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『海のふた』吉本ばななサン

夏が終わる前に読了しようと🍀


「海のふた」
そういえば
映画になっていましたね。

ずいぶんと
昔のことです。

映画の公開
確か・・
2005年の夏だったと
記憶しています。

原作
読んでいなかったので
急に
読んでみたくなりました。

映画は・・

独特の
空気感
大好きでしたが・・

原作
読んでいるうちに
取り込まれて

わたしは
のそばに
立っていました。

暑い夏の日差し
青くて広い海
夏の
立ち上がった雲

水蒸気が
上がる海のそばで
潮風を受けて

夏を満喫していました。

暑い夏
読むには
ピッタリの本でした。

場所は西伊豆とのこと。

伊豆は
大好きな場所で
毎年のように
旅行に出かけていました。

桜のころは
早咲きの
河津桜と菜の花を
毎年見に出かけていました。

松崎町辺りは
風情がありました💞

このお話の
海の場所は
『土肥』だそうですが

土肥の海は
遠浅
波が穏やかです。

土肥温泉
土肥金山もあり
観光も
楽しめます💛

ネタバレあります🍀注意


よしもとばななさんは
「海のふた」という
原マスミさんの楽曲に
インスパイアされて
このストーリーを
書かれたそうです。

曲名
お借りして
小説の
タイトルにしたと

あとがきに
記されていました。

夏のおわりの海水浴 だれがさいごにに海から上がったの
さいごのひとが 海のふた しめずにそのまま帰っちゃったから
ずっと あれから 海のふた あいたままだよ
サクラ、ダリア、ケイトウ
ヒマワリ、ヒナギク、ヒナゲシ
くり返し くり返し 
なぜまた咲くのか
君のいないこの世界に

地球はひざまで 海につかってる 海のふくらみ 月との関係
海のふたがあいたままだから
月はふやけて あれはうその満月だよ
月の輪の虹色の 外側のむらさき
みちゃいけないよ 毒だから
ザクロ、アケビ、イチヂク
コケモモ、ノイチゴ、ヤマブドウ
くり返し くり返し
なぜまた咲くのか
君のいないこの世界に

        
    中略

夏のおわりの海水浴 だれがさいごにに海から上がったの
さいごのひとが 海のふた しめずにそのまま帰っちゃったから
ずっと あれから 海のふた あいたままだよ

「海のふた」歌詞 🔹原マスミ

  

面白い歌詞で
面白い曲でした。

ふた
あるという発想
なかなかユニークで。🍀


小説の方は

主人公のまり
都会から
故郷である西伊豆に戻り

マニアックともいえる
かき氷好きが高じて
海辺で
かき氷屋
始めたところから

ストーリー
展開する。


読み始めて良かった!

季節が
ストーリーに
シンクロして。

まり
かき氷屋
しているところに

母親の親友の
お嬢さんである
はじめちゃん
やってきて
ひと夏を過ごすお話だ。

かき氷屋といっても
わずか2坪
小さなお店。

メニューも
イマドキの
凝ったかき氷でなく

氷の上に
市販の甘ったるい
シロップではなく

きび砂糖でつくった
自家製のシロップを
かけたものと(「氷すい」)

特産品のみかんの
濃縮ジュースをかけた
「氷みかん」

この店をする前に行った
南の島から取り寄せた
ジュースをかけたものと
(「氷パッションフルーツ」)

抹茶とあずきの
「氷宇治金時」のみ・・だ。

あと
飲み物はビール
シブく 麦茶
エスプレッソのみ。

この
かき氷屋をすることが
まりの夢だったのだ。

「いいなあ」
「楽しそうだな」

わたしは思った。

かねてから
接客業がすきなわたしは
こんなふうに

ささやかでいいから
小さなお店
してみたかった💞


この夏
まりのかき氷屋
手伝うことになった
はじめちゃんのことだが

彼女は
資産家の祖母が亡くなり
ショックを受けたところに

親せきの
資産争いの騒動があり

母親が心配して
まりの母親に
相談したのだった。

少し騒動から離れて
自然豊かな
伊豆で
静養した方が良いと

まりの母が
勧めたのだ。

自然に抱かれると
ココロは癒され
安らぐのは必須だ。

はじめちゃんは
顔半分に
火事の時に負った
ヤケドの跡がある。

まりは
いろいろと
思いを巡らせ

はじめちゃんを
元気にしてあげたいと
願う。

最初は
元気がなく
あまり言葉も
発しなかったが

お店を手伝ううちに
だんだんと
元気になっていく様が
嬉しかった。

まりとはじめちゃんの
会話が
最高に良かった。

そして
この2人の考え方や
価値観は

同じなのだと
いうことが分かる。

単行本の
なかほどに
「名嘉 睦稔」(なか ぼくねん)氏の
味のある版画
何枚もあり

なかなか素敵だった。

このコラボ
スウォッチ・ジャパンの
社長である
「ブルース・ベイリー」さんの

「よしもとさんと
 睦稔さんの本を創りたい」

というひとことで
実現したものなのだそうだ。


はじめちゃん
主人公のまり

ほとんど
毎日のように
に入って
泳いでいた。

お店の仕事の
途中で
交代で
泳いだり

まりが
はじめちゃんに
夜の海の中を
見て欲しくて

夜の海
入った。

夜光虫
光って
道をつくる

幻想的なシーン
見て欲しかったのだ。

はじめちゃんは

来た時より
確実に
元気になって

夏の終りともに
帰っていった。

また
これからも
ふたりの
仲良し
続くのだと思う。

また来年も
お店のお手伝いに
来るのだと。

ちょくちょく来ると
はじめちゃんは
言っていた。

このふたり
人間関係
とても良くて

うらやましく思った。

夏の終りに・・

この夏
仲良くなった
はじめちゃんと

少しの間
離れて過ごすのは

さみしくて
センチメンタル
気持ちになるが

後味
とても
爽やか
お話だった。

とても
イイ気持ちになった。

またいつか
伊豆の海
行きたいな✨

🐟🐟🐟🐬🐟🐟🐟🐬🐟🐟

感想文を書くのに
意外と
時間がかかって
しまいました。

忙しかったので
わずかなスキマ時間に
少しづつ。

夏の終りと共に
読み終えることが出来
良かったです🍀

伊豆の海が
恋しくなりました💛

海はいいなぁ~🐟

きょうも
良い一日で
ありますように✨✨✨✨🍇🍐



























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