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【続・認知症ミツコ】呼び出し
2022年6月
無事に東京から札幌の有料老人ホームへ入所した『認知症ミツコさん』。
当初、老人ホームへ入所後は “ホッと一息” などと思っていました。
しかし・・・
それで終わりではありませんでした。
まだまだ家族の苦悩は続いています。
ここからは、入所後のミツコさんの様子を綴っていこうと思います。
引き続き、同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
6月8日(入居4日目)
面会しないと決めた二日目。
さーて!
コインランドリーで洗濯をして、その間に仕事して、札幌の街中ゆっくり歩こうかなぁと思っていた頃、姉より電話が。
私も、ある意味姉からの電話恐怖症です。
さっき、施設の人から電話あってー
今朝も4時頃から廊下ウロウロして、他の人の部屋を開けたりしていたので、心配した他の部屋の人たち(その人も認知症)が、連れ立って事務所に連れてきてくれたんですって。
あーー、またやってしまったのですね。
幸い、その部屋の人が気にされてないということだったので今のところ助かってます。
で、「どうしても娘と話したい」ということなので、今日来てもらってもいいですか?
ということだったらしいのです。
仕方ない。予定もなかったので洗濯は姉宅ですることにしました。
面会の様子
ヘルパーさんに連れられてロビーに降りてきた母は、いつものバッグと着替えが入ったお風呂セットを持参してました。
もう帰る気満々です。
予想どおりですけどね。
しかし、私らを呼び出した割には、いつ帰る??とかいう話題にもならずに・・・。
「パートナーには会ってるの?」とか
(→いや、ここは札幌だし。会える訳ないし。)
「チビたちは元気?」とか
(→もう全員成人してますが。)
いつものとりとめないトンチンカンな話を繰り返します。
デイサービスのことを聞くと、一年ぶりぐらいにお風呂に入ったようです。「気持ちよかった」と言ってました。
あー!良かったーー。
塗り絵もしたようですが、最後に自分のサインを書いた模様。
自分の油絵の作品にいつも最後に書く、あのサイン‼️
もう一度、そのサイン書いてみて?と言うと、
しっかりと書いてました。
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ひとしきり、母のとんちんかんな話を聞いて、
「そろそろ帰るね?」
「また明日来るね?」
と言うと、やっぱり一緒に帰ろうと立ち上がりましたが、
ヘルパーさんがお部屋に誘導すると、あっさりとエレベーターに乗りました。
私たち二人で、
「あーーーーーよかった。」
またゴネられたら?と思ってヒヤヒヤしましたが、ちゃんと別れることが出来ました。
少しですが、落ち着いてきた??ようです。
<これまでの経緯>
母 : ミツコさんの認知年表
1937年1月 北海道生まれ 85歳(2022年現在)
2005年12月 配偶者 (私の父) 他界
2007年3月 好きな人(=パートナー)と東京で暮らし始める
( ~14年間、東京下町でパートナーと暮らす )
2021年4月 東京駅にある銀行からお金を全部下ろすと騒ぎだす
2021年4月頃 難聴がひどくなり、話が通じなくなる
2021年6月 銭湯に行かなくなる
2021年8月頃 料理ができなくなる
2021年9月頃 コーヒーすら淹れられなくなる
2021年10月 なんとなく痩せてきた
2021年10月 江東区の地域包括ケアセンターへ相談
2021年12月 医師の訪問、認定員の訪問
2021年12月 要介護2の認定
2022年2月 江東区へ特別養護老人ホームの申し込み
2022年3月 デイサービス開始するものの、一回行ったのみ
2022年3月 札幌の施設も視野に入れて動きだす
2022年4月 札幌へ転居することを決め、施設探し
2022年5月 姉宅の近所にある介護付き有料老人ホームを契約
2022年6月 札幌へ転居、介護付き有料老人ホーム入所