新社会人1ヶ月目ではげそうになった女の子の話
ずっと不安だった。
新しく4月から始まった仕事。そこで今自分のやっていることがあっているのか分からなくてしんどかった。
なったと同時に現場に放り込まれて、ベテランの人と同等に扱われる。
でもできる権限は違うからとっていい行動も変わってくるだろうし、第一自分で考えて動くというより、そのチームのリーダーが物事をスムーズに進められるように影でサポートするみたいな役だったから、そもそもリーダーが何をしたいのかどんな考えなのか知らなきゃいけない。
そしてその場所にいる他の人のことも知っていないと効果的な声かけはできない。
はげそうだった。
同期はほぼいない状態。質問やちょっと困ったことについて声をかければいいのかも正直つかめないまま現場に放り出された。
相談すればいいじゃん。聞けばいいじゃん。って思われるかもしれない。
でもそこに気づくまで時間がかかった。
だってみんな忙しそうで。自分はその場所に馴染むのでさえ精一杯で、ベテランの人はやっぱりなんか怖いし、そもそもコミュニケーション苦手でどう切り出せばいいか分からなくて、すぐその場に慣れることもできず誰にいつ話しかけていいか分からず踏み切れずオタオタしていた。
だからいつも情報不足だった。
でも、このままじゃいけないと、なっけなしの勇気振り絞ってあるリーダーの方に声をかけた。その時心の中の私は半泣きだった。ほんとに怖かった。
声をかけること自体が怖かった。
それは、言った途端に否定されるのが怖かったから。
でもひとまず自分の悩んでいることを話せた。指示を仰ぎたかったことを聞けた。ちゃんと聞いてもらえた。改善策も、どうしたらいいかのヒントも教えてもらえて、改善案を考えることができた。
1回できたから、他のリーダーの方にも声をかけに行くことが出来た。改善案も悩みも、ちゃんと伝えられて、リーダーの人たちがどう思っていてどうしたいのかが聞けた。それがもう、本当に嬉しかった。
私はリーダー的位置ではなくその補佐役だから、その役にふさわしい動きがある。それをきちんと理解するために、それぞれのリーダーの人にその動きでよかったのか確認しチェックしてもらって修正する。
それが何よりも必要で大切なことだった。
不安を取り除くには、コミュニケーションをとって今私たちのやっていることが間違った方向に行ってないか確認することがとても大切なんだ。
行動だけしていても実はあんまり進めていなくて。
行動して見直して、目標とすり合わせて、今度はこうしてみようと新しい計画を立てることで、初めて最初の行動が意味あるものになる。そして次の行動を起こしてく。
この行動の一番の意味は、何より私たちが正しい方向に努力できてるか確認することができること。
それを実現させる方法がコミュニケーションだった。
だからもし何かに困ったら勇気を出して声をかけてみよう。そしたらいろんな人たちが助けてくれる。リーダーの人たちとも信頼が築けていく。そしたらもっと、私たちの能力は生かせるようになっていくからね。
へこむこともあるだろうけど、頑張っていこうね。
おしまい!