「みーこ」と マグロ
猫好きになったルーツのネコ「みーこ」
🐶イヌ派と🐈ネコ派に分かれると言われるが
わたしは🐶も🐈も大好きだ。
どちらかと言われると、触れ合ってきた時間が
多かった🐈の方が好きかもしれない。
妹の堀井ねね(noter)が投稿していた記事で
「にゃんこアイスクリーム」があるが・・
そこにでてくるみーちゃんが、猫好きになった
ルーツの猫さんだ。(女の子です)
「にゃんこアイスクリーム」を読んでわたしの
ココロにたくさんの想い出がよみがえってきた。
みーちゃんは愛称で、本名はみーこだ。
漆黒の艶々した毛並みにまあるい大きな目・・
身体は大きくて体重はおそらく8~10㎏だった。
祖母の家で飼われていたが・・
実は両親の新婚時代に、父上が母上のためにもら
ってきた猫だ。(母親は白猫だったそうな)
私が母のお腹に宿り、祖母の家に行ったのだ。
祖母は、祖母でお姉さん共々猫好きで良かった。
みーこはお家猫として、たいそう可愛がられた。
祖母は後にお外猫やスズメにもごはんをあげる
ようになった。
みーこは子供を何匹か産んだが、行方が分からなく
なったり、病気で亡くなったりしてしまった。
自分が一番長い人生・・ならず、猫生を送ったのだ。
「みーこ」の想い出(食べ物編)
祖母が作っていたみーこのごはんは、リアルお魚
&かつをぶし&ごはん&お魚缶のフレークだ。
リアルお魚は、ほとんど小イワシだった。
イワシを炊いて冷ましたものを食べさせていた。
猫のごはんだけど、美味しそうだなと思っていた。
みーこには、他に大好物があった。
それは贅沢ながら・・マグロのお刺身だ。
きっと祖母が残ったお刺身の切れ端を、食べさせて
しまったのだろうと思う。あーあ・・ゼイタク
味を占めてしまってからは・・
祖母の家で手巻き寿司やお刺身の時には、お食事が
終わるまでちょこんと妹や私の隣に座っていた。
お食事が終わったら・・こちらの顔を見ながら・・
「マグロちょーだい💛にゃーん」と鳴く。
そして、マグロを手に乗せて食べさせると・・
めっちゃ美味しそうに食べるのだった💛
みーこにマグロをあげたいので祖母の家に行く時は
手巻き寿司にしようと企んだものだった(笑)
「みーこ」の想い出(年末・お正月編)
年末やお正月が来るのが毎年待ち遠しかった。
毎年、親戚が大勢集まるのが習わしだった。
お年玉をもらえることだけが楽しみではなかった。
年末は、恒例行事の石臼と杵でつく餅つきがあった。
子供だし慣れていないのでつく方はしなかったが・・
お供えの大きな鏡餅を丸める役目を頑張っていた。
お餅をつく前にセイロでもち米を蒸すといい香りが
家中に漂う。
すると、みーこが鼻をクンクンしてやってくるのだ。
もち米を蒸した香りが好きなようだった。
お餅をついている間中、なぜか近くで待機していた。
妹や私がお鏡餅を丸めている時もそばで見ていた。
「みーちゃん おもちが欲しいんか?」
叔父が小さくちぎったお餅を見せると食べてしまった。
「えー 大丈夫なん?のどに詰まったらどうするん?」
みんなで心配したが美味しそうに無事食べてしまった。
これをきっかけにみーこは「もちを食べる猫」になった。
普通、餅つきはウザイものであるが「もちを食べる猫」
のおかげで楽しいものになった。
元旦は従妹たちも集まって一緒に遊んでいた。
楽しいのは「羽根つき」だった。
なぜ楽しいかというと、猫が喜ぶからである。
羽根つきの羽根は、リアル鳥の羽根を使っていたから。
それが飛ぶので猫も追いかけて飛ぶのだ。
まあ、バドミントンのシャトルも同じように喜ぶが・・
ぐちゃぐちゃになるので高価なシャトルは使いたくない。
最初は羽根の行く先を顔を右・左に動かしつつ目で追っ
ているが・・(この顔が可愛くてたまらん!)
しばらくすると捕獲にやってくる。ジャーンプ!
猫に取られまいとする羽根つきはスリリングでおもろい。
みんなで大笑いになって盛り上がる😊
捕獲された羽根は、ぐちゃぐちゃになるので替わりの羽根
を事前に準備してあった。
猫のおもちゃにはリアル鳥の羽根を使用したものが多い。
リアル鳥の羽根は、猫にとってはたまらんらしい。
羽根つきのほかに、コマ回しもしていたが猫のリアクション
が羽根つきの方が面白いのでやめてしまった。
「みーこ」の想い出(そのほか)
みーこはおりこうさんな猫だった。
爪とぎも、教えたら決められた場所でちゃんと行なっていた。
ふすまも柱も障子も安泰だった。
しつけには、かなり根気が必要だったに違いない。
おトイレに行きたい時は、お庭に出る引き戸の前で鳴いて知ら
せていた。少し開けておくと自分で引き戸を開けて戻ってくる。
テーブルや流し台、ちゃぶ台の上には絶対に上がらなかった。
子猫の時にきびしくしつけをされていた。
大勢でのお食事の時も、食事中はきちんとお座りをして待つ。
終わったら「ください にゃーん💛」とおねだりをする。
ただし、金魚や小鳥にはガマンが出来なかったようだ。
猫の野生の本能が働いてかわいいお手々が宙を舞う(笑)
鳥かごには開かないようにアルミの洗濯バサミをつけて・・
金魚の水槽には頑丈な蓋を付けなければならなかった。
みーこは、女の子だったが運動神経が良くてちゃちゃっと木に
登り屋根から屋根へ移動してお散歩に出かけて行った。
ものすごく身軽で速さがあった。
そして、セミやスズメやネズミなどの動く小動物を捕まえては
戦利品を仏壇の前や、床の間に飾っていた(笑)
何だろう?と思って見たら・・いつもギョッとしたものだ。
お手柄を見て欲しかったのだろうと思い・・
「みーちゃんはすごいねー」と頭をなでて褒めてあげていた。
私が幼少の頃は エスという犬もいて・・
この子がよく鳴いて気がキツくケンカになりそうになったら・・
みーこは、エスの鼻先をちゃっと軽く引っ搔いて「フンっ」と
身軽に木に登り、スタスタと塀を歩いて屋根に上っていった。
エスも好きだったが、触ると噛みつくのでよく噛まれていた。
わたしは凝りもせずまた触って、また噛まれていた。
犬が嫌いにならなかったのは不思議だ。
動物の毛のアレルギーだったらしい
みーこの話に戻るが、キュートで気位の高い黒猫さんとの楽しい
ふれあいで妹も私もすっかり猫族になってしまった。
ところが一つだけ困ったことがあった。
祖母の家に行くと必ず目が痒くなり、くしゃみが止まらないのだ。
そうこうしていると、喉までゼイゼイしてくる。
スギ花粉のアレルギー検査のついでに、いろいろな検査をしてもら
ったらどうやら動物の毛のアレルギーだと分かった。
大・大・大ショックだった!
「動物と一緒に暮らさないほうがいいですよ」
アレルギー科の先生は冷たく言い放った。
「もし無理にでも一緒に暮らしたらどうなりますか?」と聞くと
「ゼンソクになるからやめた方が賢明ですよ」
数時間のピンポイントの動物とのふれあいなら大丈夫だそうだ。
遊んでいて症状がひどくなってきたらおいとましている。
最近は、アレルギーの人がロシアンブルーを飼っていて大丈夫だと
言っていたが・・
個人差があるのではないかと思う。
今は、動物と暮らしていないが家で仕事をするようになったら・・
考えたいと思っている。
アレルギーの人が動物と本当に一緒に暮らせないのか・・
その真偽は良く分からない。
もし一緒に暮らしている方がいらっしゃったら様子を教えて下さい。
追記
「みーこ」はいつもわたしらが、祖母の家から帰るときに・・
祖母のとなりにちょこんと座って見えなくなるまで見送ってくれた。
遠くなってから振り返ると手を振ってくれていた。(うそです)
20歳まで長生きした。
もう歯も抜けて、それでも一生懸命食べていた。
生来丈夫で元気だったので、寝たきりにはならなかった。
ある日、おトイレにいきたいと祖母にせがみ・・
お庭に出る引き戸を開けてあげたら・・
お庭に出て数歩歩いたところでパタっと倒れ、息絶えたそうだ。
大往生でした。
死んだことを祖母から聞いて悲しかったのを今でも思い出す。