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れいぜろ日記 wowaka編

れいぜろです。いやあ〜寒いですねえ〜。福岡も雪が降ったレベルです。みなさん、お雑煮とおせち、食べましたか?わたくしの家は今年はおせちは頼まずにお雑煮を食べました。あと年越しそば。
前置きはここら辺にして置いて、本題に入ります。
心臓を貫かれるまでの話、貫かれた話、貫かれた後の話をします。



二千二十一年十一月三十日以前


3週間ほど前は友達と元気に外で遊んでいたり、普通に何処にでもあると思う、楽しい生活を送っていた。ただ一つ、気になっていた事がある。学校のストレス診断。当時の自分は、ストレスはそんなに無いと思っていた。最高点は覚えていないが、確か50点中48点、だったと思う。あれ、おかしいな。毎日楽しいのに。と思った。この診断は数値が大きいほど危険な状態を表す。15点ほどなら、適度なストレス。一桁台なら、ストレスが少なくて逆にあまり良くない状態。今思い返すと、少し前から精神的に疲れていたな、と思う。そこに追い討ちをかけるように、自分にとって良くないことが起こった。そしてそこで私の中のなにか、が刺された。負の感情以外、正の感情全部刺された、心が刺されたと言った方が正しい。早く寝ても身体の怠さが抜けず、その日休んだら次の日は行ける、という状態に陥っていた私は2週間ほど前から学校に少し行けなくなっていた。だんだんと正の感情、心、が死んでいく感覚を憶えている。
苦しんでいる私に、私自身が気付かなかった。可笑しい話だ。
今だから言える、ストレスも、塵も積もれば山となる。

やがて、その日は突然訪れた。

その日も、何も変わらない「いつも」が続くと思っていた。
買い物に行って、ご飯食べて、寝て、朝になって、また、学校行けなくて。
それの繰り返しだと思っていた。でも、違った。
正の感情も、心も、もう完全に死んでいた。
消えたい以外の感情はもう、全部死んでいた。
闇しか残っていなかった。消えたいしか残っていなかった。
ただただ、もう消えたかった。死にたかった。からっぽだった。
そんな中、YouTubeを漁っていた。一件の動画を見つけた。
ある特定のジャンルのボカロ曲を集めた動画。
再生して3分ほど、聴いたことないオルゴールアレンジの曲が耳に入る。
その動画は、曲のオルゴールアレンジを流しながら曲をさくさくと一つずつ紹介する、
という動画だった。
オルゴールアレンジは最後まで流す為、紹介される曲のタイミングと
ずれが生じる。
その動画で紹介された曲はほとんど聴いていた。
さっき紹介されたある1つの曲が、脳裏を過った。
あの曲じゃないか?と思った私は、調べてみた。
その日も、何も変わらない「いつも」が続くと思っていた。
買い物に行って、ご飯食べて、寝て、朝になって、また、学校行けなくて。
それの繰り返しだと思っていた。でも、違った。
再生ボタンに触れる。それが、
「死んだ私」を呼び覚ますことになるとは、予想もしていなかった。



二千二十一年十一月三十日 始まりと邂逅の音楽



繰り出される、まくし立てるような早口なボーカルは、
まるで一定のリズムを刻み続けるお経のようで、
超高速のメロディには、階段を落っこちていく、はたまた駆け上がっていくような電子音と、くるくるぐるぐると目が回るようなピアノ、それに、ぱぁっ、と
はじけるようなドラム、しっかり、どっしりと支えるようなベースが
散りばめられていて、今までに聴いたことないような曲だった。
心臓がきゅっ、となるような感覚、
そして心臓を何かが突き抜けていくような、貫かれるような感覚。
正にこの曲、『
裏表ラバーズ』は、青天の霹靂だった。
wowaka
、って言うんだ!この人、何者?と思ったのでまたまた調べてみた。
案の定、
もう居ないことに気づく。それが、あと5ヶ月で4年になると分かった。
もう消えたい以外の感情は全部死んだはずなのに、
悲しかった、悔しかった。どうしてこの人、居ないの?って。
他の曲も調べてみた。すると衝撃の事実が発覚する。
私は幼稚園生時代からボカロを聴いている。その中でも唯一、サビが
頭にこびりついて離れない曲があった。
ローリンガール』だ。ローリンガールの作者がwowakaだと分かった時、
驚愕した。まるで『ごんきつね』の、「ごん、お前だったのか…」のように。
5年ぶりの邂逅だ。ようやく会えた。
そしてヒトリエについても調べてみた。一番最初に見たのは、
アンノウン・マザーグースのライブ映像だった。この眼鏡かけた人がwowakaか。なんかめっちゃ暴れてるギターの人居るな。と思った。確かその時は、
塩パンを食べながら聴いていたような気がする。
2分45秒のwowakaさんが指を指すところで、
ドキッとした。びっくりした。心臓を再び貫かれた。
やっぱりwowakaさんってすげえなと思った。かっこいいと思った。

再生と救い、それから。


それから今に至るまで、私は学校にツアーTを着て行ったり、毎日欠かさず
公式の情報をチェックしていた。ツアーファイナルの生配信も見た。
クリスマスプレゼントは、アンハッピーリフレイン(アルバム)だった。
学校を卒業した時には、
卒業記念にwowakaさんの故郷、鹿児島県へ連れて行ってもらった。
父がずっと桜島のことを気にしていたが、噴火はしなかった。
九州新幹線の「まもなく終点、鹿児島中央です。」というアナウンスを聞いたら、えもいわれぬ気持ちになった。泣きそうになった。黒豚としゃぶしゃぶが美味しかった、アミュプラザ鹿児島の観覧車は綺麗だった、鹿児島は、ぽかぽかして暖かかった、心もぽかぽかした。福岡じゃ見ることのない、修学旅行先の長崎ぐらいでしか見なかった路面電車も何故だか、故郷、と言う感じがして心が癒された。桜島は立派だったけど、桜島を見ても自分が鹿児島にいることになかなか実感が湧かず、ホテルに戻ってから目眩を聴いてからようやっと鹿児島に居る実感を持ったのはびっくりした。入学し、やっとヒトリエのライブに行けた時は
シノダさんが出てきた時に泣き崩れてしまった。ギターもやり始めた。
思えば、wowakaさんに出会ってから楽しいこといっぱいかも。
ありがとう!私のヒーロー!


ありがとうございました


おつかれさまです。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
今思い返すと、いつでも私の心に寄り添ってくれたのはwowakaさんとヒトリエだったなと思います。私にとって音楽の原点にして頂点、それがwowakaさんです。「音楽の原点」なので最近、wowakaさんのことを「かぁ(母)ちゃん」と
呼んだりしています。何してんだか。次また鹿児島県に行く時は、スヌーピーのノートを持って、写真を撮って印刷して貼って、レポートを書こうと思います。
wowakaさんのおかげで、夢ができました。
将来の夢は、ギターヒーローになることです!
本当にここまでありがとうございました。

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