シラカワリュウ

小旅行家。物見遊山家。移動する者。Twitter:@LaviverRS

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最近の記事

幻の鬼畜シューティングゲーム『Solarian Ⅱ』について

先日、父の喜寿祝で家族の集まりがあった。父との思い出と言えば真っ先に浮かび上がるのがMacintoshである。父は企業勤めの研究職だったので、私の実家にはかなり早い段階でMacintoshのパソコンが持ち込まれていた。Appleの歴史にそこまで詳しくないので詳しい年などはなんとも言えないが、白黒画面のMacintoshもあったと記憶しているのでまぁ相当早かったのだろうと思われる。基本的には父が休日に自宅作業をするため使っていたが、私、姉、弟の三人の子供達もちょこちょこといじら

    • 道端でカセットテープを拾ったら謎だらけだった話

      noteにテキストを書くのも数年ぶりだ。完全に放置していた。初めて私のnoteアカウントを覗いた方もいるとは思うが、とりあえず今回の件について、書いている私が何者かはどうでもいいことなので、あらためての自己紹介などは省く。 さて、タイトルに興味を惹かれて読み始めてくれた方のためにさっさと本題に入ろう。事の発端は昨日6月24日の土曜日だった。私は妻とともに梅雨時の晴れ間を満喫するため散歩に出た。この日は谷中の裏道を特に目的地も決めずに歩いていた。その時である。 道に立てかけ

      • その酒は賢い味がする(或いは「私は何を飲み会と呼んでいたのか」について)

        noteに雑文を投稿するのをしばらくサボっている間に、世の中は新型コロナウイルスの影響で大変なことになってしまいました。私は一応社長なので会社の方は早々に(2月末から)自宅作業に切り替え、オフィスでしかできない作業が無い日以外は基本的に家におります。仕事もしてますが、主にあつまれどうぶつの森にて島の開発に取り組んでおります(ちょうたのしい)。 私は一応「IT業界」とやらに属しておりますので、ボードゲーム関連でフィジカルな仕事もあるとはいえ、自宅引きこもり作業に向いてる方だと

        • かくして虚構の名盤は完成したのか?(「これはゲームなのか?展#2」出展後記)

          2019年12月7日から12月15日までアーツ千代田3331にて開催されていた「これはゲームなのか?展#2」が無事に終了しました。前半は来場者の数がなかなか伸びずに少々不安がありましたが、出展者・関係者の告知活動が実を結び、最終日には本当に沢山のお客さんが会場内にごった返し、大盛況となりました。あらためまして、ご来場いただいた皆様に御礼申し上げます。私はこういったグループ展に参加するのは初のことで、他の出展者の手際良い設営や作品の見せ方に対するこだわりなど学ぶところが非常に多

          不特定多数の意思によって収録されていく楽曲群、という実験について

          「この世に存在しない音楽」 この言葉を聞いて心が弾むのを感じたならば、貴方はこの作品の中に一歩踏み込んだと言える。壁面に掲げられた正方形の画像群、それはこの世には存在しない非実在のジャケットである。そんなアーティストは存在しない。そんなアルバムは存在しない。そしてもちろんジャケットの中にレコード盤は存在しない。しかし、それら非実在ジャケットをじっと見つめてみてほしい。きっと貴方の頭の中でぼんやりと音楽性やジャンルが想像されたのではないだろうか。視覚的な情報から聴覚的な連想を行

          不特定多数の意思によって収録されていく楽曲群、という実験について

          非実在音楽家はサージェント・ペパーズの夢を見るか

          (一応毎回書きますが) 2019年11月23日-24日開催のゲームマーケット2019秋にて発売する最新ボードゲーム『ミューレンソウ』に関するブログ、第五回です。「音楽」+「連想」=「ミューレンソウ」なのでそろそろ覚えてください。第一回〜第四回で絶対書いておきたかったことはあらかた書いたので後は告知というより私の自己満足です。お付き合いください。 さて、これはあくまで私の体感ではありますが、レコードジャケット(CDジャケット)に「そのアーティスト自身の姿」が描かれているパター

          非実在音楽家はサージェント・ペパーズの夢を見るか

          『ミューレンソウ』のジャケットアートを彩る30人のクリエイターズ

          最新ボードゲーム『ミューレンソウ』の紹介ブログ、早くも第四回です。 「音楽」+「連想」で「ミューレンソウ」ね。もう覚えていただいたかしら。 さて、今回は無駄なこと書かずに早速本題に入ります。 第三回でご説明した通り、『ミューレンソウ』に収納されている83枚の「非実在楽曲カード」が収納されており、それぞれのカードには「非実在ジャケットアート」が印刷されています。このうち半分くらいは私シラカワがヒィヒィ言いながらアヘ顔ダブルピースで制作したのですが、残りを担当してくれたのが、そ

          『ミューレンソウ』のジャケットアートを彩る30人のクリエイターズ

          困った時用のタコ

          困った時用のタコ

          『ミューレンソウ』のアートワーク解説、そしてジャケットアートは音楽を奏でる

          新作ボードゲーム『ミューレンソウ』を告知するためにnoteを始めてみたが、なるほど結構楽しい。楽しい勢いが消えぬ間にガンガン告知文を書いておこう。 第一回では『ミューレンソウ』というゲームの概要、そして第二回では『ミューレンソウ』という概念がいかにして生まれたのかについて書きましたが、今回は「非実在ジャケットアート」について書きます。 あらためて説明しておくと、『ミューレンソウ』には83枚の「非実在楽曲カード」が収納されており、このカードに書かれているアーティスト名や楽曲名

          『ミューレンソウ』のアートワーク解説、そしてジャケットアートは音楽を奏でる

          「架空の音楽」への憧憬、あるいは『ミューレンソウ』へ至る塚

          2019年11月23日-24日開催の「ゲームマーケット2019秋」で発売するボードゲーム最新作『ミューレンソウ』の紹介ブログ第二回です。(ゲームの概要をご紹介した第一回はこちら) 第二回にして早くも個人的なメモになることをご了承ください。ほんますまん。 「音楽」+「連想」=「ミューレンソウ」という概念が私の中で生まれたきっかけは一体なんだったのか、というのを振り返って書き残しておきたかったので少々お付き合いください。 祖父が作詞家、叔母が元ガチのヒッピー、祖母は常に歌って

          「架空の音楽」への憧憬、あるいは『ミューレンソウ』へ至る塚

          「ミュージック」+「連想」=「ミューレンソウ」というゲームについて切羽詰まった状態で紹介する。

          初のnote投稿がこんな切羽詰まってる状態なのもいかがなもんかと思うのだが、2019年11月23日-24日に開催されるアナログゲームの祭典「ゲームマーケット2019秋」に私は『ミューレンソウ』というゲームを引っさげて出展する。にもかかわらず、11月に入ってしまったというのにいまだまともな告知ができていなかったのであった。誰がどう考えても一日24時間しかないのが悪い。 【アナログゲームとは????という人用の雑な説明】 そもそもゲームとは人類が古来より楽しんできた文化的な行為

          「ミュージック」+「連想」=「ミューレンソウ」というゲームについて切羽詰まった状態で紹介する。