フリーランスが家を買うという現実と課題

この記事はマガジン「アラフォー持病持ちフリーランス、ローンで家を買う」の1記事目です。

アラフォー持病持ちフリーランス、ローンで家を買う

　去る2024年11月8日、無事引き渡しが完了し、38歳にして初の不動産購入というライフイベントを達成しました！👏

　人生にそう何度もあるわけではないこのイベント。しかもフリーランスという不安定な地位に加え、国指定の難病を持ち、不惑まであと2年というそこそこ良い年齢の私。

　そんな私が住宅ローンを組むというのは、同じようなステータスのマイホーム購入を検討する方にいくばくかの参考になるかもと思い、noteにしたためることにしました。

基本情報

■家族構成
私（38歳・フリーランス・持病持ち（詳細は後述）・この頃自律神経がバグって辛かった）
妻（同い年・青色専従者・夫より稼ぎが多い・ありがとう）
子（4歳・男の子・ひょうきん）
■居住エリア
神奈川県横浜市

なぜ買ったの？

　もともとは「賃貸で良いや」と思っていた私たち夫婦ですが、子どもが生まれ「手狭になってきたな、もう少し広い部屋に引っ越すか〜」となったところから全てが始まりました。

　いざSUUMOで賃貸マンションを探し始めてみると、探せど探せど「ここに住みたい！」という部屋がなかなか現れず、、、気持ちは徐々に購入の方へとかたむき始めました。

購入した理由その①：賃貸で3LDKが少ない

　3LDKの部屋を希望していた私たち。以下の条件をSUUMOで検索してみたところ、私の希望エリアのヒット件数は35件でした。

■希望条件
賃料：15万円以下
間取り：3LDK／4LDK／5K以上
建物の種類：マンション
駅徒歩：15分以内
専有面積：65m2以上

　これを少ないと思うか多いと思うかはその人によって違うかもしれませんが、私には少ないな〜と思いました。試しに当時住んでいた旧居の条件で検索をしてみると176件ヒットしました。

■希望条件
賃料：15万円以下
間取り：2LDK
建物の種類：マンション
駅徒歩：15分以内
専有面積：50m2以上

　176件もあれば希望に近い物件は見つけられそうな気がしませんか？私はします。

　3LDKになると賃貸が少ない理由は色々あるみたいですが、調べた限りだと以下のような感じ。

• 空室になった場合のオーナーのダメージが大きい

• 大きな部屋になると購入する人も増えて需要も少ない

• 3LDKくらいになると借りるより買った方が安い

この辺りが理由のようですね。

購入した理由その②：家賃が高いうえに設備が古い

　先ほどもちらっと書きましたが、3LDKを境に家賃がガクンと上昇！私の希望エリアだと「ここなら住んでも良いかな」と思えた部屋は、希望の15万を切ることはほぼなく…。自分の中で月15万以上の家賃を払い捨てていくというのはもったいないという気持ちがふつふつしてきました。

　そして高いわりに設備は古いものが多いです。15万以上の家賃を払ってもウォシュレットや追い焚きが無いのもザラ。オーナーは利益率を最大化するためには、壊れやすそうな設備には投資したくないはずなので当然っちゃ当然なのですが、「この家賃でウォシュレットも追い焚きもない部屋なのか…」と意気消沈しながらSUUMOを眺めてました。

購入した理由その③：何か愛着湧かない

　これは個人的な問題ですが、旧居には8年住んでも愛着が湧きませんでした。腰が重たくなりがちな箇所の掃除や、もっと快適な部屋にしよう！と思うたび、「でも賃貸だし…」という思考が頭をもたげて、いつまでも理想とは程遠い部屋に住み続けていました。

　この点は買っても意識が変わるかわかりませんでしたが、いざ買ってみると予想は的中！掃除を始め、暮らしを快適にする工夫に割くリソースは増え、いざ売るとなった際に「少しでも高く売りたい！」という気持ちが家の品質を維持しようという気持ちにつながっているのをひしひしと感じます。

　スタートダッシュなだけな気もしますが、賃貸の時にはなかった気持ちです。

購入した理由その④：資産になる

　正直これは買った物件や売却のタイミングにもよりけりなので、個人的にはおまけ程度に考えていますが、ローンを完済すれば資産になるというのも理由の一つ。

　また前述したようにもし万が一私が天に召された時も、カバーされている範囲の死因であれば家族に家を残すことができる。これが賃貸だと家族が亡くなってそれどころじゃないのに、家探しをしなきゃいけないのはどう想像しても辛い。