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誰もが陥る「私」という人生ゲーム20

「私」は過去と未来に縛られる


世の中的には目標を掲げ計画を立てて実行したり、失敗があれば反省したり改善策を考えてまた実行することが良いことのようになっている。
その逆で良い結果を得れば、それを参考や学びにして新しい目標設定をしたりする。

その瞬間、そうであればそれでしかないし、それでしかないからそれでよく。過去や未来について、あれこれ考えることは自我的には楽しいことでもある。

ただ過去と未来に縛られ、そのエネルギーを握りしめるというか、そのエネルギーになり続けよう、あろうとすればするほど、重たいエネルギーが起こってくる。それが重たければ重いほど苦痛のように感じてしまう。
そして、それをどうにかしようとする。
これがまた次の苦痛を掴む。

スピリチュアル的に「手放しましょう」というのは、執着を手放そうとしていることだし、思考としては確かにその主旨はわかる。


かといって「今」に居続けることもできない

過去や未来の重いエネルギーに縛られることなく、「今にいましょう」「執着を手放しましょう」と言われても、今は今すぐ過ぎていくので、今に居続けることもそもそもできない。
執着を手放すことも容易にできれば、それはもはや人という姿からも離れてしまうのかもしれない。

「私」がしていることは「保有・維持することのできない体感の繰り返し」。
意図して何かしたり、何もしなくても、何も考えなくても次々と何かが起こり、映る景色が変わるだけ。

それだけは変えられようのない事実。

次々と起こるから、「私」にはどうしようもできない。

よーーく考えてみれば、それは当たり前に誰も疑問も持たずしていること。

その事実しかない。

過去・現在・未来 というものは「ない」ことがわかる。
だってどこにもそれは見つからないのだから。
記憶媒体に記録されているデータか想像でしかない。

「私」がいないと、何も考えられなくなるし何もしなくる

何もしなくなる・・というのは、本当に何もせずにボケっーとしていることではない。
そもそも「何もしない」ということもできないから。
勝手に心臓は動くし、呼吸もしてしまうし、まばたきだってしてしまう。
勝手に眠くもなってしまう。
一番困るのは運転中の眠気が止まらないとき。
どうしたって眠いそれを、止めようなんて意図してできない。

今、「私」という「私」の中では、何かが勝手に起こることに勝手に降参している。ことが起きている。
それを言葉で表現するならば、「どうでもいい」に近い。
どうでもいいから、笑ってしまうしかない。
喜怒哀楽、こんなことが起こるのかと。

「意図して何かをしなくなる」

「何かしようとしない」などという「考え」も働いていない。けれど完璧に起こる。
すでに誰しもがパーフェクト。

ただ、起こることを体験するしかない。というかそれしかできない。

何かを考えて、何かを起こそうとするとき「苦しみ」が起こる。
何も起こらないこともある。
考えたとおりに起こることは、自分がしようとしたわけではなく自然に起こるだけだ。

例えば、お店にお客様を呼びたくて何か行動が起こしたとして、実際にお客様が来たとしたも、それは「私」がお客様を動かしたわけではない。
お客様がそのお店に行くことが起きたということ。



「私」はどこにもいられない。

どこにもいられないのは、どこにも私がいないから。
現実的には自宅にいたり、職場にいたり、人それぞれ形としてはそこに居るわけだけれども、「私」が「私」と思っている「私」がどこにいるのかという視点でいえば、どこにもいないにしか行きつかない。

ただ起こる。
これをどうにかして「起こそう」とできるのか?
できない。
いくら考えてもできない。としか言いようがない。
どうにかできる私がいるなら、どうにかできるのだ。

noteを書くのも、それも書こうと思ったとき、気の向いた時にしか私は書けない。もちろん現実的に忙しい時は書けないのだが。
毎日書こうと思っても毎日なんて書けない。
のが、私を体験している私。
自由意思でどうにかできるなら、私は毎日noteを書けるだろう。

意思が弱いという人もいるだろうけれど、意思というのは「思考」。

何かに縛られない自由。私の好きなようにできる自由。

それは目の前にある。

思考を止めることも、すぐに変えることも、どうにか変えようと思っても変えられない。
ネガティブな人がポジティブになんて、意思だけではどうにもできないのだ。


何もできない。
何もできる私がいないし、できないのは私がいないから。
もう既にみんながそうだし、これ以上も以下もない。
特別なことでもなんでもない。

ただ在るとき、すぐ忘れるし先のことが考えられなくなる。
凝り固まった現実を生きている人からすると「ヤバい人」かもしれない(笑)

放擲。。



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