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総合型選抜入試対策のノウハウと学校でどう対応するか⁉

とある都内の高校3年生79名様に、合宿形式で3日間の「総合型選抜入試の対策講座」も実施してきました。

場所は富士山のふもとの合宿所。初日11時から最終日午後2時まで、生徒たちは自分たちと徹底的に向き合い、おのおのでベストの自己推薦書を書き上げる事が目的でした。

結果、最終日には8割ぐらいの方が納得のいく自己推薦書が書き上げられ
たのではないかと思います。

今日は合宿の報告をしながら

・総合型選抜入試の対策ってどんな事してるのか?
・なぜここ最近総合型選抜がトレンドなのか?
・学校で対策することの意義

この辺りに触れていきたいと思います。

総合型選抜対策合宿の中身は?

総合型選抜対策合宿の終了後の一枚

3日間で行う対策は大きく分けると5つのステップとなります。

・総合型選抜入試の特徴や対策法の概要を学ぶ
・自分の将来や強み、自分自身の深堀りする
・志望大学の求める人材像を調査、研究する
・自己推薦書ライティングのノウハウを得る
・実際に書いたエッセイをブラッシュアップする

総合型選抜対策入試はマッチング入試ともいいますが、要は自分と大学とのマッチングです。

結果「自分を知る」こと、「大学を知る」ことがとても重要です。

人生を変えるきっかけに

スタッフ紹介の時間


私自身も合宿冒頭で挨拶をさせて頂きました。
僕が言いたかったことは、この夏で人生が大きく変わるかもしれないという事実を伝えること。

多くの人にとって最後の夏。3年の夏休み、ここで頑張るかどうかで進学する大学に大きく影響します。人生の大きな分岐点のひとつ。だからこそ本気で取り組んでもらいたいのです。

また、みんなのトリガーを外す事も自分の役割。
君たちは(僕は、私は)は出来る。
君たちは(僕は、私は)出来る。
君たちは(僕は、私は)出来る。

取り分け、この高校は海外大学とも併願する生徒が多くいます。

自分は偏差値が低いからトップ大学にはいけない。と諦め、自分の可能性を閉ざしてしまう生徒さんのマインドを変え、チャレンジする様に伝えました。←ここ重要

総合型選抜入試対策で合格率を上げる

ディスカッション時間

総合型選抜入試の合格率は平均で60%と聞きます。
しかし、大学によっては難易度は上がり、慶応大学や上智大学などの人気校は合格率がとても低く10%を切る学校もあります。

しかし、この合格率、対策をする事でかなり上げられます。

学力テストはありませんが、出願条件に英語力試験があるので、英語力はベースとして必要になってきます。

勝負の決め手は、自己推薦書と面接。

時間をかければかけるほどブラッシュアップされていくため、研究量や、
どれだけ労力をかけたかで、合格率にも大きく影響します。

総合型選抜入試を行う大学が増加する訳


日本では2024年現在、約20%の生徒が総合型選抜入試で受験していますが、この割合は年々上がっています。

希望者が増えている背景には、大きく言うと3つ要因があると思います。

1)早期に生徒を囲い込みたいという大学の意図

一般受験は通常、2月前半に行われますが、推薦入試や、総合型選抜入試は年内に行われます。子供が減り続ける中、日本の大学は集客に必死です。少しでも早く生徒を確保しておきたいという意図があるかと思います。

2)時代が求めるスキルが変わってきている。

ひと昔前は、一般受験に社会の様な科目も活用されていました。
例えば世界史で点数を取ろうと思ったら、いかに歴史上の事実を記憶していることがポイントとなります。

が、今の世の中インターネットの台頭により、「記憶」する力は求められなくなってきました。他方、いかに自分がやりたいと思えるパッションがあるか、プレゼンテーションやクリエィテブな思考力などの非認知能力が求められるようになってきた訳です。総合型選抜入試はこれらの力を試す考査方法と言えることでしょう。

3)世界の受験法が欧米化している。

上記のような背景から、アメリカやイギリスなど欧米大学の受験法は、早くから総合型選抜入試のような方法で考査していました。
日本も少し遅れてこの様な傾向になっているという事でしょう。

総合型選抜入試対策をすることで、世界の大学も受験しやすくなる


海外の大学も併願するのも良し

総合型選抜入試が海外入試と似ているということは、対策の方法も似ているという事。つまり、日本と海外の大学を併願がしやすくなります。

作りこんだ自己推薦書は海外大学の出願時にも生きてきますし、
出題される課題が異なっていたとしても、向上させたライティング力は
必ずや、海外大学を受験させるのにも役立つことでしょう。

総合型選抜対策を学内で行うことの意義

息抜きのキャンプファイヤーの時間

総合型選抜対策を学内で取入れいてる高校はまだまだ少ないと思います。

受験が一般化してきたのも最近の事ですし、グループで対策を施す部分もありますが、個別指導が必要な部分も多く、先生方の負担が大きいという厳しい現実があります。

でも、だからこ私たちのような外部のリソースを活用し、生徒の可能性を拡げてみるのも考え方のひとつだと思います。正直、合宿の前と後とで、自己推薦書の質は大きく変わります。やればやるだけ合格率が上がる実感があります。

私たちGIPでは、海外大学だけでなく、総合型選抜にかかわる対策も広く広めていければと思います。

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