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PENTAX WG-1000を持って山に行こう


山用のカメラが欲しい

山用のカメラが欲しい。ずっとそう思っていた。

ミラーレス一眼レフは持っているのだ。
OLYMPUSの E-M10 Mark III。
軽量で扱いやすい機種だが、それでも登山に持ち歩くには少し荷が重い。

機動性を重視するとどうしてもスマートフォンのカメラに頼りがちになってしまうのだが、昨今のスマートフォンのカメラは賢すぎて、実際に見た色以上の補正をかけてしまう。
なんというか、もっと自然な色が撮りたいのだ。

ずっと狙っていたのはOLYMPUSのTG-7。
防水15m、防塵、耐衝撃2.1m、耐荷重100kgf、耐低温-10℃で、山で使っている人も多い機種だ。

とても良いカメラなのだが、値段を考えると購入に踏み切れずにいたところに、RICOHが新製品を出してきた。

それがPENTAX WG-1000だ。

PENTAX WG-1000ってどんなカメラ?

詳しいスペック等は公式サイトをご覧いただきたい。

WG-1000は、2024年6月にRICOHから発売された防塵・防滴、耐衝撃に優れたコンパクトデジタルカメラ。
スペック的にはKODAK社のWPZ2とほぼ同等であるが、いかにも「アウトドアでお使いください」という外装を施してきたのがとても好感が持てる。
付属のカラビナも、アウトドアでの利用を意識しているのだろう。

無骨なデザインがアウトドアで映える

水中でも使えるということで防水、防塵には申し分無い。
実際に水の中に漬け込んでみたり、暴風雨の中で使用して見たりしたが、特に問題は無かった。
ただ、仕様温度範囲は0°~40℃だそうなので、雪山や昨今の暑さでどの程度問題なく使用できるのかは気になるところ(夏山での使用は今のところ問題なく使えた)。

躊躇なく水の中に突っ込める

WG-1000のここがいい

遊び心をくすぐるデザイン

「これはアウトドアで使うギアである」と主張しているかのようなゴツゴツと無骨なデザイン。好みはあるかと思うが私は好き。

気軽に持ち運びできるタフさ

付属に保護ジャケットがついているが、少しぐらい小傷がつくぐらいな粋な気もしている。
ただレンズに傷がつくのが嫌なので、オプションでレンズキャップがあったらよかったなぁという気はする。

多彩なモード

オートモードもそれなりに優秀。プログラムモードでは、撮影シーンにあわせたモードを選択することができる。
プログラムモードで撮影時に「色彩」を指定することができ、シーンにあった色彩を選び撮影することができる。いろんな色彩を試してみるのもなかなか楽しい。

(色彩)イタリアスタイル
(色彩)日本スタイル

WG-1000のここが残念

Wifi/Bluetooth非対応

今どきのデジカメはSNSにすぐ投稿できるよう、スマフォ転送の手段が何等かあるものだが、WG-1000にはそんな機能は、ない。
私は一旦GooglePhotoを経由して、必要に応じてスマフォに転送している。
すぐに撮って出しをしたい人は、違う機種を検討した方が良いのかもしれない。

値段なりの解像度

有効画素数約1635万画素。
後から出た同じくアウトドア向けのRICOHデジタルカメラのWG-8が約2000万画素。
やはり出来上がった写真を見ると細かい描写がモヤッとしているので、風景を美しく再現したいと感じる人には不向きなカメラかもしれない。

それでも、WG-1000が好き!

いろいろと書いていたが、街や山へ気軽に持ち歩くカメラとしては申し分がなく、工夫次第で面白い写真が撮れるので、私はとても気に入っている。
時にはさっと撮りだし、たまにはじっくりと色彩やいろんなモードを切り替えながら、悪天候でも躊躇なくカメラを撮りだし、風景を切り取ることができる。
思い出を刻むことを諦めずにいられる。

そして先述の色彩モードや、狭い画角の中で「工夫して撮る」楽しみがこのカメラにはある。
どちらかというと、この楽しさはトイカメラに近いのかもしれない。
「狙った通りには撮れなかったけど面白い写真が撮れた!」というワクワク感があるのだ。

このカメラの機動力を活かして、どんどんシャッターを切って、お気に入りの一枚を探すのが、このカメラの楽しさなのかもしれないと感じている。

WG-1000は、私にとってこれからの山旅の欠かせないお供であり心強い相棒になってくれることだろう。

上高地にて(色彩:イタリアスタイル)
南八ヶ岳にて
三斗小屋温泉にて

巷のWG-1000の評判は?

あまりカメラに造詣が深くない私より、秀逸なレビューを書いてくださっている方がたくさんいるので、最後にご紹介させていただく。


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