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続・[氷の森]考察


前置き

 ニャオ―ハ―! リユルン(@riyulun)です

 ちょっと前、オールアイカツのサイトの便利さやYouTube MUSICというもののメカニズムにようやっと気づきまして
 (今まで触れてなかった)


 で、今まで聞く機会がなかった[氷の森]のフルバージョンを ようやっと聞けたんですよね

 ある程度予想はしてましたが、深掘りし甲斐があったので ここに書き記そうと思います


目次

 ・前置き

 ・1番までの[氷の森]

 ・アマルルガみたいな声が出るポイント

 ・あとがき


1番までの[氷の森]

 以前の記事にも書きましたが、

 思い出が冷凍保存された氷の森の世界へ行き、大好きな思い出に触れるものの「もう いかなきゃ」となって氷の森から脱出する

 というのが[氷の森]の世界観です
 (以前の記事視聴前提で話を進めていくので まだ見てない方は そちらからご覧ください)

 第3世代や第4世代の雰囲気、また 今はなくなったトリプルバトルやローテーションバトル、ミラクルシューターが好きな人がおり、今でも よく遊ぶこと自体は構わないのだけれど ある程度は ちゃんと今も見なければならない、過去世代に囚われすぎてはいけない、
 というのが類似例ですよね


アマルルガみたいな声が出るポイント

 まず このポイントから…!
 1番が終わった直後、恐らくフィッテングロードのリメイクと思われるBGMが ちょっとだけ入るんですよね…!

 これを よく「未来へのSTARWAY」でやらずに隠したなと…!

 [MY STARWAY]でも似たような演出がありましたが、
 [氷の森]の場合は 楽曲の雰囲気に合わせたリメイクがかかっています


 では、歌詞の話に参りましょう。
 サビ辺りにアマルルガみたいな声を出すポイントが固まってまして…

 「カラフルな 意味がわかる
 サヨウナラを 知った今は」

 いや…破壊力がヤバい

 「カラフルな」が何に対する言葉なのかと言えば 恐らく本当の世界(今)、

 そしてこの「サヨウナラ」を誰に言っているかと言えば 恐らく氷の森のいちごちゃん達。

 「未来へのSTARWAY」ED映像としての[氷の森]においては 妖精の姿のいちごちゃんが氷の森の世界に紛れ込んだ瞬間から背景が暗くなりますよね。

 これは 氷の森の世界は暗黒→色が消えている→カラフルでないことの表現でしょう。
 (何故 氷の森の世界の色が消えているのかは後述)

 そして氷の森から「もう いかなきゃ!」した後(サヨウナラを 知った後)は カラフルな世界である今に とんぼがえりしますよね

 1度時間が止まったままの、色が消えた世界を経験したから 今の世界が現在進行形であることを再認識する機会となったのです

 「もう いかなきゃ!」における使命感というか尊さというか、そういうのひっくるめて「意味がわかる」なのかもしれませんね


 「凍えそうな 指から この胸から
 大好きな 色を灯す」

 時に、そもそも時間が止まっている→暗黒である(色が消えている)という理由を考えてみた時、
 ポケダン探検隊の みらいせかいが思い浮かびました。
 氷の森の世界が暗黒なのは これと同じ もしくは似たメカニズムでしょう

 「色褪せない 宝物が 居続ける 氷の森」とあるように 思い出だけは色褪せていないようですが、
 時間が止まると新しい刺激がありません。新しい朝陽を迎えられません。

 しかし「(氷の森の世界に長く居続けた故に)凍えそうな 指から この胸から 大好きな 色を灯す」のですよ

 これは 色の消えた、暗黒の氷の森からの脱出の表現であり、
 暗黒の対比として「灯す」という動詞を使っているのです。「塗る」などではなく

 そして「大好きな」という形容詞がプラスされることで、今の肯定にも繋がっています。

 過去を振り返りたくなるシチュエーション、今に疲れた時とかがあると思いますが、(少なくとも[氷の森]の主人公、妖精のいちごちゃんは)今もまた「大好き」だと認識しているのです


 「そばにある 異次元から 見つめるように 聞こえてくる」

 急に メガゲンガーの説明文やフーパくらいでしか聞いたことのない「異次元」というワードが こんなところで出てくるの、
 そりゃガチゴラスみたいな声出るよ

 「そばにある 異次元」とはそう、氷の森ですね。

 心の中に存在しているので「そばにある」という形容詞が使え、確かに異次元という表現が可能です

 「未来へのSTARWAY」本編とはまた別だからできる表現なのかもしれませんね


 「時計機能が 回りだす 人の流れ 空の下

 踊るたびに 魔法みたいに 笑顔に なっていた」

Cメロ

 氷の森から帰ってきたことにあたっての表現として「時計機能が 回りだす」ですよ。

 ここまで分析した貴方は 時間が動くこと→元の世界に とんぼがえりしたことだと認識されていると思いますが、と言わんばかりに

 私達は 時間が動くことは とても尊いことだと、ポケダン探検隊の経験で学びましたが、その尊さを彷彿とさせる歌詞を このCメロで持ってくることで ギガインパクトとなるのです…!!

 追加で「人の流れ 空の下」。

 氷の森の住人は あくまでもイメージであって実際の人ではない、
 氷の森の背景は暗黒であって(普通の)空があるとは言い難い、
 ということで ここもまた現在進行形の世界に帰ってきた証左となる歌詞なんですよね

 ここからは もう1回「カラフルな 意味がわかる サヨウナラを 知った今は」に続くのですが、
 先ほどのがサヨウナラ直後なのに対して ここでは時間が動いている世界に帰ってきた後のシチュエーション、そう捉えられます


――――――――――――

あとがき

 2番以降を分析すると、「氷の森の世界は時が止まっている暗黒の世界」というのが強調されているように思えます

 「未来へのSTARWAY」も内容やタイトル然り「時間」が1つのメインテーマであり、擬似的なタイムスリップと言える展開を組み込んでいました。

 オーリム/フトゥー博士のタイムマシンやセレビィの ときわたり のムーブなんてできない中 こちら側がメタ的空間であることを利用した巧みな展開でしたよね


 対して[氷の森]もアプローチとしては同じ「時間」。

 「冷凍保存すると動きが止まる」という事実を活用して こおりタイプの楽曲にされていましたが、
 特にCメロの「時計機能が 回りだす」が あまりにもディアルガスタイルの時間の尊さ で はがねタイプの楽曲とも言えそう、と感じましたね。

 で、我々は そんなディアルガのように時間を操れないけれど「氷の森に迷い込む」一部始終を描くことで「時間」を大々的なテーマにできるという…!!

 こうして考えると「未来へのSTARWAY」本編と同じベクトルですよね

 ディアルガスタイルの時間の尊さといえば「未来へのSTARWAY」前半約30分と同時上映だった劇場版アイカツプラネット!での新楽曲、[Tick×Tack ノスタルジア]

 「夢見てた世界を しまい込んだ日から 忘れかけてた気持ちが 溢れ出す」

 「時計の針 巻き戻すように 指でなぞった 思い出の跡
 ずっと いつまでも 私の 中にあった 宝物」

 こちらは 過去を思い起こすことに対して肯定寄りな部分が強いように思えます

 つまり [氷の森]とは対な視点と言え、
 2つの楽曲の学びを組み合わせることで また新たな学びが得られそうです


 そして[氷の森]、あれなんですよね
 [MY STARWAY]みたいに「未来へのSTARWAY」本編で流れていないからこそ いちごちゃん達が(劇中で)歌っているとも限らない→1種のメタ的空間から伝えてるとも捉えられるんですよ


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