八ヶ岳温泉巡り(本沢温泉/唐沢温泉)
うまい具合に10月の連休に予約がとれ、日本最高所の露天風呂がある本沢温泉に一泊してきた。
日本最高所にある温泉なだけに、交通機関を降りたら即温泉とはならない。
そこそこの山道を4時間ほど歩く。
途中のみどり池湖畔にあるしらびそ小屋も立ち寄りたかった場所なので、ちょうど良かった。
みどり池を過ぎると、そこそこの山道はきつくなってくる。
しかし日本最高所である。
多少のきつさが無いと盛り上がらないってものだろう。
連休中ということもあって、正直混んでいるであろう露天風呂はパスでもいいかなぁとは思っていたが、軽量の湯あみ着を用意していたので、とりあえず着替えて露天風呂の様子を見に行く。
案の定露天風呂は大盛況。
本沢温泉の露天風呂は着替える場所などない。そして混浴である。
全裸で開放的に入浴する男性陣を前にどうしようかと戸惑うご婦人たち。
ここまで来て悩んでも仕方ない。滑らないよう気を付けながら服を脱ぎ湯あみ着で湯につかる。
乳濁したお湯は気持ちよく、足元の砂利の感触が、大自然の中のいで湯であることを伝えてくれる。
ゆっくり浸かっていたいところではあるが、後続もいるのでさっさと出て、手早く身支度をし、露天風呂を後にした。
こういうところはやっぱり、平日の誰もいない時にゆっくり来たいね。
https://www.yatsu-honzawaonsen.com/
本沢温泉には24時間入浴可能な内湯(男女別)がある。
ゆっくり温まるならそちらに行けばいい。
今回は山の空気を感じながらのんびりしたかったので、テラスで風景を眺めて(冷えて)、内湯に入って、また風景を眺めて…を何度か繰り返した。
特筆するサービスがあるわけでもなく、なんなら秋のはじまりの館内はとても寒かった。でもいつでも入ることができる温泉があればそれで充分に幸せだった。
明けて翌日は、東天狗岳・西天狗岳を経て唐沢鉱泉へと向かう。
もうターゲットが温泉なので、山の風景もそこそこに、温泉とそこで食べる昼食を楽しみに、山を登り、そして下った。
今回は唐沢鉱泉で、ランチ・入浴付の茅野駅までの送迎プランを事前に予約していた。
へとへとでたどり着いた唐沢鉱泉の昼食メニューのなんと美味しかったことか。
本沢温泉とはまた違い、随所まで気が配られた宿で、温泉もとても良い。
送迎バスが来るまで過ごさせてもらった談話室も、大変居心地が良かった。
山の温泉で使ったタオルや山行中の衣類は、洗濯してもまだかすかに温泉の匂いが残っている。
その匂いを嗅ぐと、あの贅沢な時間を思い出され、また日々を頑張ろうという気になる。
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