[MY STARWAY]について
ヤッホゲータ! リユルン(@riyulun)です
さて、本日1/20にて「アイカツ!10th STORY〜未来へのSTARWAY〜」(以下:STARWAY)は2周年を迎えます
というわけで今回は 実は まだ投稿してなかった[MY STARWAY]について 歌詞及び映像の考察を書き記していければと
「時を 越えて」とあるけれど 当然ながらセレビィみたいな能力は持ってないわけです。つまり例え表現。
「時が 過ぎて」とかに いいかえた方が分かりやすいでしょうね
そして このシチュエーション、映画内で あおいちゃんが留学しに行ったことと重ね合わせられるんですよ
総合して いいかえると「時が 過ぎて(留学が終わった際に)会える日まで お互いに 頑張る」と なりますね
この部分の最後の方、[カレンダーガール]2番の「何てコトない 毎日が 特別になる」っぽくないですか!?
1番では「大人は そう言うけれど イマイチ ピンとこないよ」と言っていましたが ここも同じように「特別になる」のに気づかない→ピンときてないんですよね
あ、[カレンダーガール]の話は後に深掘りします
そしてOP映像では まず あおいちゃんだけ単独にして いちご×蘭のシーンを映し出しています
つまり この時点で留学直後くらいの時間軸なのでは
(そもそもソレイユの3人が映る普通の空間の描写が ほとんどない。
いや、時間軸の表現のために普通の描写を減らしている説)
「このオーディションに受かりたい」とか「ここでステージやりたい」とか そういう色々な 夢に関連した欲が溢れていることを「おしゃべりな 私の 夢」と例えていそう
こういうポジティブな心情であり続けたいものですね
[カレンダーガール]の「思い出は未来の中に」を活かした歌詞。
思い出って もう味わえないから思い出であり、現在進行系のものは そもそも思い出すとかじゃないんですよ
時間が経たないと思い出にならないんですよ
ここも分かりやすいように歌詞をいいかえると こうなります↓
「(未来の)いつかに 思い出す日々は もう(現時点で)迎えられているのかも」
前半部分は「未来」に、
中盤〜後半部分は前半を引きずりつつ「今※」に視点をあてているわけですね
そして映像、アイカツ!のオタクなら誰もがアマルルガみたいな声を出しそうな回想シーンが。
アイカツ!10周年となった締めくくりの映画ですからね
ただ ここ、歌詞は最終的に「今」に着地してるのに 映像は「過去」な部分が ややこしいようにも思えます
しかし、「過去」を基準にすると「今」は「未来」になります。
逆に「未来」を基準にすると「今」は過去になりますよね
とどのつまり、
「過去」を基準にして「今」が「未来」と解釈したとき
「過去」のワンシーンは「はじまりの 日々を迎えた例」として
「いつか(→「過去」を基準とすると「未来」である「今」) 思い出す」に繋がっていることを証明している役割だと感じます。
(伝わってるのか不安ではある)
まずは映像に触れます。
[MUSIC of Dream!!!]のOP映像みたいに過去の自分と今の自分を同時投影しているんですよね
そして 今のいちごちゃんが手を振ると 空港だったシーンが一瞬でステージに切り替わります
これも もちろん 一瞬で空間を移動しているのではなく 元々いちごちゃんが立っている空間はステージ上であり、
ここまで来て ふと 50話を思い出したことによるものでしょう
「いつか 思い出す はじまりの 日々」の一節と言えますね
さて、「ふと50話を思い出した」。
これって「そっと 振り返る わたし」じゃないですか?
加えて 「遠く」は空間的な「遠く」ではないわけです
(空間的な意味だと 仕草的な意味ではなく思い出す意味である「そっと 振り返る わたし」との兼ね合いが しっくりこないので)、
過去もしくは未来の自分なんて 触れようと思っても触れられないのだから「遠く」と表現してもいいのでは
[氷の森]で言うところの「そばにある 異次元」、
LEGENDS アルセウスの せいれいプレートの裏側に書かれている、(恐らく)ギラティナを指している文、「そのもの あらゆるところに いる そのもの あらゆるところに いない」みたいな解釈だと思われます
そして「過去」か「未来」かは「過去」でしょう
「未来」と仮定すると「過去」を振り返っているわたしを見守る意図が掴めないので。
出発を見守るならまだしも 振り返るのを見守る意図が
では「過去」の自分が「見守る」わけですが、この「見守る」の解釈も一筋縄じゃいかない
普通に考えたら「見守る」には「静かに」みたいな形容詞がつきそうなものですが「はじまりの日々」である「過去」のわたしが「今」のわたしを見守っている。
もう言っちゃいますね。
やりたいことに向かってゼンリョクで進んでいること自体が「今」を見守っていると捉えているわけです
先ほど ギラティナを例に挙げましたが、ギラティナは やぶれたせかい から見守ることで現実世界に何かあった時に修復する役割がある という考察があります。
「見守る」というのが「安定させる」といったニュアンスになるわけですね
このギラティナと同じ解釈だとし、「過去」を やぶれたせかい、「今」を現実世界と当てはめると
「過去」のわたしが「今」のわたしを見守る(→ゼンリョクで頑張る)ことで「今」のわたしがある(安定している)、と考えられませんか?
「過去」があるから「ここまでは 来られた」と口に出せるわけで
そして「(いってきます!)」も もちろん出かける際のそれではないでしょう。
(そうだと仮定すると10周年の大作っぽくない解釈なので)
自分が選んだ道(→未来)に向かって進むことを示すセリフであると言えます。
それを鑑みると「過去のわたし」が言っているのではないでしょうか。
(ゴールは新たなスタートなのであり、「今」や「未来」でも また大きな決断をするかもしれないが「過去」の方が解釈として正しい可能性が高そう
加えて「過去」の楽曲である[カレンダーガール]の引用っぽいので)
というわけで ここまでの解釈を使って 元の歌詞をいいかえると「ふと思い出す 「過去」のわたしが頑張っていることが 「今」に繋がっている」といった感じになるのではないでしょうか
もし「未来」のわたしに視点を置くと「(「未来」のわたしが)ふと思い出す「今」のわたしが頑張っていることが「未来」に繋がっている」となりますね。
これでも あり得なくはないですが 全体のシナジーを考えると「今」のわたしに視点を置いた方が無難かなぁと思います
「時を越えて」は先述の通り「時が過ぎて」に いいかえられ
「キミ」、とは いちごちゃん達にとっての あおいちゃん、
あおいちゃんにとっての いちごちゃん達でしょう
「また 会えた時に」ということは別れているということなので
「見せてあげたい」が何を見せてあげたいのかというと おたがいに せいちょうしたすがた、
「久しぶりに会うことになる未来には せいちょうした自分を見せる」というニュアンスとなります
「時を 越えて きっと会える その日まで 頑張る 約束」との兼ね合いを考えると 上記の解釈が適当なように思えますが、
「キミ」が視聴者であるとも捉えられなくもないです。
ダブルミーニングかもしれません
その場合、(こちらの世界の時間軸で)アイカツ!が最終回を迎えてから しばらくの時が経ったことを「時を 越えて」と表現していることになり、
「キミに また 会えた」は 私達が いちごちゃん達を観測することが可能になったこと。
実際、STARWAY劇中でのスピーチにおいても いちごちゃんは「キミも…」という言葉を使っており、なんだか こちら側の世界に向かっても言っている気がしたのです
なお このセリフ、複数形にするのが正解なように思えますが
単数形にすることにより 観客1人1人にスポットライトを当てられるわけで
…言語化するより 想像してもらった方が早いですね。
「みんな」とか「キミ達」って言われるより「キミ」って言われた方がキュンときません?
話を戻して、視聴者に言っていると解釈して元の歌詞をいいかえると「STARWAYによって また(視聴者が)観測できるようになったので アイカツ!最終回以降の自分達を見せてあげたい」となりますね
ここまで来ても新たな「夢」が出てくるだろうと仮定する… アイカツ!らしいポイント
そして「道」というのは 何をしていくかとか 何に努力値を振るかとかの暗喩です
というわけで「この道の 先」というのは「未来」ですね。
加えて、ただ「未来」というのではなく「この道の 先」と表現することで自分が信じて、進んだ将来 というニュアンスが感じとれます
で、OP映像では この部分、STARWAY最後の方のカットと同じ構図にしているんですよね 対比です
劇場版アイカツプラネット!と同時上映された 1パート目だけのSTARWAYは2022年の7月、
対してSTARWAY本編は2023年の1月公開であり、この間に第9世代が始まりました
もちろん 製作時期の関係もあり、リスペクトではなく偶然な可能性が高そうなのですがヌシポケモンを倒した後のオーリム/フトゥー博士からの着信は「ハロー ◯◯(=主人公名)」で始まるんですよね…!
時間軸がテーマのSTARWAYが、こうやってSVと合致してるというのは すごい偶然もとい運命的偶然…!
あ、この部分に関して 「飛び込んでいける」と「輝きの 中へ」に「ハロー ハロー…」が挟まりますが、そこは一旦考えずに「飛び込んでいける 輝きの中へ」と解釈、
倒置法になっているので分かりやすく いいかえると「輝きの 中へ 飛び込んでいける」と読み解く手法になります
2番の初手、「そうやって」の具体的な説明がないんですよね。
STARWAYは 元々アイカツ!を見てきて大人になった人達がメインターゲット層なので わざわざ詳しく説明する必要がないからではないでしょうか
トゥインクルスターカップや大スター宮いちご祭りetc.での様々なサクセスを我々は観測していますが、
それが「輝きの 中へ 飛び込んでいける」の具体例として自然と脳内補完されているって前提故「そうやって」で始まるのでは
こちらも 元々アイカツ!を見てきて大人になった人達がメインターゲット層であるが故の部分
フォトンゲイザーで おなじみとは言え ゲイザー(geyser※)という単語、調べなきゃ意味が分からないぐらいに難しいですよね?
つまり大人向けと言えるのです
(そもそも子どもは わざわざ歌詞に出てくる単語に疑問を持つことすらないのでは、
だから子ども向けでも難しい語を入れていいのでは と言われたら そんな節はあるのだが)
「泣きたい 今日」という言い回しは「今」っぽいのに「わかった」と過去形なのですよね ここ
で、心が何を覚えているのか といったら 恐らく「過去」の似たような事例。
「過去」に何かがあっても「今」の笑顔に繋がっているのだから
「今」に何かがあっても「未来」の笑顔に繋がるだろうと推測ができるわけです
これらを踏まえつつ 倒置法っぽくなっている箇所を入れ替えて 元の歌詞をいいかえると こんな感じになりました↓
「「過去」似たような出来事が「今」の笑顔に繋がることを 理解している(→覚えている)のだから
今日が泣きたくても 未来の笑顔にできることがわかる。 だから こわがらなくても平気」
1番と同様「キミ」は いちごちゃん達にとっての あおいちゃん、あおいちゃんにとっての いちごちゃん達である という解釈と 視聴者である という2つの解釈ができます
「なりたい わたし」という少し不確定な表現なのは 「未来」の話をしているけれど 着地しているのは「今」だから でしょうね
1番の「この道の 先なら きっと 大丈夫」と似ているポイントですね
今年度の8月に読めた マジコスネモ&サケブシッポのエピソードによってニュアンス理解が強化されたりもしました
1番では「輝きの 中へ 飛び込んでいける」でしたが 「輝きを連れる」ことができるわけで、
「彼方」を「その先」と読み解くと「憧れの その先」になります
アイドル達が せいちょうしているのを感じますね
そして 2番の終わりからCメロに入るまでの間奏、実はSTARWAYの予告映像で流れてたんですよ…!!
ここの部分は以下の記事で話したので ざっくりとした解釈だけ触れておきます
「眠れない 夜が 空を覆ってる」はアイカツ!第1話の「ていうか、もう寝よう」を彷彿とさせるシチュエーション。
現在形なので「過去」とは考えづらく「今」新たな夢でワクワクしている、といった具合でしょう
(さすがに アイカツ始めたばかりと比べると せいちょうしているので 睡眠時間の管理などしっかりしている。
あくまでもアイカツ!第1話を彷彿とさせるシチュエーション)
そして「夢」というのは「目標」や「現実ではない」ということなので それが終わるということは 1つの夢が叶っているということ
ここも現在形ですが、「未来」の仮定と解釈して おかしくはないでしょう。
むしろ 文脈的には「未来」の方が可能性が高いように感じます
ここも『残酷な 夢が 夢で 夢になるんだ わからん学会』で喋ったところなので ざっくりと。
夢と現実はリンクしているので「全部 繋がってるなって わかる」
「夢が叶った」ということは 目的の舞台へ自分を含めて連れていけた、ということなので「連れていけるって わかる」
加えて この部分、「心は 覚えているよ…」部と似たような考え方を使って
「過去」によって「今」があることを知っているのだから
「今」も「未来」に全部繋がっている、連れていける、と わかる
そんな解釈もできます
(以前 記事書いた時は思い浮かばなかった こっちの解釈の方が可能性高いな、と思うなど)
「心 強いんだ」は なんとなく[ダイヤモンドハッピー]の「夢は 運だけじゃなくて 心の力」を感じますね
知識を蓄え、善き感情を持ち、強い意志があるからこそ夢を掴みやすくなるわけで
1番のサビの繰り返し部分
先述しましたが 「道」というのは 何をしていくかとか何に努力値を振るかとかの暗喩。
ここは特に「WAY」が3回も言われているので それが強調され、
且つ「MY WAY」とあるので 自分が選んだ道というのが分かりやすいですね
あと「ハロー ハロー…」部と同じように「どこまでも 続く わたしの 毎日」と読み解きます
そして これが次の部分の伏線に…
映画初見時は! ここで違和感薄く[SHINING LINE*]のメロディーを引用してきたから! アマルルガみたいな声が出そうになる感情に!
しかし こういうの、10thのアルバムでは[episode S4]とか[Brightest]とかでもやられてた手法なので 耐性がついてた人もいそう
それは ともかくとして メロディーは[SHINING LINE*]ながら歌詞は「今 わたし達を 繋ぐ 胸の中 きらめく ライン」とは最初と最後くらいしか合ってない。
何なら[SHINING LINE*]の「きらめく ライン」と [MY STARWAY]での「きらめく ライン」は違う意味合いなのです
[MY STARWAY]でいう「きらめく ライン」とは いわば ここまでで ちょくちょく述べてきた「道」。
「ウェイ」の他に「ストリート」、「ルート」、「ロード」と いいかえられる中 ここでは「道」を「ライン」としているんですよね
(これ最初に思いついた作詞者、気持ちよくなってそう)
そして大事なこと、
この部分は[カレンダーガール]の「何てコトない 毎日が かけがえないの 大人は そう言うけれど イマイチピンと来ないよ」のフレーバーを上手い具合に料理しているのです
1つ前の歌詞で「わたしの 毎日」とも述べられていましたが そんな毎日(=ライン)を歩いているのを「かけがえない」と感じている、
つまり「未来」になって 大人になったことを示しているんですよ
映画では この部分で未来のすがたのソレイユが集合する画が映りましたし
[MY STARWAY]、最初の方は「今は 誰も 気づかないの 特別に なっていく 予感」と謳っていたのに 最後では こう述べているわけで、
この楽曲自身がアイカツ!の時間軸そのものの軌跡となっているのでは、と感じます
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やっぱり すごいですわね「未来へのSTARWAY」及び[MY STARWAY]…!!
(長くなったので あとがきは このくらいで)