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独学で行政書士試験の勉強を始めようとしている方へ
11月の第2日曜日は勝負の日ですね。
そう、年に1回の行政書士試験です。
たとえ1点足らなくても次の試験は1年後。かなり厳しい試験ですよね。
僕自身、いわゆるアラサーの時期に受験期を過ごしました。
全く関係のない業種の会社で働きながら、そして子供が生まれ家庭環境が変わる中での受験となり、かなり辛い道のりでした。
合格した時には涙を流すほどに喜びました。
仕事・育児をしながらの時間管理や、"独学"での勉強方法などこれから受験を志す方に少しでも役立つような情報をここに記したいと思います。
自己紹介
日本最大の田舎に住む30代半ばの男性です。
家族構成は、奥さんと幼稚園児の子供が2人の4人家族。
一応、法学部卒なのですが、全く勉強せずに毎年単位ギリギリという始末。
ゼミも入らず卒論も無し、ほぼ在学中の知識はゼロという寂しい状況でした。
仕事は、そこそこ大きめの企業でしたっぱ管理職、月に残業は20~30時間。
厄介なことに不定休、いわゆるシフト制です。
早番・遅番・土日出勤があるんです。
勉強の予定を立てる上で、これがかなりきつかったですね。
当然、こんな生活では予備校には通えない。。。
自宅や近所の図書館でひとりコツコツ勉強の日々。
こんな状況でもなんとか合格できました!
独学で合格を目指す皆さん、ぜひ参考にしてください!!!
受験歴
え?一発合格じゃないの!?
と思うかもしれませんが、独学でいきなり合格できるほど甘いものではありません。
とはいえ私の場合、少し遠回りをしすぎましたが。。。
1回目受験 令和元年 試しに受けてみる 118点 当然不合格
2回目受験 令和2年 受かったらうれしいな 154点 普通に不合格
3回目受験 令和3年 本気で勉強しての受験 168点 まさかの不合格
4回目受験 令和5年 全身全霊をかけた受験 194点 ようやく合格
といった様子です。
こいつ4回も受けとるやんけ!!!
何年勉強してるんだ!こんな奴の言うこと参考にならねえよ!
そんな声が聞こえてきます。
ちょっと待ってください、よくよく話を聞いてほしいのです。
4回も受験した私だからこそ、その間の試行錯誤や失敗談、やらなければならいことと、やってはいけないことについてお話できるんです。
どうか、少しだけお付き合いくださいませ。
受験の動機
当然、みんな自分の中の”何か”を変えたいから試験に挑むんですよね。
私もそうでした。
昨今話題になっている”JTC”というワード。
まさにその言葉がぴったりな私の勤務先では、勤務先で必要な能力しか身につきません。
なまじ会社が安定しているばかりに、他の能力を伸ばしたりする風土はあまり無く、危機感無く過ごしていくことが"できてしまう"環境。
言ってしまえば、会社に生かされている現状。
自分はこのままで本当にいいのか?と悩む日々。
漠然と転職を考えたりもしましたが、それもリスクを考えると踏み出せず、相変わらず悩んでおりました。
そんなときに出会ったのが”国家資格 行政書士”でした。
自分の力で生きていくにはこれしかない!
家族や周囲の人に納得してもらうためにも、信用のある国家資格はうってつけ。
なにより、大きな目標に向かって挑戦するということを忘れていた私にとって、試験に合格して行政書士になる!という目標は日々の漠然とした不安を吹き飛ばすほどのインパクトがありました。
行政書士の資格試験に挑むことは私の精神安定剤であったのかもしれませんね。
この時はまだなにも考えず、国家資格を取得して独立開業して会社とオサラバだぜ!
ぐらいにしか思っていませんでしたが、今思えばそれでよかったのかもしれません。
今は、JTC勤務と副業の"兼業"こそ最強だという結論に至っていますが、それはまた別のお話です。
受験の準備①
~どんな試験なのかを知る~
前置きが長くなりましたが、始めます。
私も思い立った時点で、まずはどんな試験なのか知ろうと思い、合格革命の基本テキストを購入し、最初のページ受験概要みたいなものを読み込みました。
・試験は申し込めば誰でも受けられる
・300点満点で、180点を取れば合格
・試験範囲は、憲法民法行政法商法基礎法学一般知識(当時)
それぞれの分野からの出題数は決まっている
・基本は択一式のマークシート、記述問題もあり(60点)
・合格率は毎年10%強
・法律と一般知識に足切りあり
概要としてはこんなものでしょうか。
まず、合格率についてですが、そこまで参考になりません。
1年目の私のように、とりあえず雰囲気だけでも味わいたい、とほぼ無勉のやつも結構いますので、誰でも受けられる試験の合格率は数字ほど厳しくありません。
重要なことは、合格の基準です。
大学受験などのように、全体の上位●●名が合格ではなく、180点を取れば合格する、という部分が最も重要なのです。
極端なことを言えば、180点取った人間が1名しかいなければ、合格者は1名だけになり、逆に全員180点を取ってしまえば、全員合格するのです。(まあここには少しからくりがありますが)
さらに、出題される分野、問題数・形式がほぼ毎年変わりません。
それによって、この分野で〇点を獲得し、また別の分野では〇点を取り、合計で180点の獲得を目指す、という目算を立てることができます。
実際の過去の試験問題一式に目を通し、その試験問題を解くために必要な知識を身に着けていくことを理解することが大事です。
受験の準備②
~いつ合格するか考える~
このプロセスが抜ける方が多いですが、ここはとても重要です。
まずは時間です。
一般的に行政書士試験といえば、合格までに700~1,000時間の勉強時間が必要だと言われています。
自分の学力、いままでの受験経験などから冷静に判断(希望的観測NG)し、じぶんなら●●時間は必要だろう、と目算を立てます。
そして自分の日々の生活の中で、1日で何時間くらいを勉強に充てられるかを計算します。
例えば、700時間で合格する!と計画を立てた人が、1日2時間勉強できるのであれば、2時間×365日で、1年弱の勉強期間があれば合格することができますよね。
実際は簡単にはいきません。
1日平均2時間の勉強とは、実はものすごい労力です。
1日サボってしまうと、次の日には4時間勉強しないと平均ペースから外れてしまいます。
サボらないにしても残業や飲み会、家族の体調不良等、予定通りに事は運ばないものだと意識をしておきましょう。
1日2時間、簡単そうに聞こえますが、実はこれでもかなりヘビーなプランなのです。
ここまでを理解していただいたところで、
自分は、何年で行政書士試験に合格をしたいのかを考える必要があります。
1年で突破する!
意気込みは大いに結構ですが、そのために犠牲にするものが大きすぎるのであれば、現実的に何年でゴールにたどり着くことができるかを計算してプランを立てる方が良い場合もあります。
試験は年1回11月の1発勝負。
誰だって1回で突破したいに決まってます。
あまりに無謀な計画を立てて苦しみながら勉強をするよりも、達成可能な目標を積み重ねて冷静に道のりを歩むことも考えてみてください。
私は最初の2年、やみくもに勉強して苦しみました。
試験は逃げません、しっかりと対策してやっつけましょう。
勉強方法①
~過去問から学ぶ~
勉強は、過去問を解くことがメインとなります。
この試験では、大半の分野で、過去に出題された問題をもとに、問いが作成されます。
よっしゃ!それなら過去問なぞっとけば楽勝やんけ、と思うでしょうが、そう甘くはありません。
過去問の量が膨大なうえ、択一式のひとつの選択肢の中の記述が角度を変えて出題される、というようにそのまま流用されることはまずありません。
暗記ではなく、過去問の内容を理解する、というフローが必要なのです。
しかし、裏を返せば、量は膨大といえども過去に出題された試験内容をしっかりと要点を押さえて必要な部分をスキマなく学習すれば、必ず戦うことができる試験だということです。
決して出口の見えない戦いではありません。
”過去に出題された問題の答えと解説を理解できるまで繰り返し学習する。”
これが行政書士試験を突破する唯一の方法だと考えます。
勉強方法②
~本は何を買えばいい?~
推奨問題集は、
”出る順行政書士試験過去問題集ウォーク問 法令編”
です。
もうおすすめも何も問題集はこれ一択です。
これを買って、これを10周くらいやってください。
それだけで必要なことの7,8割は埋まります。
行政書士試験の勉強=この本を解くことです。本当に。
過去の良問が網羅されており、解説も丁寧で難易度設定も様々。
これしかありません。他のブログなどでもみんなこれを勧めると思うので、おとなしくこれを買ってください。
ここでひねくれて別の物を選ぶようでは合格は遠のきます!
アフィリエイトもつけないです、どこにでも売っているので早くこれを買ってください!笑
基本的に、択一式の問題を解いていくことで記述式に必要な知識も身についていきます。
また、その辺はおいおい詳しく。
あと、初めて勉強をする際にはいきなり問題を解いても、わけわかんないと思うので、教科書(基本テキスト)も必ず購入しておいた方が良いです。
※私は上でも触れました、合格革命のテキストを購入しています。
ただ、ここで注意したいのは、テキストを読んでも最初はわけが分かりません。
みんなそうですので、安心して飛ばしながら読んで、繰り返し読んで、問題を解いたりテキストを読んだり、何回も何回も繰り返してください。
とにかく、止まらないことが大事。わからないところは飛ばす。
独学初学者は、当然授業も何もないので何からスタートすればいいのやら、と思うことでしょう。
基本テキストを読んで流れを理解し、その分野の問題を解いてみる。
または問題を解いていくうえで、基本テキストを読んで知識を補完する。
これを延々繰り返していくことが独学チームの基本スタイルだと思います。
他にも
すでに結構長くなってしまったので、続きはまた別の記事で紹介したいと思います。
・これが響いた準備不足失敗談
・記述対策完全マスター
・一般知識で48点取ったコツ
・試験時間3時間の使い方
・集中できる勉強環境
などなど、また追って記事を更新したいと思います。
参考になったと思った方は、リアクションしていただくとやる気が出ます。
では、勉強頑張ってくださいね!