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気候変動に対して、もう解決策なんかない。でも無力じゃない。

こんにちは、里優(りゆ)です。

今回は、元パタゴニア日本支社長の辻井さんが登壇されていたイベント『ハチドリアカデミーvol.10 今さら聞けない気候変動の「基礎」 
 〜今地球で何が起こっているのか?〜』
の内容をシェアして行きたいと思います。

私自身、地球温暖化って気にはなってるけど、そもそもどういうこと?何が起きてるの?をよくわかっていませんでした。

え、そうなのか!とびっくりすること、そういう事象が起きてるから、危ないと言われているのかなど、学び溢れる時間だったので、私がぜひ共有したいなと思ったことをピックアップしてお届けします。

温室効果ガスは悪者じゃない。

これが、一番の驚きでした。地球温暖化への対策は、温室効果ガスを減らすこと。だから、温室効果ガスは悪者だと思っていた尾方です。

でも、実は「温室効果ガス」自体が悪い存在なわけじゃないんです。この「温室効果ガス」があるからこそ、私たちは地球に暮らせているのです。

宇宙ってめっちゃ寒い。気温はだいたい-270℃くらい。なので、温室効果ガスがないと地球の温度は、-19℃くらになってしまうそうです。

今まで悪者だと思っていた温室効果ガスが、私たちが地球に暮らすためにも必要な存在だったんだというのは全く持ってない視点でした。

凄まじいスピードで、地球の気温が上昇している。

では、今何がそんなに問題なのか?何が起きているのか?

「温室効果ガスである二酸化炭素の大気中濃度気温が今までの地球の歴史のなかで、類を見ないほど急上昇している」のが今なんです。

イベントで知った内容を、実際に調べてみました。

まず、二酸化炭素濃度の大気中濃度が急上昇していることについて。

気象庁が公開している「温室効果ガス年報(世界気象機関(WMO)が世界の温室効果ガスなどを監視する目的で世界の温室効果ガスの状況をまとめたものです。)第13号(2017年10月30日公開)濃度上昇に関するデータを見つけました。

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ForbesやBusiness Insiderでもニュースに。
【Business Insider】大気中のCO2濃度、過去80万年で最高レベル —— 健康や環境に大きな懸念(2018/05/23 05:30)
【Forbes】大気中のCO2濃度が史上最高に、世界で「猛暑」が深刻化の懸念(2019/05/15 12:00)

これらのニュースから2018年、2019年と最高値が記録されていたことがわかります。

具体的には、何が起きているかというと
大気中CO2濃度は、過去約80万年間にわたり、氷期-間氷期サイクルを通して280 ppmを下回っていたが、産業革命が起こり工業化が進んだここ150年の間に、450ppmまで上昇しているんです。

80万年間の数値を、たった150年で一気に上回ってる。これはかなり急激な変化なんだということがわかります。

そして、気温の方はというと、これまた凄まじいスピードで上昇しているんです。

JAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)のサイトに情報がありました。


2万1000万年前から1万年かけて4〜7℃上がっていたのが、
最近(20世紀後半)からの気温はその10倍ものスピードで上がっていることが分かりました。」引用:https://bit.ly/3jMrwkW
(JAMSTECのサイトだからお硬いのかと思いきや、あの人気ゲーム「スプラトゥーン」とコラボのコラム!。読みやすかったので気になる方はぜひ。)

20世紀後半ということは、100年ちょっとの間に2万年かけていた気温上昇をかなりのスピードで追い越している

二酸化炭素濃度も気温上昇も、今までの地球の歴史では考えられないような状況が起きているというを数字を見ることで、すごく実感しました。

気候変動に対して、もう解決策なんてない。

地球上で異常な状況が起きている。じゃあ今から何ができるのか?
「気候変動に対して、もう解決策なんかない」

辻井さんが地球変動に対して何が出来るかを専門家の方に相談したときの答えだったそうです。

もう実際にたくさんの被害が出ている今。
気候変動対策は、限られたリソースをどう配分するかという策でしかない。これも、イベントの中で、心に刺さった内容でした。

解決策なんかの話じゃないところまできているのが今の地球温暖化の現状。

では、限られたリソースをどう分配できるのか、少しでも気候変動に対して出来ることはあるのか、イベント内で紹介されたアクションや、質疑応答での議論で印象に残ったことをシェアします。

①自然農法のものを選ぶ
CO2を出さないだけでなく「吸収する・ホールドする」ことを意識する

自然農法のものを選ぶことは、CO2の大気への放出を防ぐことにもつながるんです。土は、CO2を取り込んで、Cだけ土に保ち、O2を大気へ出してくれます。

農薬使うと土が固くなるため、耕して野菜を育てないといけなくなり、耕せば耕すほど、CO2出ていくという循環が生まれてしまいます。
自然農法の野菜を選ぶことで、CO2の大気への放出を防ぐことに繋がります。

②自然エネルギーに切り替えていく
これは気候変動対策のこともそうだし、日本のことを考えても大事

日本は、たくさん発電所(火力発電、原子力発電)を持っていますが発電するための燃料は海外から買っています。だいたい20兆円くらいのお金をかけているそうです。
(日本の予算約100兆円。その1/5の金額と思うと結構大きい。)

燃料を買わないと電気が賄えない状況は、少しでも改善していったほうがいいし、長い時間をかけてできた資源を、瞬時に燃やしているのが現代。
この構造も変えて行く必要があるし、化石燃料は限りがある。

限られたリソースをどう配分するか?という観点でも、日本ではなくもっと必要としている国へ
その資源を回していくことが大切なんじゃないかなと思いました。

③ソーラーシェアリング

ソーラーパネルの下で野菜を育てる!
野菜が育つ際、100%の太陽エネルギー使えているわけではないそう。

だいたい60%〜70%を光合成に使って養分を蓄えていくため、太陽光の6~7割で野菜を育てて、3〜4割をエネルギーとして発電する手法が最近注目されているそうです。

そして、前回ご紹介した「CO2ゼロの自然エネルギー100%のみ」を提供し、電気代の1%を自然エネルギー発電所増設のための基金としているハチドリ電力が、自然エネルギー発電所第一弾として、ソーラーシェアリングを先日スタートさせていました!有言実行すごいなと改めて思います。

ハチドリ電力

どんな取り組みなのか、理解が深まるので、ぜひ覗いてみてください👀!

と、長くなりましたが、ハチドリアカデミーvol.10での学びを書いてみました。

この記事が、少しでも学びや気付きになれたら嬉しいです!

それでは、また次の記事でお会いしましょう〜〜〜〜!
豊かに暮らすとは?の試行錯誤をまたアップしていきたいとおもいます。