テックカンパニーとして本気度を見せるためにRubyKaigiでスポンサーをしてみた(前編)
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https://note.mntsq.co.jp/n/n013852c1a5f6
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RIZAPもMNTSQもRubyist募集中!
――自己紹介をお願いします。
RIZAP東畑(以下、R東畑):RIZAPグループ人事部の東畑です。
弊社は実はグループ会社が60社ほどあるホールディングス企業でして、私はその人事部を担当しています。
メイン業務は採用と教育なのですが、今回エンジニアを採用する活動の一環として、RubyKaigiのお手伝いをさせていただきました。
RIZAP藤田(以下、R藤田):RIZAPテクノロジーズの藤田です。
RIZAPテクノロジーズは、RIZAPグループ全体のDXを推進するテクノロジーカンパニーです。
私はその中のプロダクト開発統括1部という部署でWebディレクターをしていますが、たまたま採用関係の業務をお手伝いすることが多かったので、今回も上長から指名を受け担当させていただきました。
MNTSQ岩井(以下、M岩井):MNTSQの岩井です。
弊社は、契約や法務相談のドラフトから管理まで、すべてのライフサイクルを一気通貫でサポートするリーガルテックカンパニーです。
私自身は事業開発というポジションにいるのですが、弊社が今年からマーケティングチームを正式に立ち上げまして。一方で広報という部署がないため、マーケティングの中の一部広報という形で、こちらも兼務しています。
今回は、エンジニア採用につながる広報的な活動としてRubyKaigiのスポンサーをさせていただこうという話になり、その企画に関わらせていただきました。
MNTSQ舛岡(以下、M舛岡):MNTSQでプロダクトマネージャーをしています舛岡です。
RubyKaigiに参加したことはありませんでしたが、これまでもカンファレンスに参加したり、自分でイベントをやったりと、機械学習周辺のコミュニティ活動をしていました。
以前の職場にRubyKaigiに出たメンバーもいたりして、エンジニアのイベントやコミュニティ活動に関しては社内で一番詳しかったので、今回岩井と一緒にやらせていただきました。
話題のコンビニジム「chocoZAP」はRubyを使っています
――なぜRubyKaigiに参加されるようになったのか、それぞれの会社の事業内容を踏まえてお伺いできますか。
R東畑:先ほどお伝えしたとおり、RIZAPは66社からなるグループ会社です。社名を聞いてまず皆さんパーソナルトレーナーのいる「RIZAP」というジムをイメージされると思うんですけど、それだけではないんです。
M岩井:ジムだけじゃなかったんですね…!
R東畑:そうなんです。
ジーンズメイトというアパレルや、結婚祝いとして人気のホットプレートなどを扱うBRUNOという会社もRIZAPグループなのですが、いずれにしても店舗型ビジネスがすごく多いことが特徴です。
ところが、2020年のコロナ禍によってこうしたオフラインのビジネスが厳しい状況になりました。それを受けて昨年の秋に新規事業として立ち上がったのが、chocoZAPなんです。
chocoZAPは端的に言えば全国各地に店舗があって24時間いつでも入れますよ、というフィットネスジムなんですけど、面白いのは入退館がすべてアプリでできるというところなんですね。
そこで、このアプリが使いやすいものであることはもちろん、使えば使うほど店舗に行きたくなるとか、アプリ自体を開くことによっておのずと健康になるというようなサービスをお客さまに提供するべく、事業を推進しています。
ただ、一カ月あたり数万人程度という猛烈なスピードで会員さまが増えていますので、アプリのブラッシュアップも急ピッチで進めないと間に合わず、それに適したバックエンド側の言語はなんだろうという会話になったんです。
M舛岡:すごいスピードですね。
R東畑:はい(笑)。そのときにchocoZAPアプリの開発を担っているプロダクト開発統括1部の佐藤部長から「Rubyが一番いいんじゃないか」という話があったので、Rubyistの採用に本腰を入れるため、今回のRubyKaigiに参加させていただくことになりました。
契約業務を支援する「MNTSQ CLM」もRubyを使っています
――MNTSQさんの場合はいかがでしょう?
M岩井:弊社の事業はRIZAPさんのようにお客さまの生活に密接に寄り添うようなものではないのですが、契約業務にまつわるところを1から10までお支えするSaaSサービスを立ち上げています。
契約って、だいたいドラフトを作って、本部や他社さんとメールやWordでやり取りをすることが多いと思うんですけど、場合によっては半年とか1年とかすごい時間がかかったりするんです。それを経てようやく締結に至ったあとも、エクセルなどで台帳を作って管理して、本部の方たちが必要に応じて自分で一つずつチェックしていく…という世界観なんですね。
R東畑:確かに、時間がかかるイメージです!
M岩井:ですよね。その煩雑な業務をスムーズに行うためのサービスを、弊社ではお客さまにご提供しております。
このSaaSサービスを作るバックエンドとしてRubyとRuby on Rails(以下、Rails)が採用されました。私自身はエンジニアではないので詳しいことはわからないのですが、舛岡さん、このあたりの背景ってどうなんでしょう?
M舛岡:Railsを選んだ理由は、まず早く立ち上がるということですね。
われわれとしてもこれまで2回ぐらい事業内容をピボット(方向転換)していて、最初は法律事務所さん向けに作ったものでしたが、そこからデータベース、CLM ( Contract Lifecycle Management =契約ライフサイクルマネジメント) と、いろんな変化をするためにさまざまな対応ができる言語ということで、Railsを選んだと聞いています。
参加するならガッツを見せよう
――そもそも皆さん、RubyKaigiに対してどんな印象を持っていましたか?
R東畑:私自身はエンジニア経験のない人事ですので、そもそも「カンファレンスってなんだ?」というぐらいでした(笑)。
M岩井:わかります…!(笑)
R東畑:いっぽう、開発部長の佐藤はもともとRuby愛が強い人だったので、佐藤の音頭で「RIZAPもRubyKaigi行くぞ」となったんです。そこから佐藤はたった2日で社長承認までとってきて、スポンサーも一番上のランクでやると決めてきた。
この佐藤の熱から、「これは相当大事なイベントなんだな」と認識しました。
とはいえ、海外からもRubyistが来るお祭りに「RIZAPが行って大丈夫なのか?」という心配もありました。参加する以上はアピールはしなくちゃいけない。でもどうしよう、と悩んだ部分はありましたね。
MNTSQさんはどうだったんですか?
M岩井:私も非エンジニアなのでカンファレンスにも行ったことがなくて、「RubyKaigiってなんだか特殊そう」というぐらいのイメージでした。
ただ、舛岡はRubyKaigiのことを知っていましたし、われわれがRubyをやっている会社なんだということをもうちょっと外に向けて発信したいとなったときに「それができる場所というのはRubyKaigiなんじゃないか」っていう話になったんです。
どんな内容なんだろうって私もドキドキしていました(笑)。
M舛岡:今の話を補足すると、確かに「RubyKaigi行きましょう」という話はしましたけど、私は少しずつやるつもりだったんですよ(笑)。今年は下見がてら、一人か二人で楽しんでこよう、みたいな。
それが会社を挙げてお祭りとしてやろうとなったものだから、慌てて体制を整えました。
R東畑:そうだったんですね。最上位のスポンサー枠でやろうって指揮を執ったのはどなたなんですか?
M舛岡:……岩井です。
一同:笑
R東畑:ドキドキしていた割に、思い切った判断だったんですね!
M岩井:そうかもしれませんね。
もちろん戸惑いはありましたが、「どうせ行くならガッツを見せたほうがよくない?」という気持ちも生まれまして。
社内で話をしていた時に、特に最上位の スポンサー 枠である「Rubyスポンサー」 はなれるかなんてわからないから、ダメ元で申し込めばいいんじゃない? という流れになりました。そうしたら実際に抽選に勝ち残って(「Ruby スポンサー 」 枠が)とれてしまったんですけど(笑)。
M舛岡:1月に応募して、2月の上旬に「通っちゃった」みたいな(笑)。
R藤田:うちは締め切りの前日に申し込んだ記憶があります。部長の佐藤から「申し込んだから、あとよろしくね」みたいな。「よろしくって、なんだろう…?」という状態です(笑)。
M岩井:それはそれで大変そうです(笑)。
RubyKaigiのスポンサーはこんなことをします
――スポンサーになると、具体的に何をするのでしょうか。
R藤田:今回RIZAPが主に行ったのは、初日のPRトークへの登壇と、Drinkup( RubyKaigiの参加者同士や、参加者と開催企業の交流、懇親を目的とした飲み会 )の開催です。そのほかPR文章を考えたりチラシを準備したりもしましたが、すべてが手探り状態でした。
ギリギリで準備を終えたものの、何か失敗するんじゃないかと不安な気持ちで、当日を迎えました…(笑)。
いっぽう、スポンサーになると会場内にブースを出したり、ノベルティを配布したりもできるのですが、今回それらはやりませんでした。ノベルティは途中まで準備するつもりだったのですが、物理的に難しいということで今回は断念したんです。
M岩井:わかります。弊社もブースは出さず、PRトークとDrinkupの主催という形をとりましたが、PRトークも実際に社員が登壇するパターンと、CM動画を流すパターンと選べたんですよね。「どっちにする?」とか「PRトークに出るとしたら誰が出るの?」「何をPRするべきなの?」と、結構悩みました。
M舛岡:持ち時間は3分だけど、会社のことを説明しようと思うと、3分じゃ足りないし。
R東畑:確かに(笑)。
M舛岡:じゃあ、とりあえず名前を読めるように。あの文字列(MNTSQ)を見れば「モンテスキュー」と読めるようにする。「最初に名前だけ覚えてください」と、それだけずっと言い続けることにしました(笑)。
R藤田:ノベルティはご用意されたんですか?
M岩井:われわれも出すか出さないか悩んだんですよ。結局は、Drinkupに参加いただいた方に向けてご用意しました。
R藤田:ちなみに中身は?
M岩井:お土産セットっていう感じだったんです。
R東畑:お土産ですか!(笑)
M岩井:お持ち帰り用の袋の両面にRubyKaigiの公式ロゴとわれわれMNTSQのロゴを入れて、その中に電子メモのパッドやステッカーをセットにしまして。あとは松本で開催されたので、現地名物のおやきも入れました。本当にお土産です(笑)。
>>>>後編に続く
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