ヴ
ニャオ―ハ― リユルン(@riyulun)です
突然ですが このポケモンがスコビランではなくスコヴィランなこと、気にしたことあります?
「ヴィ」という表記って なんだかポケモン名っぽくないというか、
現状1025種類 確認できるのに3種しかいないんですよね
今回は そんな「ヴ」のお話をします
目次
2文字使うこと
ご存知の方も大半だと思いますが、ポケモン名やニックネーム名(日本語)は 第5世代まで5文字制限でした
それに伴って わざわざ2文字使うような かこつけたネーミングをすると文字数オーバーしてしまう可能性があり、今まで中々なかったのではないでしょうか。
実際 ニドクインとかビークイン は6文字制限の時代が初出ならクイーンになっていたかもしれませんし
で、スタッフ達は知らず知らずの内に 簡略なネーミングにするクセがついたのかも…?
ちなみに ポケモンカードではveilは(本編に登場する みずのベール、パステルベールは除くとして)ヴェール表記が基本だったりします。
ワザ名は文字数制限が拡張されてますもんね
7〜8世代が転機?
少し凝った「ヴ」のネーミング、ポケモンではシルヴァディが初めて。
そこからオリーヴさんとかサンドウィッチ、あとクォークチャージの例もあるので7〜8世代が転機なのかと感じます
わたくしはスタッフ事情については詳しくないのですが、
この辺りでディレクターとかプランナーなどのロールが色々一新されたことに伴って 凝ったネーミングの頻度が増えたのかもしれません
で、これを裏づけるのが ひこうタイプ、
基本的に ひこうタイプは第2タイプであり、
第1タイプが ひこうなのは 5世代でトルネロス、6世代でオンバット オンバーン、
8世代で ココガラ アオガラス アーマーガア、ウッウ、9世代でオトシドリ、カラミンゴと 最近になって増えてきました。
これは第6世代にて「ひこうは第2タイプ」の法則を崩そうとした誰かがいることを思わせてそうですよね
Vのつくワードについて
英単語において(Bではなく)Vがあるものすべてが「ヴ」表記メインではないが
「ヴ」表記メインなものは すべてVだと感じます。
少なくとも わたくしが思いつく中では
ほぼヴ表記だけを見るもの
ヴ表記もバ行表記も見るもの
ほぼバ行表記だけを見るもの
これらを見て思うに ヴ表記がされてるものは馴染みがないというか あまり使われない、
逆にバ行の表記は よく耳にするから、あまりに知られてるワードだからなのではないかなと感じます
これは 外国語が入ってきてから今日までの話です。
ここら辺は少なくとも100年ぐらい前には固まっていて その感覚が続いているのではないでしょうか
では何故 使用頻度が高いものはバ行表記なのか、答えはシンプル。簡単だから。
外国語に馴染みのない日本人にとって ヴァの発音よりバの発音と捉えた方が楽なんですよね。
また、書き作業においても 2文字使う「ヴァ」とか「ヴィ」とかは面倒くさいですよね。
使用頻度が高いワードに面倒な表記を使いたいとは基本思わないはずです
で、逆にヴ表記が使われるものは (使用頻度が低いため)バ行表記を見たことがあまりなかったワードなわけなんですよね。
つまりカタカナにする時にヴ表記を使っても違和感がないわけです
というわけで それらのワード、かこつけたい人達がヴ表記を使った結果 いつの間にか馴染んだのではないでしょうか
さて、バ行表記もヴ表記も両方使われるものとしてViolinとViolaがありますが、これらは楽器です。
子どもの頃はバ行表記だけだけど 大人になったらヴ表記を見るようになっていません?
少なくとも わたくしはそうです
これが2つ目の仮説を生み出すヒントになりました、
「子どもにとってヴは分かり辛いからバ行にしている」という仮説の。
子ども時代の音楽の授業がバイオリンにビオラを聞く機会になりますよね
さて、直接的なポケモンの話に戻りましょう。
オリーヴァはDivaに由来するので、
スコヴィランもVillain、あとスコヴィル値に由来し、
それらはヴ表記が いつの間にか無難になっているワードだからヴ表記になったんでしょうね
ただシルヴァディは、silver+buddyなのにヴ表記。
これは中2病っぽいキャラクター性を持つグラジオが名付けたからこそでしょうね
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余談1
ヴの話じゃないですが、winに関してポケモンは だいたいウイン表記なんですよね
Windはウインドですし、
Wingはデスウイングやダブルウイング然りウイング、
Winterはウインターパーティ(ポケマス)、ウインタウン(ポケモンレンジャー)
あとウインディもそうですね、
余談2
ultraのカタカナ表記はウルトラなのに
ultimateだとアルティメットになりますよね
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