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リコロイになって失われたもの

 ニャオ―ハ― リユルン(@riyulun)です

 時に、少なくともわたくしが感じるにリコロイは すごい出来栄えであり、
 言ってしまうとサトシ時代から変わってよかったとさえ思います

 しかし それは大人になって深さとかを理解するようになったから、賢くなったからであり、
 アニポケというのは全人類が見るもの、逆に言えば 子どもでも楽しめるようにならないといけない節があります。

 大人になった わたくしが深く楽しめるということは逆に子どもは楽しめていないのでは、サトシ時代から失われたものがあるのではないかと考えたのですよ
 それで この記事を書くに至りました


目次

・1話完結型が比較的少なくなった

・子どもには理解できなさそうな部分
 ・稀に使う難しい言葉
 ・ポケモンの性質に関して説明がない時がある
 ・演出について
 ・サブタイトルについて

・気楽に見られない


1話完結型が比較的少なくなった

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 サトシ時代は通常回が多いつくりでした。

 だいたい3年で8箇所のジムを巡ってポケモンリーグ編がメインの流れとなる以上、その3年間を持たせるために通常回を使うのは自然なこと。

 もちろんリコロイにも通常回はありますが、
 次の回もしくは前の回と繋がっている、いいかえれば 連続して見ないと違和感を抱くつくりになっている回がサトシ時代より異様に多いのです

 こういう回は 通常回は通常回でも1話完結型ではないと言えます。

 子どもというのは気まぐれな生き物であり、他のアニメやホビーに気を取られたり 反抗期が来ることもあります。
 実際わたくしもPt〜HGSSに至るぐらいの頃から反抗期が始まり、しばらくアニポケを見ていませんでした 恥ずかしながら

 そして こういう時期に無理くり「学べ」とするのは逆にモチベーションを奪うリスクがありますよね

 で、こうなった状況で たまたま「アニポケ見ようかな」と感じたとしましょう。
 放送された展開は前の回を見ないと分からないものでした。 どう思います?

 該当の子が 前の話を学べる心境及び環境であればいいのですが、反抗期の子は そんな心境を持てるでしょうか

 展開に追いつけないと 折角1回見たのに そこから継続できないリスクが高まるのです

 そもそも子どもは物心ついてアニポケを見始める頃に ちょうど始まりの展開になっているなんて稀有ですから、
 (一部例外はあるものの)どこから見始めても追いつける方が理想っちゃ理想です


子どもには理解できなさそうな部分

 ・稀に使う難しい言葉

 (3つ目4つ目のポストが だいたい言いたいこと言ってるな)

 そうなんです、難しい言葉ってのは シチュエーションに合った雰囲気が出せますが 一時停止ができないアニポケとは相性が悪いのですよ。

 普通に話聞いてる最中で知らない単語が出てきたら「え、何その単語」って気持ちが現れ セリフの理解と実際のセリフのスピードがズレ、状況を理解し辛くなる恐れがあります

 それはそれとして 知らない単語が出てきたら調べる、というのは人として良いことです

 ・ポケモンの性質に関して説明がない時がある

 そもそも ポケモン図鑑を開いて「◯◯、△△ポケモン」というシーン自体が少なくなってるような気がします

 図鑑説明文が読み上げられるシーンというのは そのポケモンの「説明」が自然とできるということ。

 第78話「激闘エンテイ!炎のおたけび!!」ではハンテールに対して「ハンテールが 浜に 打ちあがると 不吉なことが 起こるという 言い伝えが ある。」という図鑑説明文からRVのメンバーが話を膨らませていましたよね

 しかし そんな説明がなく話が展開される場合があります。
 良く言えば視聴者を信頼しているということなのですが

 例えば第37話「ホゲータ、ワルになる!?」では 何の説明も無しにレントラーが透視能力を使っていました

 私達なら誰もが知っている事実であっても幼子なら知らない可能性があるわけです

 当たり前のように映し出される事象は、特定の層を著しく刺激するのですが
 言ってしまえば そんな事象は幼子にやさしくない ということなんですよね

 ただ レントラーの例は「帰ってきた名探偵ピカチュウ」で馴染みがあったり、レントラーと言えばの有名な生態。
 難しい生態は ちゃんと図鑑説明文で補佐してそうな感じがあります

 (ポケマスだったら難しい生態でも説明無いことある)


 PS:本編の要素を忠実再現

 リコロイは本編の要素の再現にも力を入れています。
 これに関してはデメリットが せいぜい[忠実再現のために尺を使う]ぐらいなので補足って感じですね

 例えばセリフ。 第79話「オーバー・ザ・トップ」ではオモダカさんのセリフをできる限り引用しましたし

 (アニポケでは「ポケモン勝負」と言わず「バトル」なのに 忠実再現のために「ポケモン勝負」と言ったり)

 例えば第27話「仲間といっしょなら」ではワイルドエリアといったら、ということでイワークが登場しましたし

 ・演出について

 意味深な演出によって登場人物の心情を表現したり といった技法もリコロイでよく見られるようになりましたが、これも理解が簡単じゃない要素

 極端な話、演出ってのは伝わらなきゃ意味がないのですから 伝わらないのなら その演出だけを映したシーンは暇に映る可能性がありません?

 これは感情変化も同じで 表情とかの ちょっとした違いで感情変化を読み取らせようとしてくること、ありますよね?

 「今なんで静かに笑ったの」とか「今なんで あさっての方向を向いたの」とかが分からないと 伝わらない演出と同じで暇に映る可能性があるわけです

 まぁ こういうの、入れないよりは入れるべきっちゃ入れるべきなのですが

 ・サブタイトルについて

 リコロイのサブタイトルは短くまとめたものや抽象的なものが比較的多い傾向にあります

 そんな話って、タイトル見ただけで内容を想像し辛くないですか? 思い出し辛くないですか?

 内容を思い出し辛いということは印象に残っていないということ、これを脳が面白くないと勘違いしていてもおかしくないでしょう

 もちろん こういうタイトルのつけ方には視聴者に何かを思わせる役割があるのですけどね


気楽に見られない

 何というか、サトシ時代と比べると展開のシリアス度合いが高まったり シリアスな頻度が高くなったりで気楽に見られない気がするんですよね
 楽しむ、より 集中して見ないと、って意識が勝ちそうな

 何も考えなくても楽しめるサトシ時代と
 心情理解のために頭をはたらかせる必要があるリコロイ、どっちの方が疲れるかと言われたら…答えは明白ですね


――――――――――――

 と、こんなところでしょうかね

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