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2024年10月のセルフステートメント

2024年10月12日開催の、『フラワーデモ横浜』に向けての、セルフステートメントです。
この内容に関して、フラワーデモ運営の皆さんは関与していないのをご留意ください。

フラワーデモ横浜公式Xアカウントより引用

10月11日は、『国際ガールズ・デー』です。

2022年の今日、性教育YouTuberのシオリーヌさんが、「Active Bystander 行動する第三者」という啓発動画を投稿し、今でも数多くの反響がある動画となっています。
発案はアルテイシアさん、動画の中には石川優実さんや大貫つくしさんなどが出演しています。


本題です。
2021年5月、札幌市の男子小学生が、男子中学生から性暴力被害を受けた事件は、今月、札幌市教育委員会が、「いじめがあった」と認定しました。
つい先日、調査結果の公表も行われました。

………いじめ?🤔

一方、今年5月に、茅ヶ崎市内の小学校で、2年生の女子が、6年生の男子複数人に下半身を触られた問題は、茅ヶ崎市の教育委員会が適切な対応を取らず、「性加害という言葉はそぐわない」として、調査もしない方針が報道されました。
女の子はその後、深刻な後遺症で学校に通えず、母親が教育委員会に対して不信感を抱いたままとなっています。

これらの問題、「子どもの性暴力」「学校での性暴力」の問題は、今に始まったことではありません。
性暴力被害の当事者からすれば、単にたまたま『表沙汰になっただけ』でしかないのです。

『児童虐待』は、生まれた直後から起きています。
子どもの虐待死が一番多いのは、生まれたその日です。
その中に、当然、性的な虐待も含まれています。

赤ちゃんのお風呂やおむつ替えなどの時に、不必要に外性器を触った経験はあるでしょうか?
それは、立派な「性暴力」です。

男女ともに、性暴力被害も、0歳から起きています。


この4コマ漫画の元ネタは、検索で簡単に出てきました。

男の子の場合、主に母親によって、陰茎(おちんちん)を触ったり、舐めたりする行為。

女の子の場合、主に父親によって、乳首や外性器を触る・舐める、また腟に指を入れようとする行為。

「かわいいから」「赤ちゃんだから平気、覚えていない」という理由で、性加害の意識がないのが厄介ですが、「三つ子の魂百まで」の言葉の通り、当人が乳児期にされた性暴力被害は、成人しても覚えているのです。

幼稚園・保育園・小学校など、本格的に性教育が行われていない教育現場でも、スカートめくり、カンチョー、後ろからズボンを下ろして股間を丸出しにする行為などの、性暴力問題が多数起きています。
今まで、報道されなかったり、表沙汰にされなかっただけです。
また、今回の茅ケ崎の事件のように、「子どものいたずら」として、深刻な問題にしてこなかった大人たちの責任もあるでしょう。

今年から本格的に始まった、文部科学省の「生命の安全教育」は、まだまだ生温い、現場を見ていないように感じます。
教育現場、そして、大人たち全員が、「子どもの性と安全」について、本気で関心を向ける必要があります。

教育現場に期待できない以上、私たち各人が、性暴力加害を起こさないように学び、実践していくのが、一番良い方法だと思います。
ユネスコが規定している、「包括的性教育」の基準は「5歳から」ですが、0歳から性教育を行っても、早すぎることはありません。
そして、親の世代も、性教育の学び直しが必要です。

どんな関係であれ、たとえ親子でも、
他人の身体には勝手に触らない。
触るときは、必ず事前に同意を取る。
断られたら触らない。

これだけで、相手に不快な思いを与えるのを、大きく減らすことができます。
あなたにもできます。早速始めましょう。


2020年10月13日の「ABEMA Prime」に僕が生出演した際、もう一人のゲストの玄野武人さんが、「男性も0歳から性被害に遭う」という話をしたときに、僕が無意識に相乗りして、「赤ちゃんの性被害の実態」を言ってしまいました。
進行の平石直之さんに「赤ちゃんはさておき」と流されてしまったのですが、僕は今でもこの発言は間違っていないと思います。

今回の札幌と茅ヶ崎の事件で、「子どもの性暴力についての実態」を、責任ある大人が、未だに深刻に受け止めていないことが証明されてしまったのが、残念でなりません。


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