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【続・認知症ミツコ】脳の中はどうなっているのか

2022年6月
無事に東京から札幌の有料老人ホームへ入所した『認知症ミツコさん』。

当初、老人ホームへ入所後は “ホッと一息” などと思っていました。
しかし・・・
それで終わりではありませんでした。
まだまだ家族の苦悩は続いています。
ここからは、入所後のミツコさんの様子を綴っていこうと思います。

引き続き、同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
よろしくお願いいたします。


面会のたびにドキドキ

2022.6.12(入所から一週間)
毎回、どきどきしながらの訪問。
会うまで、今日の調子はどうなのか?さっぱり分からないからです。
その日の母は、バッグを持ってロビーに降りてきました。

その時点でいやーな予感がしました。
ドキドキしながら、なるべく違う話をして気をそらそうと面会中も頑張りました。

しかし。

いつものように、お金はあるのか?という心配の話をしつつ、パートナーの話題へ。
その内、
「このまま帰るんでしょ?」
と恐怖の質問をしてきたので、
「帰らないよ。パートナーさんは入院しているから、ここに居るんだよ。」と言うと、
「じゃぁ、ここに居ていいの??」
と喜んでいる様子。
「うん。パートナーさんの心配はしないで、ずーっとここにいていいんだよ。」
というと、

「本当?? あー、良かった♡」
と、乙女のように足をジタバタさせて喜んだのですよ‼️‼️

唖然とする姉と私

もしかして、姉の家に行くっていう勘違いをしているのかと思い、
「この建物の4階のお部屋に住むんだよ?」
と、もう一度説明したところ、
「うん。そうだよね?あー、良かった。外には怖くて出られないの。
ここにいれば2人にはいつも会えるし。」

なんと!!!
ここに住むことを希望している様子です。
どういうことかは分からないけど、パートナーの家に帰りたくないと言い始めました。

あのネズミが出る狭い家が、本当は嫌だったのか??
頭の中で何が起こったのか?
私たちは戸惑うばかり。

別れる時も、バイバイとばかりにエレベーターに乗り込み、すんなりお別れに成功しました。

脳の中はどうなっているのか

どういうことなのでしょう??
帰り道も2人で動揺が隠せません。
イトーヨーカドーのドトールで (疲労を補うために) ケーキセットを食べながら二人で考えてみますが、謎でしかありません。
どういう思考回路で、今日のような考えに至ったのでしょう。
慣れてくれたのなら良いことなのだろうけど、まだまだ油断はできません。

私の滞在は残り2日となりました。
面会日はあと1回しかありません。次が札幌滞在最後の面会です。

このままスムーズに落ち着いてくれたなら言うことありませんが、これまでの経緯を考えると・・・。

ただただ怖い怖い。
怖いーーーーー。

姉の家のニャンコ

こんな時は、ニャンコをじーっと見つめることにします。

たぶん、次はまた違う母なのでしょう。


<これまでの経緯>

母 : ミツコさんの認知年表
1937年1月 北海道生まれ 85歳(2022年現在)
2005年12月 配偶者 (私の父) 他界
2007年3月 好きな人(=パートナー)と東京で暮らし始める
( ~14年間、東京下町でパートナーと暮らす )
2021年4月 東京駅にある銀行からお金を全部下ろすと騒ぎだす
2021年4月頃 難聴がひどくなり、話が通じなくなる
2021年6月 銭湯に行かなくなる
2021年8月頃 料理ができなくなる
2021年9月頃 コーヒーすら淹れられなくなる
2021年10月 なんとなく痩せてきた
2021年10月 江東区の地域包括ケアセンターへ相談
2021年12月 医師の訪問、認定員の訪問 
2021年12月 要介護2の認定
2022年2月 江東区へ特別養護老人ホームの申し込み
2022年3月 デイサービス開始するものの、一回行ったのみ
2022年3月 札幌の施設も視野に入れて動きだす
2022年4月 札幌へ転居することを決め、施設探し
2022年5月 姉宅の近所にある介護付き有料老人ホームを契約
2022年6月 札幌へ転居、介護付き有料老人ホーム入所


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