君の味方

電車に乗って鎌倉へ向かう

私は横須賀線が好きだ

のどかな風景と

斜面に建てられたお家たち

気持ちのいい風景が流れるから

以前、横浜のあたりに住んでいた時

無職で暇だったってのもあるけど

山の斜面に建ってる家が不思議すぎて

あそこに行ったらどんな風景なんだろ？

と思って、斜面に見えてる家の辺りまでひたすら歩いて行ったことがある

けれど、歩けど、歩けど、思っていたような「ここが下から見えていた場所なんだ！」的な感覚が沸き起こらず

幻を見たかのように、結局、よく分からないまま下界に降りるなどをしてた

あの斜面の家たちは何だったんだろう

下から見たらとても魅力的に思える斜面の家たちなのに

と、まぁ、そんな思い出を思い出していたけれど

横須賀線に乗って鎌倉へ向かった

向かっている時に

斜面の家を見ながら

耳にはめていたイヤホンからは

ハンバートハンバートの

「君の味方」が流れてきた

初めて聴いた曲だった

けど、歌詞が自分に刺さり過ぎて

思わず電車の中で泣いてしまった

ツツーッて涙垂れてきて

あわてて拭いた

みんなが君を嫌っても、私だけは君が好きって歌詞があった

めんどくさいけど、そんなめんどくさいところが好きって歌詞があった

その歌詞にやられてしまって

涙止まらなかった

やっぱりハンバートハンバートは

とっても

すてき

あの2人の声を聴いていると

自然と心が穏やかになってくる

次は泣かずに

ニコニコしながら

聴けるといいな

そんな日がすぐに来るといいな