Googleの面接はこう進化した【アドバイスです】
こんにちは、ごわりすです。
今回は人気企業であるGoogleへの転職を成功させるために理解したい「面接方法に起きている最新の変化」をご紹介します。
なお、
当然ながら、公式情報は読んだ誰もが必ず採用してもらえるような内容にはなっていません。
そこで、外資系テック企業で(面接官として)採用したり、(候補者として)採用されたりしている私の目線で、最新の採用トレンドを解説し、note読者の方のGoogleの面接突破確率を上げるのことが本noteの目的です。
このnote記事の対象者:
・近々Googleの面接を控えている方
・Googleへなんとしても転職したい方
・Googleや類似のテック企業へ将来的に転職を検討している方
・Googleの面接に落ちてしまい、対策を知りたい方
私のプロフィール
簡単に私の経歴をご紹介します。
・GAFAの海外オフィス含め約7年間勤務
・在職中には、採用の面接官として、50人以上の候補者を面接
・外資系のユニコーン企業に転職
・引き続き企業で採用担当者として面接を実施
また、私自身もキャリアアップは常に目指しており、面接を受ける立場もつい最近も経験しており、最新の採用方法について実体験をもとに深い記事にしました✍️
このnote以外にも、GAFAで中で働いていた際の体験記などnoteにまとめ続けているので、働き方などに興味ある方にはコチラのマガジンを読んでいただけると役に立つかと思います。
完全攻略>GAFA・USテック企業キャリア (随時更新):https://note.com/rizgohan/m/mee7d980047e3
それでは、本題に入っていきましょう。
Googleが採用する構造化面接
まず、Googleが公式に発表している面接に関するガイドで注目していただきたいのがコチラの「」(Google re:Workより) です。
この構造化面接、実はGoogle以外のテック企業にも徐々に広がっていっています。
しっかりとした構造化面接を行っている企業に出会うと、採用体制が整っており、「次の成長への準備ができているな」、という印象を個人的には受けます。
GAFAの中だと、Amazonが比較的昔から、構造化面接に近い形で、過去の経験を重視した採用を行なっております。
必ず理解したい構造化面接の本質
構造化面接の細かい説明は上記の公式サイトの説明に譲るとして、ここでは構造化面接の本質を解説します。
構造化面接とは私なりに一言で表すと
「採用基準に沿って機械的、公平に採用を行う」
ということです。
Google公式サイトに繰り返し「偏見」という言葉が繰り返し出てくるかと思いますが、これまで面接というのは偏見の塊でした。
「10分くらい話せば大体採用かどうかわかる」
「彼(彼女)はすごくいいと思うんだよね」
面接官と話すとよくこのようなフレーズを聞くかと思いますが、人の潜在的なパフォーマンスが10分でわかるはずはなく、いい・悪いと言い始めた時点でこの面接官の考えが変わることはほとんどありません。
大昔から人間というのは、自分にとって良いのか悪いのか、生き残りのために瞬時に判断することを求められてきました。自分の身が危険なのか、この食べ物は食べていいのか、などできる限り早く「良し悪し」を判断し、事象についてラベルリングを行うわけです。対峙しているものが中性・どちらでもないという状態を人間の脳は嫌うわけです。
Googleの公式サイトでは、「確証バイアス」という言葉が使われていますが、そのほかにも「診断バイアス(Diagnosis Bias)」など人間の脳はバイアス(偏見)を構造的に持ってしまうようにできています。
「あの人はいい人だよね」
「あの人はイケてないよね」
こんな話をしている人、皆さんは、大学でも職場でも頻繁に聞きませんか?みんな良いか悪いか振り分けを行いたいわけです。
前置きが長くなりましたが、こういった偏見を排除し、「誰がどういう質問を聞き、どういう答えであれば評価がどうなるのか」あらかじめ決めておくのが構造化面接です。
「Googleの面接で聞かれる〇〇個の難問」はもう聞かれない
そして、この構造化面接が取り入れられる中で、真っ先に排除されていくのが、誰も考えたことがないような奇問・難問です。
というのも、例えば「会社に犬を連れて来たくても、あなたのチームメンバーの人が犬アレルギーだった場合あなたはどうしますか?」に答えられる能力と業務能力相関しない、少なくとも他にもっと直接的な質問があるからです。
ただ、企業によっては、そういう難問をすることで「候補者がオファーをもらった時の達成感や志望動機が向上する」という理由で、あえて評価には関係ないが残している企業はあります。
一昔前まで、Google の面接といえば、上記のようなトリッキーな質問をすると認知されていました。また、そういった質問を取り上げた記事や本は人々が興味を持って拡散することもあり、多くの人がそういった質問をされるといまだに思い込んでいます。
私がこのnoteを書こうとした理由も、「Google 面接質問 」などで検索すると、この手の誤った記事がいまだに上位に出ており、候補者がそれをそのまま鵜呑みにして準備に時間を割いている状況を変えたかったからです。
Googleの面接を突破するために準備すべきは「経験」
基本的に構造化面接がしっかり根付いてくると、面接の場でチェックされる項目の多くは「経験を有しているか」あるいは「近しい経験があり採用ポジションでパフォーマンスできそうか」に収斂していきます。
というのも、採用してパフォーマンスできそうか、フィットするかは、過去の経験やそれを通じて得られる知識で裏を取るのが一番可能性が高いからです。
もちろん、HRの面接で管理職として相応しいかチェックするために考え方を聞くような質問が残ったりなど、全てではありません。
例えば、
「あなたが実施したマーケティング施策で一番効果をあげたものを教えてください」という質問を切り口に、あなたのマーケティングの経験を深掘りしていくような質問や、
「プロダクトを評価するために使うツールはどのようなツールをつかっていましたか」という質問で、通常その業務に当たるものであれば知っているであろう知識を聞いたり、
といった具合です。
これを聞くと難問・奇問ではない質問が聞かれることがイメージできるかと思います。
構造化面接では、聞いたことがないような奇問で、候補者が答えられるかどうか試すようなことはせず、誰でも容易に理解でき、知っていれば答えられることを順番に聞いていき、採用すべき経験や知識を持っているか画一的にチェックするわけです。
その他にも、戦略を立てるポジションであれば、仮説ベースで戦略の構築力を確認することもありますが、それも戦略を立てる仕事をしていた人であれば基本的に自分の経験の範囲で答える形になるでしょう。
求められている経験がなければ採用される可能性はない
仮にGoogle側が描いている経験があなたにない場合、あなたが採用される可能性はないと思っていただいた方がいいです。
一昔前であれば、地頭がよくユーモアがあり、面接官と意気投合すれば、意外と採用される可能性がありました。
(なおいまだに、そういった採用をしている企業は日系・外資問わずたくさんありますが... )
しかし、構造化面接が一般化してくるこれからは、経験という価値がどんどん重くなていきます。
でも書いた通り、経験への投資が非常に重要なわけです。
ここで、
「それでは経験がない私は諦めろということですか?このnoteは、読んでも読まなくても結果が変わらないので役に立たないじゃないですか」
と思った方は、もう少しだけ読み進めていただくと進むべき方法が見えてきます。
構造化面接を逆手にとって面接を突破する方法
さて、仮にあなたに十分に経験がなかった場合、おそらく面接は突破できないでしょう。
短期的な視野ではそうなります。
しかし、構造化面接というのは、同じ要件を求めるポジションであれば、確認する質問や採用チームがチェックする項目は変わりません。
すなわち、一年後もう1回受けても同じ質問が聞かれ、同じ評価軸で評価される可能性が高いということです。
というのも、最初に書いた通り、「構造化面接は機械的、公平に採用を行う」ための仕組みで、一度組織に根付くと、非属人的にそれをシステマティックに運用される傾向が強まるからです。
もちろん市場環境やその企業の優先順位が変われば、採用基準は変わりますが、例えば今のGoogleの広告営業に求められる経験が1年で大きく変化することは考えづらいでしょう。
従って、あなたは目先の面接で不採用でも、あきらめずその構造化面接で聞かれたこと、面接官がチェックしようとしていたことを推測し、それを身につけていけば次の採用確率は確実に上げることができるわけです。
時代は変化するが求められる本質は変わらない
1年以上前に私が書いたnote
の中で「時の運よって結果が大きく変わってくるので、仮に面接に落ちても落ち込む必要はありませんし、ポジティブに何度も挑戦していただけたら幸いです。」という内容を書きました。
もしかしたら狭い意味で言うと構造化面接など新しいトレンドは「運に左右されづらい」方向に向かっており、上記の記事も時代の変化を感じるnoteになってしまったかもしれません。
ただし、本質は今も変わらないと思っています。
仮に1回目の面接で不採用でも、あきらめずに自分を磨きチャレンジし続けていれば道はひらける、という点です。
もしかしたら、Googleと相性が合わず何回チャレンジしても採用されないケースもゼロではないかと思います。面接は相対評価のため、仮にあなたが95点でも、その時100点の候補者が他にいると採用されないからです(その点で、引き続き「時の運」があるというのも本質は同じだと思っています。)
ただし、仮にあなたが各チャレンジの過程で、必要な経験をどんどん積んで行ったならば、間違いなく成長しているはずです。
そんなあなたを多くの企業は放っておきません。Googleよりも良い機会に恵まれることでしょう。
諦めない人に道がひらけると私は信じています。
私も日々頑張っています。ぜひ一緒に頑張っていきましょう。
Good Luck!
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