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『得意のモノづくりノウハウで地域№1店に』井上貢さん〜モトヤフインタビュー〜

本日のモトヤフインタビューは井上貢さんです。井上さんが入社した地図のアルプス社は、入社7か月後に民事再生を申請。その後同社はヤフーの子会社となり、更に2008年にはヤフーに吸収合併され、それを契機に井上さんもヤフーの社員に。2020年には12年間勤めたヤフーを退職し独立起業され「リボルト松戸店」をオープン。ちょうど2年目を迎えられました。

-お名前をフルネームで教えてください。

井上 貢(いのうえ みつぐ)です。
ヤフー内で「井上」は偉大な方が多く、私は「みつぐさん」と呼ばれておりました。今年58歳になります。

-お生まれはどちらですか、またどちらにお住まいですか。

岐阜県高山市出身です。現在は千葉県松戸市に住んでいます。

-これまでのプロフィールをご紹介ください。

工業高校卒業後に、1984年日立製作所に入社し、テレビ製造の現場、テレビの設計、テレビの検査を経験しました。当時のテレビはまだブラウン管でした。日立の社内大学でプログラムを学んだこともきっかけとなって、日立ソリューションズ(現社名)でプログラム開発を行い、ベンチャー企業を経験後、地図のアルプス社に入社しました。アルプス社はその後はヤフーに吸収され、自分も2008年3月にヤフー社員に。そして2020年8月のヤフー退職後は、「リボルト松戸」というカーコーティングショップを立ち上げました。

-ヤフーに入ったきっかけは何でしたか?

プロフィールでも触れましたが、入社した地図のアルプス社が、なんと私の入社した7か月後に民事再生を申請しました。それを契機にアルプス社はヤフーの子会社となり、更に2008年に同社がヤフーに吸収合併されたのでヤフーの社員になりました。

-ヤフーでのお仕事はどんな内容でしたか?

元々は名古屋で地図サービスの開発をしていましたが、東京転勤に伴い地図サービスの企画を行いました。地図サービスの終了後は、ヤフー最古の「ヤフーカテゴリ」を担当させていただきました。ヤフーカテゴリ終了後は、スモールビジネス向けの広告営業を担当させていただきました。また兼務で自治体向けの営業も担当させていただき、埼玉県との包括連携協定、広告商材、さらにはOpenStreet社に出向してシェアサイクルの売り込みもしていました。

-ヤフーで学んだことはどんなことでしたか?

優秀な人が多く、個人の力や組織の力を高める試みがあったので、チームの力を最大化することを学んだと思っています。今はリアルの店舗なのでインターネットと関係ないと思うかもしれませんが、ホームページで如何に情報を発信するかが売上に効いてきます。
ホームページの情報更新はもちろん、ヤフーとGoogleの検索連動型広告、SNSへの静止画・動画アップなどインターネットメディアの使い方など学んだことばかりです。

-ヤフー時代のエピソードやトピックはありますか?

ヤフーカテゴリのサービスマネージャをやらせていただいたことです。さらにこのヤフー最古のサービスのしんがりを努めさせていただいたことです。

最初のカテゴリートップはこんな感じ

機械検索が当たり前になった時代に、ディレクトリサービスの価値を再定義して数年間はサービス運営をしました。サービスクローズ時は、SNSを通じて惜しむ声が聞こえ、あるファン(どなたか分かっておりません)の方からLODGEにて花束をいただきました。

-辞めたから分かるヤフーの良さというものはありますか?

いいえ。在職中も今も、良さについては変わりありません。インターネットビジネスにおいて圧倒的なアドバンテージがあったので、それをベースにチャレンジできる点が良かったと思います。
それと2年前に「リボルト松戸」の起業に際して銀行から借入をしたのですが、しっかりと事業計画を作って(当たり前の内容ですが)提出をしたら、ヤフーに勤務していたことをなるほどと思われ高く評価されました。
また先ほども申し上げた通り、アナログと思われる車磨きの仕事でも適切なマーケティングやホームページを通じた情報発信などが功を奏します。基礎的なITリテラシーはもちろんですが、インターネット広告を担当していたということが強みになっていると思います。

-ネクストキャリアを選んだ決め手は何ですか?

50歳以上の社員には、ネクストキャリア支援制度(2015年頃からできた制度だったかと思います)がありましたので、55歳までに使おうと思っていました。また高齢化する日本においては社会に貢献する効果的な方法として、元気なうちは働くことだと思い、そのためには自分で起業をするしかないと思っていました。

-現在のお仕事は具体的にどんな内容でしょうか?

「リボルト松戸」店舗正面

「リボルト松戸」というカーコーティングのお店を2年前に開業しました。車やバイクにガラスコーティング、窓ガラスの撥水加工、シートコーティングなどのカーディテイリングサービスを提供しています。

-現在の仕事の面白いところや素晴らしいところを教えて下さい。

多くの方に聞かれるのが「IT業界からなぜこの仕事なの?」という質問ですが、最初のキャリアである日立製作所で、テレビの分解組立ややすりのかけ方まで2年間の技能訓練を受けた経験があったり、技能五輪の選手だったこともあり、こういった高い技能を見るとワクワクしますし、昔からとにかくモノづくりが好きだったんです。カーコーティングはものづくりではありませんが、高い技術や技能で、車を磨き輝かせることで、お客様に喜んでいただくのは私たちにとっても大きな喜びです。

車や家電品はコモディティ化していると言われ、車のサブスクが増えている話はよく聞きますが、一方で500万円を超える車が、受注が止まるくらいに売れたり、一部の中古車は新車価格を上回ったり、まだまだ自動車市場は盛況です。また、車両価値が20万円に満たなくても20万のコーティングメニューをご用命くださるお客様もいらっしゃいます。結局は私たちは車が好きな方のためにサービスを提供しており「洗練された技術で愛車を守る」というミッションもこれを表しています。

また70歳を超えるお客様がいらっしゃって「この車はおそらく生涯最後の車になると思うので最後まで乗り続けることができるようにきれいにしてください。」と言われると、大きく使命感を感じて、本当に仕事に魂がこもります。

宮崎光世さん来店

モトヤフの宮崎さんが、愛車のアウトランダーの施工をご依頼くださいました。

-今、特に力を入れていることは何ですか?

今年(2023年)の2月で開業後ちょうど2年になりますが、ここまで全てにおいて全力で突っ走ってきました。
業績も順調に上がってきましたので、今後は「ラッピングフィルム」を新しく施工メニューに加えたり、別店舗のオープンも考えています。
ホームページやSNSへの情報発信は重要なのですが、仕事の品質はもっと重要だと思っています。お客様は、実際に私たちの店舗、デモカーをご覧になり、多くの質問をされてから発注されます。私たちのサービスは他店と比べて安くはありませんが、それでも発注いただけるのは、信用、品質、実績によるものだと思っています。またそれらは事業を長期間継続させるには必要だと思っています。

-ご趣味は何ですか?

これから趣味を楽しみたいと思っています。仕事に追われ物欲がなくなっているのですが、今、一番やりたいのはバイクを買って乗ることです。近くでいいので、外房とか走ってみたいです。

-コロナで変わったことはありますか?

特に変わったところはないですが、オンラインでなくリアルにその場所に行き、対面で話をすることが大切だと再認識しました。オンラインがいいのはその対象(人やモノ)があらかじめ分かっている場合でしょう。それが分からない場合は、やっぱり「現場」「現物」「現実」が必要だと思います。

-これからチャレンジしたいことは何ですか?

70歳までは健康で働きたいと思います。また1年以内に大型自動二輪免許を取って、大型バイクで出掛けてみたいです。バイクはすべての手足が常時別の操作をするので、脳の活性化ができますよ。
在職中、兼務として自治体営業(インターネット広告やOpenStreet社のシェアサイクルなど)、という経験があるのですが、その際に「シビックパワーバトル※」という各都市がデータを活用してプレゼンバトルを行うというイベントを、自治体のシティプロモーションの担当の方や、多くのシビックテッカー※の方と一緒に開催しました(LODGE、大阪オフィス、名古屋オフィスでも行いました)。この時の繋がりが今でも残っていまして、一緒に活動をさせていただいています。シビックパワーバトルのように、住民が自ら地域の課題を解決するような活動は、これからも継続したいと思っています。
※シビックパワーバトル:https://www.civicpowerbattle.org/
※シビックテッカー:技術を使って地域の課題を解決する方々

-イマヤフにひとことメッセージをお願いします。

ヤフーはいろいろな意味で強みを多く持っている会社だと思います。そのアドバンテージでもっと強くなったり、新しいチャレンジができる恵まれた環境にあると思います。ただその環境に甘んじずコンフォートゾーンから離れる勇気をもって仕事をしていただきたいと思います。

-モトヤフにひとことメッセージをお願いします。

ヤフーに在職したということで、共通のマインドやナレッジがあると思いますので、機会があれば、ご一緒したいと思います。

そしてモトヤフやイマヤフの方で、車やバイクをきれいにしたい方はぜひ、お店に遊びにきてください。大変お得な「おともだち特典」がありますので、興味のある方はお問い合わせください。

-貢さん、本日はインタビューにご対応ありがとうございました!

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