から下げてある感じのアイテムです。(本編で書く訳にはいかなかったので…)ちなみに星守のネーミングは、こちら「小さな瓶の星ころ集」の015話のタイトルからです。趣味で書いてるss集ですが、たまに物語の種になったりします。ミカダさんたちの”世界”の元々の着想は005話「この薬瓶を」という詩?が元です。書きためておくもんですね!
助言《じょげん》08話‐「勇敢な舟護」の操舵中に出てきた表現。
この付近のミカダさんは、作中では言及していませんが「舟守」の操舵スキル”助言”を使用しています。簡単に言うと舟のバランスを取る能力。経験を積んだプロの技術は、はたから見るとまるで魔法使いに見えます。この世界は一応ファンタジーなので+αでほんの少し不思議な力を持っているという設定。ただ超能力みたいなのも、実はプロは経験で使えたりするんですよね。だからあんまり不思議じゃない冒険。
ゴース・ゴーズの”鱗だまり”《ごーす・ごーずのうろこだまり》08話‐「勇敢な舟護」に出てくる気象現象のこと。別名”煙墨竜《えんぼくりゅう》”
という設定なんですが…。気象の事は詳しくないので、きっと無茶な設定だと思うんですが……。折角のファンタジーなので、竜が、竜が書きかったんですよ!「醜い鍛冶屋のゴース・ゴーズの物語」についても、文章はまだ清書していませんが、もうお話は作ってありますので、こちらは手が空いたら、テキストノートに起こします。
青翠《あおみどり》09話-「青翠だった」より。
この色も、色名とわたしの中のイメージの色があってるものがなかったので、RGB設定を作って書きました。既存の色では深藍色《ふかきあいいろ》に近いのかなぁ。これはバジルの翠です。ありがとう、と、空を見上げる。
星ポンヌ《ほしぽんぬ》010話‐「浸水」の中に出てくるお菓子。
こちらの世界でいう所の「金平糖」が3㎝ぐらいのサイズになって、上から薄黄色のざらめがまぶってるような感じのお菓子です。中身にも種類がたくさんあって、値段はピンキリです。ミカダさんが今回購入したのは、季節の木の実の洋酒漬けがはいってるタイプのもので、一番安価なものです。1つ350円ぐらい。誰かこいつにトチスミレの砂糖漬けがはいってるタイプの高いポンヌをプレゼントしてあげてください。それでも一個800円ぐらいですから…。
この世界の”単位”について。
ご質問頂きましたので、解説していきます。この世界の距離や時間の単位、クムロン、カロン、1沙2沙。あえて少し分かりにくくしてあります。お金の単位にいたっては作中出す予定がなかったりします。たとえば距離の単位「クムロン」はこちらの世界でいうm(メートル)「カロン」は㎞(キロメートル)という感じのイメージで書いてはいますが、これはあくまでも単位の設定なので、実際の距離数の換算設定は組みませんでした。あと何キロで着くとか、何分かかるっていう情報は、たとえば「あと20kmならこんな困らないんじゃ?」とか、”こちらの世界の常識”が物語に混ざってしまうのが、野暮だなと思うので。
それに長い短い高い安いぐらいは、前後の文章で伝えることが可能だからです。
あまり時間がないな?って伝わればOK!1沙は砂時計の砂が一回落ちるぐらいの時間という感じ。
舟を沖に置いてでるのが少し心配な距離なことが伝わればOK!
こんな感じで大まかに決めています。他にも読んでて分からないような造語がでてきたら、コメント下されば解説しますよー。MA3さんご質問ありがとうございました!
芒語祭《すすがたまつり》と彩神さま《あやがみさま》011話-「お母さんの小さな庭」より。
やっと”信仰”の話が出てきました。ミカダさんが住むこの”地球”の住人は「色彩」を信仰しています。簡単に説明すると万物の色に感謝して暮らす自然信仰です。色相環はこっちの世界で言う曼荼羅みたいな位置のものという感じ。お供えはカラフルなものが多く、祭壇は色の洪水みたいになります。
作物を収穫し終わったあと残る、稲穂のカラ。芒片《すすかた》は「色が抜けてしまったもの」という扱いなので、手厚く供養されます。
芒語祭は、芒片にまた色が宿りますように。と願いを込めて、色とりどりの灯明に芒片のリースを乗せ、川から海に流し、今年の豊穣を語り継ぐためのお祭りです。中心の方の海域で広く行われるお祭りなので、島と島を結んだイベントなんかも組まれますし、盛大ですよ!
碧雁《へきがん》12話-「碧雁《へきがん》」に出てくる固有名詞。こちら12話のネタばれになるので、読み終わってから知りたい方は注意ですよー。RGB設定の下に潜らせておきますね。
これは上の方に説明してある青翠と近い感じでRに数値を振っていません。クリアで美しい緑。ジルバの色に似せてあります。
碧雁は鉱石の一種で、質量が軽く風に乗って舞う性質があります。南塩ヶ海《みなみえんがのかい》の浜でしか見られません。風に踊る時、月の光を反射します。
もちろん昼も光るんですが、瞬きが目立つのは断然月夜で、海岸林は島の中に鉱石の粉塵をもちこまないようにがっちり植えられていますので、光と風の配分がうまくいくと碧雁を枝葉で食い止めてるエンノポプラもチカチカと瞬きます。
東の海域には、島民たちが子供のころから聞いて育つ碧雁の由来が語られているロマンティックな伝承が存在し、南塩ヶ海のロケーションも相まって、海岸林ともども恋人同士に大変人気があるスポットです。
それにしても、こんなリア充スポットに単身乗り込むなんて、ミカダさんは命知らずすぎやしませんかね…。
ワナワナ鳥《わなわなどり》13話-「Bでいい」【年賀状付】【一休み】に出てきたメニューより。
酉年だし、こいつの解説でも。。見た感じは、こちらの世界でいうメスのキジ近いような、地味な様相を想像してくれたらと思います。名前の由来は「見た目が地味でもワナワナなるほどおいしい。」から付いたという説と、もう一つ、「この鳥の肉を食べさせると、ワナワナを吸い取ってくれる」という民間療法というか、ジンクスからついた説があります。受験生はゲン担ぎで必ず食べますので、ミカダさんも祝福の試練の前日食べて挑みましたよ!味は鳥肉というより、臭くない魚という感じで、しかもお手頃な食材なので、グース群島で、広く親しまれています。
*トオイトオイ島での装備設定書と二人のプロフィール*
最初チロタの格好が、全然違ってたんですが、どうしても装備設定をつくりこまないと書き進めきれないとこが出てきて、作り直してしまいました…。前より断然よくなりました。他の字書きさんは装備設定とかどの程度作り込んで書いてるのか気になる…。最大2~3行ぐらいしかでてこない装備の描写ですが、わたしはこの程度は先に作っておかないと文が思いつかないです。
以上、装備の色設定を踏まえて塗ったイラストは、第二幕‐15話から切り替えになるバナーや、本文の途中にはさまってますよ!あと、13話のチロタ(乗組員B)初登場の装備の描写のとこも軽く書きなおしてしまいました。楽しんでいただけたら嬉しい。
モーヌの実《もーぬのみ》16話‐「天にはモーヌの実」に出てきた果実。
こっちの世界でいうレモンです。強い種であちこちで亜種が自生しています。田舎にいくとどこいってもビワがもいで喰えるような感じを想像していただけたらと思う。お茶に入れてもおいしい、料理にも使える。皮は掃除にも使える、万能選手の果物です。もいでくればタダですから倹約家のミカダさんは特に好きだと思います。
橙晶月《とうきづき》16話‐「天にはモーヌの実」より。
やっと月の名前が出て来ました。ミカダさんが住む方の”地球”では、”色”を信仰してるのですが、12個で分けられるほとんどのものに12色相環の色名がつきます。
画像出典:http://kirei.xsrv.jp/test/bijyutu/
色んなタイプの色相環がありますが、こちらの世界では黄色始まりのこちらを基準にしているようです。これを踏まえたうえで「橙晶月」というと、橙ですから10~11月ぐらいの話をしているという感じです。
称号や職業チーフもこの12色相環の決まりごとがありますが、職業によってLV1を示す色”はじまりの色”が違う職があります。舟守のような海上の仕事はひとつ左にずれて黄みの橙からはじまりますが、これにも理由があるので何かの時にでも。
ヤマセンドウ《山船頭》16話‐「天にはモーヌの実」より。
こちら作中に説明が入ってるので、簡単に補足するだけにしておきます。
”ミョウミョウドリ”というのが学名で、その特殊な習性から、オイデノ鳥や山船頭、メスには方向音痴鳥といった数多くの愛称がつけられています。この案内の碧い光が視える種は限られていて、たとえば同じ地球の同じニンゲンでも、この碧い光が視えない種族と分かれてたりします。この”碧”は”彩神さまからの賜り物”とされていて、神話にもたびたび登場するこの星の住人皆に、大切にされてる鳥です。人為的に巣が荒らされることはまずありません。ご安心を!
19話-「おはようって難しい」【一休み回】に掲載してあるフードをかぶったミカダさんのイラストですが、第一稿、最初のキャラデザがこちらでした。ここでやっと名前が決まりました。元々「わたし」としか表記のないキャラでした。
最初はトオイトオイ島は暖かい設定だったので、装備もポンチョじゃなかったのですが、書いていくうちに物語も育つもんだな、と上からポンチョを描き足しながら感じます。雛祭りですし、女子力回です。楽しんでいただけたら幸いです。
白界《シロノカイ》23話-「ひとりぼっちとひとりぼっち」の最後の方。
彩神さまの信仰のお話では、全ての色がここからはじまってここに還っていく次元が存在し、白界《シロノカイ》と呼ばれています。観念的な位置の白界と、神話で描かれてる白界は少し違うんですが、神話で描写されている方の神々は、たいていこの世界を彩るための特別な絵具”光具”《ヒカルグ》でべったべったに汚れた姿で描かれています。
美大生だらけのような飾りけのない姿を思い浮かべていただければと思う。絵面的には白というより。彩界という感じ。
”白”の位置というのは、このセカイで言う”光”であり、希望です。この逆の世界が黒界《クロノカイ》で、光のない、絶望の世界と言われています。黒界についての説明は、また後ほど。
ヤマセンドウの奥さん(メス)の設定画。24話‐「蒲公英色の朝だった」より。
多分、作中ヨメの姿が描写されることがないので、こちらにあげておきます。
頭のレーダーで旦那が蒔いたしるべだけを選別して巣に戻れますよ!
夫婦揃っての姿も描いてあるんですが、これはお話終わった最後にでも載せようかなと思う。
2018/8月追記*戯れにツイッターアイコンにこいつを使って以来、すっかりヤマセンドウのヨメの姿絵=中の人。というイメージが定着してしまった。もともとヤマセンドウが先ですからね!
孵ノ鉱窟《かえれのこうくつ》の取材地など。
第一稿で書いた孵ノ鉱窟があまりにも薄っぺらくて、実際取材して書きました。語彙が増えれば、本業にもいかせますので。
モデルは、山口県にある景清洞《かげきよどう》という鍾乳洞です。秋芳洞も行ったんですが、頭をぶつけるような感じの狭さが欲しかったので景清洞にしました。
大抵の鍾乳洞には、一般コースと”探検コースと2つ設けられていて、孵ノ鉱窟は、探検コースの方をモデルにしています。単身真っ暗闇の中、死ぬかと思いました。
というわけで描写にちゃんと反映されています。よくなりました。楽しんでいって下さい。この辺、感想いただけると作者も浮かばれます。怖かったですよーー。
金恋花《きんれんか》 第三幕‐25話「どうして俺はここにいる」より。ミカダさんの体臭の描写。
想像しやすいように似た感じの字面にしていますが、金木犀の花がもう少し大きくなった感じの花です。一つの花弁のサイズは女性の小指の先ぐらいでしょうか。オレンジ色のかわいらしい花を鈴なりに咲かせる、香りの良い雨季の花です。東の海域では春先に亜種が咲きます。
旅人がいい匂いの花に恋をしてしまうような筋立ての民話が、ミカダさんたちが棲む方の”地球”の各地に多く点在しており、どこの地方の男どもも、いい匂いにはてきめん弱い事がよく分かります。チロタは………?どうなんでしょうね?!
28話-「問いの窟」内に出てくるチロタの出身地のネーミングについて。
やっとチロタの出身海域などの情報が出て来ました。なんとなく長々しいネーミングばかりだな?なんて思った方もいらっしゃるかもしれません。
これは、物語におけるチロタの位置を決定した時に、うまく読者がついてくれたらこうしよう。と決めていたことがあって、今回やっとそれを文中に挟んであります。
チロタの出身や好物の名前は、24話リリース時点(2017/06/30)で、わたしに伝わるカタチで応援下さった読者さま方のお名前の一部で構成してあります。
軽くもう一回こういう行が出てくる回がありますので、そちらに編成されてる方も数名おります。6/30~から7/25までの間についた新規の冒険者さんもこちら。
どこに誰を使うか。というのは、もう使えるパーツを必死で見つけて、とにかく地名や異世界っぽく加工するだけで精一杯だったような感じの名づけ方法でしたので他意はないものとして見てくださいねー。
この物語はバジルの鉢のたまごろうを育てた時感じたこと、失った時感じたことが、そのまますべてメタファーとして織り込まれています。チロタもまさにそういう意味をまとったキャラなので、このようなネーミング方法にさせていただきました。
スキだけの方も数名入れています。スキだけだとほんとに読まれてるのかどうか、判断しづらく、この方は恐らくお読みになられてるのだろう…。という希望をこめて使ってあります。全然読まれてなかったらどうしようか…。なんて思いつつ読者リスペクト回でした。
基本的にだいぶ分かりにくく変えて使ってありますので、下の答え合わせは元の読みを振り仮名で打ってます。ただ、たまにもろお名前が出てる方もいますし、名前の一部でも作中に使われると困るという方がおりましたらこちら宛にメール頂ければ必ず、対応します。
*答え合わせ*
あなたのお名前の一部、見つけられましたでしょうか?
どういう象徴で使ったかは、終わった後にでもお話しようかなと思う。
いつもありがとうございます。
*チロタのボツ装備*
どこの神殿の人だろう…って後で恥ずかしくなって描き直してしまいました。。
まだこれを描いた時はトオイトオイ島は南国の島の設定でしたので、軽装だったりします。まだ盾職ではなく普通の剣士と思って適当に装備を決めたな…という感じで、こんな描き方しちゃダメだろ。と猛省したもの。
30話-「忘れ物の旅。どこかへ。」/ちびミカダさんの内職「芒輪《すすのわ》編み」
この用語辞典の前の方に「芒語祭《すすがたまつり》」と色彩信仰のお話が既出してますので簡単に(11話の解説なので、上の方にあります)
「彩神さま」ミカダさんの世界の色彩の神。万物の色彩を感謝し信仰する、こっちの世界でいうキリストのような位置の神様、なんですが、
この信仰には、色が消える扱いの「禍」「無」や「邪」を意味する「黒」と
色が抜けて、再生する扱いの「芒片《すすかた》」(稲穂のカラ)という二つの考え方の色なしさんがいます。
芒輪《すすのわ》は芒片《すすかた》を輪っか状に編んで、色付きのビーズや石で、”色を灯した”状態のもので、ざっくりいって転生的な展開を呼ぶ効力のある御守りです。
通す石の色によって意味合いが違う御守りのブレスレットで。一番人気は良縁のもの。続いて来年の豊穣や、死者の弔いなど、ミカダさんが作ってる蛍狐石の芒輪は、豊穣の黄緑を灯すタイプのものだったりします。
手先が器用じゃないと請け負えないので、ミカダさんのように下請けを任せてもらえる子どもは、島全体で1~2人しかいない感じです。
31話-「剣か盾か、花か光か」に出てきた、ユーハルディアの中でも、”裕福な島”のネーミングについて。
読者リスペクト回、2回目でした。
今回は1回目にどうしても入れられなかった組と、新規の冒険者さん達のお名前の一部をお借りしています。名前の一部でも作中に使われると困るという方がおりましたらこちら宛にメール頂ければ、対応します。
総勢29人だろうか?最初の5話ぐらいで脱落してしまった方も全員入れています。皆さま等しく普段の生活の合間、時間を割いて読みに来て下さった方なので。ありがとうございます!
わたしは、この物語を発表する前に、決めていたことがあって、
たった一人の心が動かせないんだったら、多くの人に届くことなんかないことだから。まぁ反応薄くてくじけそうなこともよくあるんですが…。ニンゲンですから、しょうがない。
漫画の描き方を応用して、極力読みやすく書いているものとはいえ、一般的には畑違いが書いた処女作です。何の保証もないわたしのハッタリについてきてくださる、一握りの方々に、敬意をこめて。
*答え合わせ*
あなたのお名前は見つかりましたでしょうか?
いつもありがとうございます。
ミカダさんの過去について。”わたし”から一言。
こういう被害にあわれた方に、もっと優しい社会だったらいいのに、といつも思う。この物語自体エンタメよりなので、実際のキャラ設定から省かざるを得なかったヘビーな描写も数多く存在し、完成版だけ読むと、軽んじられた気持ちになって傷ついた方もいらっしゃるのでは…と思っています。まず犯罪を起こさないような世界になったらいい、と思いますが。無理ならせめて、理解者が今より多いセカイ。「あなたは何も悪くないのだ」と、いうことが前提で、力になってもらいやすい世界になればいいのに、という願いを込めて、精一杯書いたシーンだということをお伝えさせてください。
黒界《クロノカイ》”色の消えた世界”について。
白界《シロノカイ》については先に言及してありますが(23話の解説なのでだいぶ上の方にあります)黒界《クロノカイ》。色彩信仰の中でも最も恐れられてる”色の消えた世界”のお話です。
簡単に言うと精神世界の最深層。トラウマの詰まった、闇の扉みたいな感じです。
伝承や物語なんかでは、子どもにも伝わりやすく書きますので、非常に恐ろしい仕様の絵本で学びます。27話に少し出てますが「”黒界《クロノカイ》”の錆男」はこっちの世界でいう”地獄絵図”のような挿絵付のものと置き換えていただければわかりやすいのではないかと思います。本来の黒界は、地獄というよりは、向き合うために開く扉だったり、鬱状態のニンゲンを取り込んで、そのまま死の世界に引きずり込むダークサイドのことを指します。この星の一番の敵は自分自身の闇なのです。
この扉から脱出するにはいくつか方法がありますが、手遅れになる前に、思い出の中、現実の中、なんでもいいです。”ナニカ”からあたたかな”灯”の色を分けてもらう方法が即効性もあり、助かる率も高いとされています。こちらの世界の鬱と同様、たった一人で苦しまなくてはいけないわけではありません。
25話~26話あたりに「夜通しの行軍の前なんかは、ダイダイウリなんかで彩神さまに”灯”の色を捧げておくと助けてもらえるかも」というようなジンクスをなぞるシーンもありましたね!気になった方は、もう一度読み返してみてくださいね。
41話-「はじまりの祠にて、あべこべのわたし」
※冒頭の表現の調整を行いました。
基本的な流れはキャラの意志を汲んで変えていないんですが、不快な方も必ず出てくるような回で、そしてこの回は不快感が伝えたい事ではなかったので、リリース後の反応なんかを鑑みて、もう一回、表現等、調整しなおしました。読者さまから頂いたご意見、大変参考になりました。お伝えくださりありがとうございました。こういうの助かる…。下読みやってくれてる友達たちには、あとで焼き肉でも奢ります。
正の黄虎石《きとらいし》の刻と職業称号のお話。
関連用語が16話の用語解説「橙晶月《とうきづき》」の項に出ていますが、この世界では12に分けられるほとんどのものに12色相環の配列で色名が割り振られます。
時刻なんかは、全部黄色始まりの数え方なので、正の黄虎石《きとらいし》の刻は昼の12時ということになりますね!
「橙晶月《とうきづき》」の項目でこんなお話をしていたので
時刻は12色をそのまま割り振るので12色全部使いますが、職業称号は6つまでしか使われません。これは色彩信仰のお話に出てくる「彩神」さまの神話になぞらえて、そんなにあくせく働かなくても、なにごとも半分こぐらいでよいのだ。という考え方にのっとって、ニンゲンは色相環の右半分6つ、神族は左半分6つの色の称号や仕事を分担しているという考え方で半分こしています。
海上の仕事だけ何故一個左にずれて黄みの橙から始まるかというと、最高位の誉れに海の青を授けよう。ということで6番目が青になるように、粋な計らいで一個左にずらしたわけです。
称号と職業チーフの配色を考えるときに。仕事の話で12色びったり使うような世界はなんか嫌だなぁ…と思ったので作った設定です。みんな、疲れたら空を見上げて、星や緑、空や雲に”しんどい”は半分まかせて、少しでも休みましょう!
45話-「この星の親友たち」 護りの森の取材地のお話。
神域の描写は、実際神域にいかないと書けないだろうなぁ。というわけで、護りの森のシーンは屋久島の白谷雲水郷まで取材に行って書いたんですが、屋久島の”神の棲家”感すごかったです。なにせ森が優しい。
行く前に散々知人から「ヒル怖いよー」だの「虫刺されすごいよ」と脅されてから来たんですが、森に踏み込んだ瞬間「これは、ちゃんと自然たちに敬意を払って歩けば、刺されたり怪我したりしない」となんかわかってしまって、ミカダさんたちのように小さな羽虫にもお礼を伝えながら歩きました。我々の虫刺され数は0でした。他にも色々不思議なエピソードがあるんですが、これはいつか違うお話に使いますので、その時に。
神さま、あの時はお世話になりました。こんな物語に化けました。あなた方の偉大さが、ほんのちょっとでも描写できて、わたしは嬉しい。
47話‐「ようこそ異国の不思議なお茶を」作中蓄音機から流れている楽曲など。
≪Calendar Girl≫(c)Neil Sedaka_1960
≪Moon River≫(c) Johnny Mercer /Music by Henry Mancini_1961
(Vo:Audrey Hepburn)
うちの親が社交ダンスをやってる関係で、子どもの頃、日曜の朝は色々なダンスになぞらえた曲が流れてたんですが、タンゴとかはあんまり好きじゃなくて、早くカレンダーなんとかってやつに切り替わらないかなって、来ると嬉しくて一緒に踊ったりしていました。そういう楽しさがシーンから伝わっててくれると幸いです。Calendar Girlは音割れてるぐらいの方がそれっぽいので、こちらのリンクからどうぞ。Moon RiverはヘプバーンVerでどうぞ!
52話-「ふたり」 イメージの楽曲の話など。
52話いかがでしたでしょうか?この52話には(こんな感じ…)と強くイメージしていた、心躍るような曲が2曲あります。前々からツイッターなどでもお話していた。こちら↓。
響けユーフォニアムの2期opです。丁度たまごろうが旅立った直後、海底に沈んでいたわたしを、手を引いて風が吹く丘まで誘い出してくれた曲でした。
文章も絵も、要はイメージのプレゼンなんで、こんな感じ…という曲を聴きながらものを作る方すごく多くて、なんとなく作家性なんかも、曲のセレクトに出るんじゃないかなぁとも思う。
わたしはよく元気のいい曲を選んでそのイメージで創ります。悲しいのは現実だけで良いと思っているからです。
もう一曲がこちら。
こちらは特に歌詞が作品イメージそのままな感じなので、ぜひ読みながら聴いていただけたらと思う。→utaNET
よっぽどyoutubeで文中に埋め込もうかなぁと思ったんですが、悩んだ末、挟みませんでした。52話も読みすすめてこられた読者さんには、それぞれその方のイメージの花が咲いてる頃だろう、と。作者のイメージなんか、最初の種でしかないわけで、押しつけるものではないのだと思って。もしあなたの心に咲いた花があるのだったら、わたしにどんなお花か、見せに来てくれるとうれしい。
出発の岬の取材地とイメージの曲など。
岬を描写するにあたって、取材で遠出する時間がないような時期だったので、最初近場の岬を3件ぐらいはしごして見てきたんだけど、なんか思ってたのと違う。おかしい、スパっと切れてない…なんでだ…って思ってハッと気づいた。
岬があるところって、山なんだから、ふつうはこんな形状(上図)なんだと。
勿論下図みたいなのも存在してるから、サスペンス劇場が盛り上がるわけですが、見に行ける距離じゃないし、冷静に考えると樹齢何千年クラスの老木が崖にずっと立ってられるとも思えず。地形の候補がいくつかあるなら、上図がいいなぁって思って、結局なんとか取材ねじ込んで、宮崎県の都井岬まで行ってきました。
素晴らしかったです。理想のロケーション。ここは野生馬もいて神域感もありました。さて、最終話でしたが、いかがでしたでしょうか?このお話にもイメージの曲がありますので、ご紹介しておきます。
有名な曲ですが、こちら。
葉擦れの唄みたいだなぁってわたしは感じます。
前回こちらで、
とお伝えしておいたら、わざわざDMで”心に咲いたお花”がどんなだったか教えに来てくださった方がいらして、感激しております。ありがとうございます!とてもうれしいです。
56話-「最終話」によせて。
遂に終わってしまいました。ラストまでおいかけて来て下さった一握りの方々には感謝してもしきれません。こちら↓途中から有料になりますが、あとがきとこぼれ話を詰め込んだ記事を一本書きました。
あとがき自体は無料で読めますので、ぜひどうぞ。
そういえばですが、この物語の中で、もしかしてこの一文が一番気に入ってるかもなぁって思う箇所があって、なんでここだか理由がさっぱりわからないのが面白いので、最終話によせて、皆さんに共有しておこうと思います。
50話‐「大きな智慧の木の下で」のミカダさんが第一声をあげるとこなんですが…
物語の展開上好きとかではなく、”ノープランの冒頭が鳴り響く”っていうなんというか特にひねりのない言い回しが、謎な感じで気に入ってて…。なんでだろう、もっとよく書けてる箇所、あるとも思うんですが…。
読みかえし組にささやかですが、15話から【MAP表示回】という行軍の説明の画像が挟まる回を用意しております。(目次の所にもわかるようにマークをつけてあります)
二年と少しという長い年月。ほんとうにほんとうに
ありがとうございました!