2025年1月のセルフステートメント
2025年1月11日開催の『フラワーデモ横浜』と、同日開催の『フラワーデモ川崎』に向けての、セルフステートメントです。
この内容に関して、フラワーデモ運営の皆さんは関与していないのをご留意ください。
来週、1月18日と19日は、大学の共通テストの受験日です。
また、今月から2月にかけて、中学校や高等学校などの受験日も続いています。
この日を狙って、受験生を狙った痴漢を集団で行おうとする人たち、俗に『共通テスト痴漢祭り』と呼ばれる問題が起きています。
「受験生は時間までに試験会場に着かなければならないので、痴漢被害にあっても抵抗されない」という、痴漢加害者の『歪んだ認知』がネット上で広まっています。
その上で、「痴漢もみんなでやれば怖くない」という集団心理と、「捕まったのは運が悪いやつ」という解釈に基づいて、集団で痴漢行為を実行することで、「痴漢は防げない」という誤った認識と、「触られても抵抗されないのは、相手が触られるのを望んでいるからだ」という、身勝手なバイアスが横行しているのです。
さらに、痴漢の被害に遭った人に対して、親や友人などからも、「そんな恰好をしているから」、「そういうところに行くから」などと、被害者にも落ち度があるのを問い詰めたり、逆に「痴漢された程度でくよくよするな」「怪我や強姦に遭ったわけではないし、誰にでもあること」「痴漢に遭うのは、それだけあなたに魅力があった証拠」などと、慰めの言葉をかけることがありますが、今の言葉はすべて逆効果で、被害者をさらに追い込む文言であり、『被害者非難』に当たる定型文です。
受験シーズンでなくとも、横浜市内、特に根岸線沿線には、有名な女子校が多いことから、横浜駅を通る電車での痴漢被害が多発しています。
また、痴漢被害は若年女性だけではなく、あらゆる年齢のあらゆるセクシュアリティの方、つまり、男性や性的マイノリティの皆さんにも、痴漢被害は存在しています。
単に、報道されなかった、問題にされてこなかっただけなのです。
事実、プロボクサーの「寺地拳四郎」さんも、電車の中で痴漢に遭い、怖い思いをした経験を公表されました。
一般社団法人痴漢抑止活動センターは、毎年の受験シーズンを前に、痴漢被害を防ぐ方法を公表しています。
しかし、最も有効なのは、「痴漢被害を減らす」以上に、「痴漢加害を減らす」ことなのです。
現在、首都圏の鉄道会社のほとんどが、駅のデジタルサイネージなどで、「痴漢は犯罪」というキャンペーンを、継続して行っています。
また、現在首都圏を走っている電車の9割には、車内に防犯カメラが設置されていますが、第三者が痴漢行為を見ても「見て見ぬふり」をするのではなく、積極的に介入を行うことで、『痴漢を許さない』という周囲の圧力を作ることができます。
痴漢が行われなければ、『痴漢の冤罪』の問題も、減らすことができます。