見出し画像

【続・認知症ミツコ】ぼけすから、よろしくお願いします


読んでいなかった『ぼけますから、よろしくお願いします』

ドキュメンタリー映画は観たのですが、本は読んでいませんでした。
しかも映画を観たのは、かなり前。
まだ、うちの母が認知症になるなんて考えもつかなかった頃です。

本を読み始めてすぐに、涙が出てきました。

洗濯物の上に寝転ぶお母さん
ぐちゃぐちゃに塗りつぶされた家計簿

出来ない自分にイライラしている、お母さんの様子が伝わってきます。
本の中で、お母さんが「おかしくなってしまった」と自ら言うシーンがあります。

(子供に)迷惑かける、どうしよう?
と泣いているシーン。

これには、びっくりしました。
お母さんには認知症の自覚があって、先々の心配までしている。
そんな時期がうちの母にあったのでしょうか。
口には出さなかったけれど、心の中では母もそのように思った時期があったのかもしれません。

私、変だな、おかしいな・・

気のせいかも

やっぱりおかしいな

まだ大丈夫でしょう

そんなことを考えているうちに、自ら判断できなくなってしまう。

本の最後に
『介護は、親が命懸けでする最後の子育て』
という章があります。

今の私は、心で努力をしなければ母のことを大好き!一緒にいたい!なんていえる状況ではありません。
けれど、
『命懸けでする最後の子育て』という部分だけを切りとって考えた場合、すっと心に落ちてきます。
私自身、母が認知症になったことで、様々な視点で物を考えることができるようになりました。
『未だに、母に育ててもらっている』
そう思います。

本の裏表紙

本の裏表紙にほっとします。
とってもお茶目なお母さんですね。


<これまでの経緯>

これまでの経緯は、kindle本でも読むことができます。

https://www.amazon.co.jp/dp/B0BRYVHTCN

2022年6月5日
無事に東京から札幌の有料老人ホームへ入所しました。

母 : ミツコさんの認知年表
1937年1月 北海道生まれ 85歳(2022年現在)
2005年12月 配偶者 (私の父) 他界
2007年3月 好きな人(=パートナー)と東京で暮らし始める
( ~14年間、東京下町でパートナーと暮らす )
2021年4月 東京駅にある銀行からお金を全部下ろすと騒ぎだす
2021年4月頃 難聴がひどくなり、話が通じなくなる
2021年6月 銭湯に行かなくなる
2021年8月頃 料理ができなくなる
2021年9月頃 コーヒーすら淹れられなくなる
2021年10月 なんとなく痩せてきた
2021年10月 江東区の地域包括ケアセンターへ相談
2021年12月 医師の訪問、認定員の訪問 
2021年12月 要介護2の認定
2022年2月 江東区へ特別養護老人ホームの申し込み
2022年3月 デイサービス開始するものの、一回行ったのみ
2022年3月 札幌の施設も視野に入れて動きだす
2022年4月 札幌へ転居することを決め、施設探し
2022年5月 姉宅の近所にある介護付き有料老人ホームを契約
2022年6月 札幌へ転居、介護付き有料老人ホーム入所


いいなと思ったら応援しよう!