#39【どうなるフェリックス】【23/24 ラリーガ第15節】バルセロナ×アトレティコ マッチレビュー
試合開始前
•前節CLポルト戦で逆転勝利をして勢いに乗るバルセロナ。
•直前で怪我をしたイニゴに代わりクリステンセン。その他は前節と同じメンバー。
•アトレティコも前節CLフェイノールト戦と同じメンバー。
我慢比べ
•徹底して5−3−2ブロックを敷いて守りを固めるアトレティコに対して、攻撃に人数をかけて攻略したいバルセロナの構図。
・アトレティコが守りきってカウンターを炸裂させるか、バルセロナが押し込めるかの我慢比べ。
・バルセロナは左のカンセロとフェリックスの2人でアトレティコ守備陣を揺さぶる。
・ただ、ブロックを敷いた相手に対して簡単にはチャンスは作れない。攻略の鍵は右サイド。•左サイドで相手を押し込みつつ右サイドへ展開。
【バルセロナ右サイドの攻め手は3つ】
①ハフィーニャがサイドに開いてペドリと連携しつつ突破を仕掛ける
②ハフィーニャがダイアゴナルの動きで中に侵入してクロスに合わせる
③上記の①と②に合わせてフリーになるクンデのオーバーラップからの攻撃(上図)
3パターンとも機能しており、バルセロナは両サイドからアトレティコを揺さぶることに成功。
躍動する右ラテラルクンデ
・左サイドから右サイドでボールを受けるのはハフィーニャとクンデ。
•ハフィーニャは立ち上がりから状態の良さが目立ち攻撃陣を牽引。
•ハフィーニャの躍動はペドリとクンデのサポートあってこそ。
•特にクンデはタイミングの良いオーバーラップでハフィーニャをサポート。
•クロスの精度も飛び出しの質も抜群。
•守備面でもリケルメを完封。
•本人はCB志望のようだが右ラテラルとしてはアラウホより良さそう。
プレス無効化の達人たち
・ブロックを敷いていれば簡単な崩されないアトレティコではあるが、バルサの最終ラインに対しては積極的にプレスをかけるシーンも。
・決して撤退守備だけのチームではなく前プレからボールを奪って攻め切れるのがアトレティコの強みではあるが、この試合ではバルセロナの方が上手であった。
・バルセロナは主に両CB+ギュンドアン+フレンキーでビルドアップ。
・ビルドアップの出口としてペドリがいい位置にポジションを取りプレス回避に成功する場面が多い(上図)
・プレス回避の後はアトレティコの3センターも前ががりになっているため最終ラインとの間にスペースができて速攻のチャンスになる。
・ボールを取れればアトレティコのチャンス、回避できればバルセロナのチャンスになる構成でこの試合ではバルセロナの3センターのプレス回避能力が優っていた。
アトレティコの交代策
・アトレティコは後半から
①ヒメネス→アスピリクエタ
②リケルメ→リーノ
③モリーナ→アンヘルコレア
シメオネ怒りの3枚替え。
交代に合わせてポジションチェンジ。
✔︎デパウルを右に移す
✔︎ジョレンテを右ウイングバックに下げる。
✔︎グリーズマンを左センターに移す
【交代策の狙い】
①右サイドの構成を弄って翻弄(起点を作る)
②そこから逆サイドに展開してウィングバックとセンターハーフの連携から崩したい。
③前半リケルメvsクンデorアラウホで優位性を作れていなかった
④ヒメネスがイエローカードを貰っていた
結果的には、
✔︎前がかりになった分バルセロナにスペースを与えることになり中央から突破されるシーンが増える
✔︎攻め切れずカウンターを受ける回数が増える
とあまり機能したとは言えず。
試合後の雑感
•そのまま1-0で試合終了。バルセロナは中盤の構成と最終ラインの最適解を見た感もある。
•ペドリ、デヨング、ギュンドアンの3人はアトレティコのプレスを完全に無効化していたし、クンデの右ラテラルもかなりハマっていた。
•アトレティコは特筆して悪い部分はなかったが中盤3枚にやられた感。
おまけ:どうなるフェリックス
今後のフェリックスの行く末にも注目🧐