誰もが陥る「私」という人生ゲーム②
考えるより先に脳が判断をし、行動を決定している・・自分は結局何もしていない
「バカの壁」の著者である、解剖学者の養老孟司さんも講義で話されているが、脳科学の分野でもこれは有名な話のようです。
人間が意識をする数秒前に脳が判断をして、行動を起こしている
そんなことを言われても、普通は「???」です。
人間は自分の考えで行動を起こしている としか考えられません。
脳の判断で行動をしているなら、すべての行動が予め決まっていたということになります。
もうわけがわからなくなりますよね・・
でも、こればかりは科学の分野で証明されているので、理屈ではどうしようもありません。
それをスムーズに自分に落とし込めるかと言ったら、とてもできないことなのですが、だけどこれが事実であるならば、悩んだり考えたりすることは無意味だと思いませんか?
何が起ころうと、何をしようと、勝手に起きているのですから。
こうなったらどうしよう という不安も不要なものです。
不要というか、勝手に不安は起こるからそれはそれで良いのだけど、それについてあれこれ深く悩むことにあまり意味がないというか。。
ただ、それすら起こるから、結局「どうであってもいい」わけだけど。
ただし、これを現実世界で採用するにはなかなか難しいとのことです。
犯罪などを犯した人が、脳が勝手に起こしたこと・・と事件を肯定することが想定され、決してそれを認めるわけにはいかないからです。
そして、犯罪の被害者側に立つと、事件が勝手に起こったなんて到底受け入れられるはずもありません。
ノンデュアリティで言う、「私はいない」。
これは究極的ですが、事実です。