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【続・認知症ミツコ】幸せか

2023年2月。
激しい言動は少しおさまっている?ような感じです。
姉がコンスタントに面会してくれているので、都度母の様子を伝えてくれています。
有り難や。
入居している施設も、コロナに負けずロビー面会が自由っていう点も、本当に良かったです。

そんな中、
姉が、ミツコさんに「何か自由に書いてみて?」
と言い、
母が書いたのがこちら ↓

難聴のため、こんなボードを使ってます

最初、何て書いてあるのか分からなくて、時間をかけて解読してみました。

幸せか
家に引っ込むのが いいのか いやなのか
自分がわからない

このように解読しました。
この解釈に辿り着いた時、認知症になった母の苦悩が伝わり過ぎて、なんとも言えない気持ちになりました。

自分は幸せなのか?
家(=施設?)で生活している自分で良いのか、
嫌なのか?
分からない

認知症になったら、全てのことを忘れてしまう訳ではなく、長年の習慣や、昔のこと、感情などの根っこの部分は覚えていると聞きます。

認知症になった今、
自分が分からなくなっていることは、分かる
といったところでしょうか。

母は、ぼやーっとしているように見えて、若い頃から
『人間の役割とは』
などという難しいことを考えるような人です。

施設で生活しながら、
自分はこれでいいのだろうか?
と、いつも考えているのかもしれませんね。

でも、考えても分からない。
分からないということは、分かる。

常に葛藤しているから、
「何か書いてみて?」という問いに、サラッと書いたのがこの文章なのかもしれません。

あら?
私もこのブログを書いている内に、色んなことが分からなくなってきちゃいました。


<これまでの経緯>

これまでの経緯は、kindle本でも読むことができます。

https://www.amazon.co.jp/dp/B0BRYVHTCN

2022年6月5日
無事に東京から札幌の有料老人ホームへ入所しました。

母 : ミツコさんの認知年表
1937年1月 北海道生まれ 85歳(2022年現在)
2005年12月 配偶者 (私の父) 他界
2007年3月 好きな人(=パートナー)と東京で暮らし始める
( ~14年間、東京下町でパートナーと暮らす )
2021年4月 東京駅にある銀行からお金を全部下ろすと騒ぎだす
2021年4月頃 難聴がひどくなり、話が通じなくなる
2021年6月 銭湯に行かなくなる
2021年8月頃 料理ができなくなる
2021年9月頃 コーヒーすら淹れられなくなる
2021年10月 なんとなく痩せてきた
2021年10月 江東区の地域包括ケアセンターへ相談
2021年12月 医師の訪問、認定員の訪問 
2021年12月 要介護2の認定
2022年2月 江東区へ特別養護老人ホームの申し込み
2022年3月 デイサービス開始するものの、一回行ったのみ
2022年3月 札幌の施設も視野に入れて動きだす
2022年4月 札幌へ転居することを決め、施設探し
2022年5月 姉宅の近所にある介護付き有料老人ホームを契約
2022年6月 札幌へ転居、介護付き有料老人ホーム入所


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