RIZAPも初登壇!STUDIO DESIGN AWARDに参加してきました!
▶プロフィール
本山菜々子 /プロダクト開発統括1部デザイナー。2022年4月にRIZAPテクノロジーズへ入社
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STUDIO DESIGN AWARDとは
STUDIO(ノーコードWeb制作プラットホーム)を提供するSTUDIO株式会社が2020年より開催している、STUDIOで制作されたWebサイトをたたえるWebデザインの祭典です。
魅力的なWebサイトとの出会いや、STUDIOを利用するすべてのクリエイターの目標となるサイトをたたえることを目的として開催されています。
RIZAPでは、ただいま急成長中のサービス 「chocoZAP」のFAQページやRIZAPグループの新卒採用など、計18のプロジェクトでSTUDIOを活用しています。
今年は弊社の佐藤がトークセッションに登壇するということで、RIZAPメンバー4名で参加しました。
ほかにも AWARD 仕様の水やアイシングクッキーなどがあり、ノベルティーの細部にこだわりを感じました。
株式会社ゆめみさんが開発したコーポレートフォント「YUMEMI Sans」の特設サイトなのですが、h2タイトルにillustratorの作業上で使用するパスやハンドルがそのままデザインとして表現されていたのが、個人的に好みでした。(今回アイディア賞を受賞)
アートディレクションの視点から事業者視点まで
学ぶべきことだらけだったトークセッション
午後14:00、STUDIO DESIGN AWARDはいよいよスタート。STUDIO代表の石井氏による、開会のごあいさつです。
その後、ゲストによるトークセッションと各賞発表&受賞者インタビューが行われ、最後にグランプリの発表、そしてアフターパーティー…という流れでした。
まずは多彩なゲストによるトークセッションの模様をお届けします。
トークセッション①
アートディレクターの視点Web制作についていま気になること
有名アートディレクターらによるトークセッションです。お三方のSNSはかねてよりチェックしていたので、「ゆ、有名人だーー!」と心の中で興奮しておりました。ムラマツさんのムーテレ配信も視聴しています。
セッションは、登壇者同士の質疑応答によって進行しました。
はじめの質問は「アートディレクションやデザインの視点で価値を生むためのスキルはなんだと思うか?」です。
これに対して、みなさん口をそろえて「性能や技術ではなくホスピタリティが高い人は選ばれる」とおっしゃっていました。
そのほか、こんな意見も。
「普通」ができること
時に面白い動きもできること
無価値を価値あるものにできること
新しいものを知って体験する、夢中になることも大事
続いての質問は、「デザイナーの採用や育成について、こだわりがあるとすればどのようなものですか?」。
こちらについては、以下の意見が挙げられました。
ビジネスに機能しやすい性格を持っているか
社交性の高さ
情報感度が高い
行動しながら微調整していけるか
SNSにネイティブか
こだわりがないか
どれだけデザインが好きか
私も現在、応募者からの履歴書やポートフォリオを確認する立場にあるため、こちらのお話はとても興味深かったです。
中でも「こだわりがないか」は私も気にしているところ。
弊社の場合、デザイナーはたくさんのプロジェクトにかかわるため、柔軟に対応できるかが肝となります。
「SNSにネイティブか」はいままで特に意識していなかったところですが、発信力とそのコントロール力は力になるとのこと。これから判断材料として見ていこうと思いました。
とはいえ「求められている人は昔から変わらない」というのがお三方の共通意見でした。
トークセッション②
経営者が考えるWeb制作業界の未来と求められるスキルとは
次は、経営者視点のトークセッションです。
株式会社ベイジさんが制作されているデザインは、いつも参考にさせていただくことが多いので、こちらも興味深く拝見しました。
「どんな人材が必要か?」という質問に対し、みなさんが挙げた答えは以下の通り。
デザイナーの専門領域ではないスキルを取り入れている人
アントレプレナーシップ(新しいビジネスやプロジェクトを立ち上げ、運営する能力やプロセス)がある人
0から1を生み出す力を持つ人
ビジネスの上流に入れるデザイナー
そのお話の中で出てきた、「作るだけの人だと陳腐化する」という言葉が印象的でした。
現状、私はまさに「作るだけの人」というポジションにあぐらをかいている身。デザイナーとして陳腐化しないためには、ビジネススキルなどさまざまなアプローチが必要なのだと改めて考えるきっかけになりました。
トークセッション③
ビジネスユースケースの視点 -ホンネで語るSTUDIO×ビジネスの現場-
トークセッション3は1、2と違い事業会社からの視点になります。
ここで弊社の佐藤も登壇しました。
以下、モデレーターの方による質問と、各社登壇者による回答のメモです。
【質問1】「自社のビジネスやユースケースとSTUDIOのどんなところがマッチしていますか?」
LUUPさん
・柔軟な意思決定のところに選択肢を持たせてもらっている
・やりたいことがたくさんあるけれど、スピーディーに進めたい
・自由な選択肢が持てるところがマッチしている
RIZAP
・新しいことが毎日起こるためいくつもの業務がスピード命
・エンジニアの工数など確保するのにSTUDIOでないと成り立たない
【質問2】「 STUDIO導入によりマーケティング・開発予算、運用体制などはどう変わりましたか?」
YOUTRUSTさん
・キャンペーンをぎりぎりまで行えるようになった。
LUUPさん
・ノーコードでエンジニアの活動なしに作れるため、コミュニケーションパスが減った。
→ LUUPさんのデザイナーは正社員が2名。そのほか、業務委託の方数名でデザイン業務をまわしているとのこと(今のうちのRIZAP開発チームと同じ構成です!)。コミュニケーションパスの減少によって業務効率がとてもよくなったそうです!
RIZAP
・制作会社を使わなくてよくなった
・プロジェクトのはじめに開発するかSTUDIO使うかの選択をするようになった(必ずしも開発ありきで考えなくてよくなった)
そのほか、各社が思うSTUDIOへの期待などが語られました。
今後のデザイナー採用要件に「STUDIOが使えるか」が必須になってくるかもしれません。
受賞作品について
トークセッションの合間に各賞発表&受賞者インタビューがありました。
数百もの応募の中からノミネートされたのは39サイトになります。
その中で個人的に興味深かった作品をご紹介します。
「みんなでつくる キャリアの地図2023」
今回のアワードで3部門受賞。
PCでもスマートフォンファーストのデザインで1枚絵の大胆な構成。いったいどうやって作ってるんだ!?と、見ていて楽しく、細部までギミックにこだわりが感じられるサイトでした。
KKI 2024 リクルートサイト
「アウトカム賞」と「Web Designing賞」をダブル受賞されたKKIさんの採用サイト。
Webデザイナー不在の中で、Web経験のないグラフィックデザイナーがデザインを担当、実装は新人さんが担当したというのが大変驚きでした。コンテンツの構成、読むことに集中できるデザインが評価されていました。
小川ぶどう園
「 Goodpatch賞」を受賞されたクックドゥードゥードゥー大橋さん作の小川ぶどう園さん。
ブランディング・情報設計・デザイン・アニメーション・撮影・コピーライティング・ロゴ・直売所備品制作すべて一人で行っているのがすごい。素晴らしいとしか言えない。
YELLOW公式サイト
そして、グランプリを受賞した、株式会社スピッカートによる YELLOW公式サイト。
障がい者さんたちのアートが人のようなものになってちりばめられていて、コミカルな動きもありかわいいです。ふぞろいなのにまとまっていてデザイン性の高いサイトになっています。
どのサイトも素晴らしいものでした。受賞者のみなさんおめでとうございます。
最後はSTUDIO新機能の紹介がありました。
デザインエディターの刷新、STUDIOコメント機能、 Workspaceなどアップデートが楽しみです。
STUDIO上でフォントワークスが提供する500以上のフォントが使えるというのが、個人的に熱いです!
STUDIO DESIGN AWARDに参加してみて
STUDIOはフォーマットが豊富なので、それを使えばそれなりの形にはなるけれど、ノミネートされたサイトはどれもグラフィックやアニメーションがとても凝っていて、制作者の魂を感じました。
各サイトのデザインやアイデアが参考になるのはもちろんのこと、各賞の評価ポイントや受賞者から作る際の背景を聞けたのはとても勉強になりました。
見ている箇所、制作者の思いなどを参考にしながら自分の仕事にも活用できるなと思いました。
驚いたのは受賞された数社において、会社に入って間もない実装者の方が数名いたこと。そのような方でも素晴らしいサイトが構築できるというのは、ノーコードのすごいところですね。
私自身、これからはデザインだけでなくSTUDIO実装が業務として入ってくるので、今回のAWARDに参加できたことをうれしく思います。
来年はRIZAPでのノミネートも視野に制作に取り組んでいきたいです。
(了)
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