人生やりきったのかもしれないと思った話①

もう人生やりきったのかもしれない。
楽しい思いはたくさんしたのかもしれない。

2年位前のとある昼下がりに、庭を見ながら
あー穏やかだなぁ、なにもないなぁ・・と思ったことがある。
不登校ですったもんだしていた娘が東京に進学し、家を出た。
息子も穏やかに小学生活を送っていた。
夫もまずまず普通に仕事をこなして、私もそれなりに仕事をして。
保護猫を家族の一員として迎え、たんたんと毎日がすぎていった頃。特段大きい事件や病気、諍いなんかもない中、私は仕事をして、家事をして、育児をして、静かに毎日を過ごしていた。

でも、そんなときでも、この時間も長くは続かないんだよな。今は何もないだけで、いつかは何かが起きるんだよな。と当たり前のことを漠然と、思っていた。
案の定、その2年後に、義父が病気をし、亡くなってしまった。義母も看病疲れをおこし、3つの病院に通わなくてはならなくなった。夫も職場の人間関係で悩み、様子がおかしくなり、私やものにあたるなど暴行が始まった。
一つ崩れると、あっというまに全て崩れるんだなと思った。それまでの静かな毎日はあっという間に崩れてしまった。

ここからは自分で自分を褒めるタームになります・・

義父にも義母にもよくしてもらっていたので、義父の介護も、義母の病院通いも私が率先して行っていたし、不満も一切なかった。義父母との関係もうまくいっていた。毎晩毎晩、夫の愚痴もずっと聞いてあげてた。職場の人間関係に悩んでいたから、いつも疲れた様子だったね。私は夫がストレスをため込まないように、フォローしてきてたつもりだった。暴行を受ける要素も思い浮かばない。夫に文句をいったりもしたことないし。いつも明るい雰囲気で家庭を維持しようと頑張ってた。別居する前の自分を考えると、殴られる必要なんて一つもなかったなと思うんだよな・・。閑話休題

崩れる前はなんかしあわせだったのだ。
私には十分すぎるほどしあわせだった。
だから、それが長く続くなんてことは最初からあり得なかったの かもしれないし、今、そんなに落ち込む必要もないのかもしれない。



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